K-POP ヒットメーカー BTS(防弾少年団)が所属する韓国企業 Hybe(旧 Big Hit Entertainment)はソウルで記者会見を開き、新たなポップアクトを立ち上げ NFT に投資することを明らかにした。今後、韓国最大の仮想通貨取引所「Upbit(업비트)」を運営する「Dunamu(두나무)」に非公開額の投資を実施し、BTS やその他の Hybe アーティストをフィーチャーした非代替トークン(NFT)発行するジョイントベンチャーを立ち上げる。
Hybe はまた、ユニバーサルミュージック傘下のレーベル「Geffen Records」と提携し、アメリカで世界的に活動するガールズグループを、日本でボーイズバンドを準備していると発表した。Hybe は、女性チームのメンバーを募集するオーディションを開始しており、現在、日本での活動に取り組んでいて、このオーディションには昨年、ボーイズバンド「Enhypen」を輩出したコンテスト番組「I-LAND」で紹介された4人が参加する予定だ。
Hybe は、独自のファンコミュニケーションアプリ「Weverse」を展開していて、Naver のライブストリーミングアプリ「V Live」との連携を計画している。BTS のメンバーが手がけた Weverse の新バージョンとゲームは、来年リリースされる見込み。また、Hybe 所属アーティストをフィーチャーした作品が来年、人気のデジタルコミックプラットフォーム「Naver WEBTOON(네이버 웹툰)」や、Naver が買収したカナダの小説創作プラットフォーム「Wattpad」で公開される予定だ。
今回のニュースは、ソーシャルメディア上で Hybe のファンから広く称賛されたが、NFT ベンチャーの立ち上げについては「No NFT」と宣言するコメントが多数寄せられ、NFT とリアルのグッズのどちらが環境に悪いかという議論に発展した。ブロックチェーン技術を利用した NFT は環境に優しくないとする意見があり、一部では、BTS が最近国連で行った気候変動への対策を求めるスピーチと相反するとの見方もある。
via South China Morning Post
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