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毎朝午前8時前に僕がしていることーー人間を逸したレベルを目指してライフハックしないこと

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 ライフハックのやり過ぎに注意 僕は起業家だ。僕はライターだ。そして、クリ…

Jon-Westenberg起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


image via. Mikesh Kaos
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ライフハックのやり過ぎに注意

僕は起業家だ。僕はライターだ。そして、クリエイターだ。異なる種類の仕事をいくつもこなしている。人は決まってこう言うーー「あなたは、きっとすごく集中力が高くて生産性も高いのでしょう」と。ピュアで汚れのないインスピレーションを空気に吸う、まるでスーパーヒューマンのように生きているんでしょうと。

実際はどうかというと、まるでカオスだ。めちゃくちゃもいいところだ。僕は自分の人生、ライターとしてのキャリア、講演者としての自分を一種の“整頓された”カオスの中で動かしている。なぜだと思う?

それは、僕が人間だからだ。人間は散らかった生き物で、無秩序で、感情に浮き沈みがあり、どこまでも矛盾が多く、美しいほど風変わりだ。本当にそうなんだ。秩序を追い求めても、僕たちはまるで興奮して動くロボットのようになり、結局、直感や感覚で飛行機を操縦することになる。

人生のすべてのことが予測不能な時、これ以外の方法は存在しないに等しい。

これを念頭に置いて、僕自身の儀式について、そして僕が日々どんな風に朝を迎えるかについて話そうと思う。大したインスピレーションにはならないかもしれないが、またライフハックでもないが、一人や二人共感できる人がいるかもしれない。

朝6時に起きて、自分や自分の人生が嫌になる

これを免れる方法はない。ほぼ毎朝、アラームが鳴ると共に僕の頭にまず浮かぶのは、何もかもを憂鬱に思う気持ちだ。起きているのも嫌だし、仕事も嫌だし、そもそも起きたくないし、シャワーを浴びるのも嫌だし、書くことも何かをつくることも嫌になる。

この事象は、ほぼ避けられないものだと考えたほうがいい。僕にはわかる。なぜなら、ありとあらゆることを試してみたからだ。やる気をふるわせるようなメッセージを自分に宛てて書いてみたり、睡眠時間を延ばしてみたり、食生活を改善したり、ヨガをやってみたり。でも、どれも役に立たなかった。

朝起きると、とにかく不機嫌で嫌なバージョンの自分が現れる。これに対してできることは特にない。こらえて霧が上がるのを静かに待ち、その感情が流れていくことを待つ他には。

その間、僕は暇をつぶすために、自分が感謝すべきことを頭の中に書き出していく。すごく効果が高い解毒剤とは言えないが、少しは役に立つ。僕のパートナー、居心地の良いベッド、朝ごはん、家族、Fugaziのデビューアルバム、今自分が読んでいる本…。

何もかもを嫌うバージョンの自分が指揮官である時、このリストの作成は決して簡単ではないが、いい一手だと思う。

朝一番のスマホ中毒と闘う

やっとのことベッドから這い出ると、スマホを見たいという抑えきれない衝動に駆られる。そこにはツイート、Eメール、アプリのアップデート、テック関連のニュースが待っていて、中には超笑えるgifの一つや二つもあって、すごくすごく見たくてたまらなくなる。

優柔不断の渦の中で身動きが取れなくなることが頻繁にある。スマホに手を伸ばして全てに目を通したいとウズウズする一方で、1日を早く始めるべきだということもわかっている。最近、早朝の誘惑に打ち勝つために、スマホを寝室ではなくリビングで充電するようになった。

そうでもしないと、バスルームの床に座って画面をスクロールやスワイプしているうちに、シャワーを浴びる時間を20分先延ばしにしてしまうから。これは時間の無駄だ。そもそも、まだ完全に目覚めていない状態で何を見ても大して理解できず、おまけにそれは僕を遅刻させる。

運が良ければ、ジョギングに出かけられる

僕はジョギングが大嫌いだ。決して好んでやりたいことではない。走り終わって、顔がほてり、汗をかいて達成感に満ちた自分のことは好きだが、実際に走っている最中の自分はこれっぽっちも好きじゃない。

早朝のジョギングは実行されないことのほうが多いが、でも、週3回は走りに出かけるように心がけている。または2回かもしれない。僕にとってこれは変動する目標だ。

これほど、達成することが難しい目標はない。身体を動かすことに対してやる気がみなぎることはまずないし、本当なら「X-me」のアニメの再放送でも見ていたい。それでも、「週に何度かは身体を動かす」という意識的な意思決定をしている。

ジョギングから帰ってきた時の疲れと言ったらない。ヘトヘトだ。ケールのスムージーを作ってInstagramに投稿する気になんてなれない。その代わりに、僕は10分間瞑想するようにしている。

何年か前、鬱の治療のために通っていた当時のセラピストが、心を落ちつかせる方法をすすめてくれた。10分間、自分の頭をよぎるすべての思考を葉っぱの上に書き出し、それが川を流れていく様子を想像するようにと。くだらなく聞こえるかもしれないが、僕自身は、このシンプルな行為の効果を実感しなかったことは一度もない。

10分を過ぎてしまうと、今度は飽きてしまう。申し訳ないと思うが、僕はそういう人間なんだ。

パートナーと朝ごはんを食べる。そして、美味しいコーヒーを飲む

毎週、3〜4回はパートナーと一緒に朝ごはんを食べるようにしている。スマホもタブレットもPCも持たず、ベーグルやムーズリ、または卵を食べながら話す。そして、美味しいコーヒーも。グリーンティーでもなく、スーパーフードが入ったスムージーでもなく。深くて美しい、幸せに満ちたコーヒー一杯を飲み干す。意識的にオフラインになって「今」を楽しむこの時間が、1日の中で僕が一番好きな時間だ。

僕の彼女は、急成長する法律関連のスタートアップでシニアマネージャーとして働いている。普段はお互いフル稼働だ。だからこそ、ただありのままの自分でいられる時間がすごく新鮮に感じられる。

僕たちにとって、この時間を確保することは容易なことではない。お互いに超忙しく、僕らが歩むキャリアには、多大な努力と時間、そしてコミットメントが求められる。時には、アパートを飛び出して、オフィスに向かう途中のマクドナルドに駆け込んでしまうほうが楽だと思う時もある。でも、僕たちはそうはしない。少なくともほとんどの日は。

この時間が僕にとってどれだけ重要かは、いくら言っても言い足りない。この時間が大好きだし、また彼女のことを愛している。

image via. Ryan Wilson
image via. Ryan Wilson

僕の朝はだいたいこんな感じだ。特にインスピレーションにはならないかもしれない。僕の朝の儀式は、高度な生産性でフル稼働する自分を生み出すためのものでもない。それはごく普通の朝で、頻繁にカオスだ。でも、僕の場合、これが上手くいっている。僕が早朝ランに出かけ、To Doリストを順に消していくことの邪魔になることはない。

世の中にライフハックのネタが溢れているからといって、何もその通りにする必要はない。朝5時に起きなくたっていいし、朝一番に白湯を飲まなくたっていいし、「Chicken Soup For The Online Blogger Slash Startup Founder Slash Future Motivational Speaker」を読む必要だってない。世界中の成功者は誰もが実践しているらしいが、そんなのどうってことない。

若かった頃、僕はあらゆるブログを読み漁り、ジャック・ドーシーのようなマシーンになることを決意した。日の出とともにコンピューターの前に腰を下ろし、ブログ記事を書いた。上手くいかなかった。当時の僕は常に苛立っていたし、やる気もなく、周囲にとっても近づきがたい存在だった。

僕が言いたいのは、人にはそれぞれ最適な方法があるということだ。君は、自分にとって一番いい方法で目覚めて一日を迎えなきゃいけない。僕にとってそれは、日々やるべきことについて前向きな決断を重ねて、最悪なバージョンの自分と闘うことだ。そして、週に数回はその闘いに負けることだ。君も同じような感じになるんじゃないかと思う。

人間を逸したレベルを目指そうとしてはいけない。世に出回る自己啓発の本棚に頼るのは、ほどほどにしよう。それが君のインスピレーションになるなら、素晴らしいことだ。でも、 人生の生き方は、他でもない自分で決めるものだ。

翻訳:三橋ゆか里

大物のように振舞うことは、本当はそうではないことを証明するだけだ

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Jon-Westenberg

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


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最近、僕はSpark Bureauで講演をするためにオーストラリアのサンシャイン・コーストに向かっていた。飛行機の搭乗を待つ間、コーヒーを買おうと列に並んでいると、いかにもビジネスマン風の集団が横入りしてきた。髪の毛を完璧に整えて、高価なスーツと時計を身にまとった若い連中が。

彼らは、まるで世界が自分たちのために回っているかのように、当然のように割り込んできた。それが自分たちの権利で、そう考えない人間のほうがおかしいとでもいうように。僕がきちんと並ぶように注意をすると、僕のスニーカーとパーカーを一瞥して、「とっとと仕事でも見つけろ」と暴言を吐いた。

いくらでも反応の仕様があったと思う。キレてもよかったし、引き下がってもよかった。でも、どんな反応も与えるに値しなかった。知りもしない他人に対してそんな見下したような態度をとる人間には、反応するという価値すらないからだ。

彼らは安っぽい。見た目が安っぽいわけじゃないし、お金の使い方や稼ぎ方がそうなわけでもない。他者に対する接し方という意味で安っぽい。そして、出会うすべての人間に値札をつけようとする点で安っぽい。

僕は生まれてこのかた、派手に装ったことがない。どうしていいのかわからないほどの大金を持っていた時期もあったし、まったくお金がなかった時期もある。とある投資家との会議が失敗に終わり、財布には小銭すら残っていなくて、駅の改札を飛び越えてなんとか家にたどり着いたこともあった。

たった6ヶ月の間に、銀行に十分にお金がある状態から、ハンバーガーを焼くバイトに応募するまでの変化を体験したこともある。そんな生き方をすると、お金に対する態度が変わる。そして、自分の中の「Have(持っている人)」と「Have Not(持っていない人)」の定義も変わる。人を一瞥しただけで、お金を持っているのか、何の価値もないのかを判断するようなことがなくなる。

お金や地位などをひけらかす可能性も低い。なぜかって?お金や地位といったものに、他の「人間」ほどに価値がないことを知っているからだ。

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最近とある起業家と出会った時にも同様の体験をした。それについてツイートもした。

この若い起業家は明らかに、他者に対して自分を証明する必要性を感じていた。スタートアップ界隈に十分長くいれば、誰にも同じような起業家に会ったことがあると思う。彼の口から出てきた名前は、どれも僕をあっと言わせるために発せられたものだった。または、僕に彼が重要な人物であると信じさせるために。ひたすら「◯◯を知ってるかい?」と聞くゲームが始まり、彼は僕が知りうるに値する人間であるかを試し始めた。

「いくつか名前は聞いたことがある。聞いた話ではクールだけれど、直接は知らない」と答えると、彼は即座に僕への関心を失った。

オーストラリアのVCのCEOとは名前で呼び合う仲だと彼が主張し終わる頃には、彼は僕と実際に会話することには興味がないことを明確にしていた。

この彼は、空港で遭遇したビジネスマンと一緒だ。彼は自分の価値を誇示し、僕の価値を評価し、さっさと先に進みたがった。これは、ビジネスにおけるアプローチの悪い例だ。ビジネスだけじゃなく、人間関係においても、また幼稚園の遊び場でも賢いアプローチだとは言えなかっただろう。これは、他者を尊重しない人間の典型的な証だ。

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僕は、やりすぎた謙虚さにも関心しない。やり過ぎた謙遜は時間の無駄ですらあると思う。謙遜するべき時はあるし、それはそれで大事だ。でも、自分を安売りしたり、自分が持っている能力を認めないのはおかしい。

これは、みんながしょっちゅうしていることだ。誰かに褒められると、僕が大嫌いな言葉を口にする。これ以上に自信の欠如を示すセリフはない。「あんなの何でもないよ」。

ぎこちなく、居心地を悪くさせる、全くもって不必要な態度だと思う。自分がやったことに誇りを持つべきだし、他者に声を大にして言うべきだ。自分の努力の結果としてついてくるメリットや地位を喜んで受け入れるべきだ。

でも、肝心なのはこれだ。自分がやったことを誇りに思って認めることと、それだけで人の価値を決めるという態度、または自分が想像する相手の持っているもの(または持っていないもの)で人を判断する態度とは、全く異なるものだということ。

君がどれだけ成功し、どれだけ稼いで有名になったかなんて関係ない。お金に換算した君の生活がどれだけ豊かであろうと、それも関係ない。肝心なのは、他者への接し方、そして君が人に対してどう振舞うかだ。自分以外の世界なんてどうでもよく、自分だけが特別だという態度をとる奴は、やっぱり安っぽい人間でしかないと思う。

(翻訳:三橋ゆか里)

スケールすることが全てではないーー起業する前に君が検討すべきたった3つのこと

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Jon-Westenberg起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


image via. WOCinTech
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最近、僕はこの論点についてInc.comから取材を受けた。昨今流行っているスケーラブルなIT事業と、それ以外のアプローチの違いについて。この取材が色々と考えるきっかけを与えてくれたため、もう少し深掘りして考えたいと思った。

若い起業家の肩には重いプレッシャーがのしかかっている。事業を始めるなら、それが絶対にスケーラブルでなければいけないというプレッシャーだ。これは、ほぼどこにでも見られる傾向だ。高成長なソフトウェアやプラットフォームを開発しないなら、君は時間を無駄にしているだけだと捉えられてしまう。

高飛車で危険な考え方だと思う。それは、世の中には本質的に他より優れた事業があるという考えに基づいている。そしてそれは、10億ドル企業へと育つ見込みと余地を持った事業だけだと。

人によっては、スケールを追う道が最適なこともある。彼らはそれに満足し、きっと素晴らしいことを達成するだろう。でも、彼らのその道だけが存続可能な唯一な道かというと、そんなことはない。これについては、Mark Susterが “What Should You Do with Your Crappy Little Services Business?”(君の小規模でイケてないサービスという事業をどうするべきか?)と題された記事で言及している。

世の中には、Webデザイン会社やアパレルブランド、コンサル事業を立ち上げるほうが、ソフトウェアプラットフォームを立ち上げるよりも性に合う起業家というものが必ず存在する。これは当たり前のことだ。

起業する前に検討すべきことは3つしかない。

事業を始めたいと考えているなら、君が考えるべきことは主に3つしかない。たった3つだ。

  1. これで稼げるか?
  2. 完成したものを誇りに思えるか?
  3. その仕事を楽しむことができるか?

この3つのポイントの重要性はどれだけ強調しても強調したりないくらいだ。そもそも事業を立ち上げる理由をたった3つにまとめているのだから。利益を出したい、自分が誇りに思える財産を作りたい、そしてその道のりを楽しみたい。これだけだ。

この3つ以外に、飛び込む前に検討すべきことはさほど残されていない。単純明快だ。

image via. WOCinTech
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君が立ち上げたい事業こそ、正しい事業だ

僕は、素晴らしいサービスを提供するスタートアップの起業家を知っている。それは専門的なサービスで、諸経費を大幅に上回る巨額の利益を出している。創業者は彼ひとりで、彼は間違いなく成功している。売り上げは数百万ドル規模だ。そこに、頭を悩ますシェアホルダーの存在はない。

最近、僕たちは飲みに行った。そして、スケーラブルなスタートアップについての話題が上がった。彼は事業を始めた当初、とあることを随分心配していたという。それは、その事業をスケールさせるための唯一の方法が、人材を採用して拠点を増やすしかないことだった。

でも、徐々に、彼は自分がその事業を心底好きだということに気づかされた。自分たちが販売しているものを愛し、そのプロダクトの向こうにいるクライアントのこともまた愛していた。そこに、X倍の成長因子を追い求める必要性はなかった。彼は、既に持続可能なモデルを構築していたからだ。そして、彼はその事業を楽しんでいた。

資金調達をして急成長を目指す同規模のスタートアップが、この起業家の事業より優れているという議論はどう考えてもおかしい。確かに、そのスタートアップのほうが評価額は高いかもしれない。また、最終的には、そのスタートアップの創業者のほうが儲けるかもしれない。でも、だからといって、その事業が他より本質的に優れていることにはならない。

立ち上げるべき事業は、その他大勢が求める事業ではない。それは、君が求める事業だ。それは、君がこの先10年、15年と築き上げることを想像できる事業だ。それは、他の人が迷わず歩み去っても、君は自らの血、汗、涙、そして時間を注ぎ込めるものだ。それは、君に呼びかけるものだ。

著者のメモ:

多くのVCが、スケールする余地のない事業への出資を拒むのは事実だ。彼らには正当な理由がある。彼らには、その駒を出すことを正当化するだけの巨額のリターンが必要だからだ。これは、議論の余地がない事実だ。

だからといって、その類の事業を立ち上げるなということではない。頭に入れておこう。VCという事業もまた、スケーラブルな事業ではないことを。君はひとりぼっちじゃない。

(翻訳:三橋ゆか里)

やってみる価値があることを成し遂げるには必ず時間がかかる

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 やることに価値を感じる何かを成し遂げるには必ず時間がかかる。 短い時間枠…

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image via. Robin Yang
image via. Robin Yang

やることに価値を感じる何かを成し遂げるには必ず時間がかかる。

短い時間枠で考えてはいけない。それは、あまりにも近視眼的すぎる。

「革新的なアイディアの実がなるまでに、企業には5〜7年を待つ覚悟が必要だ。ほとんどの企業が、この時間を設けることをしない。」ージェフ・ベゾス

一晩にして、ライター、アーティスト、起業家、デザイナー、陶芸家、建築家、ソフトウェアデベロッパー、また人形使いとして成功することはできない。この世の中に、唐突に訪れる大ヒットなど存在しない。瞬時に起こることなど、何一つない。

僕はこれを100%の確信を持って言える。どんな成功も、時間というコミットメントを要する。それも、相当量の時間が。君がどんなキャリアを望んでいようと、そこにたどり着くための唯一の方法は、君の人生の何年もの時間を捧げることだ。君はそれを受け入れて前に進むしかない。

僕には、ずっと守り続けているルールがある。自分の人生の5年間を捧げてもいいと思えることでなければ、そもそもやらないことだ。たしかに、5年は長い時間枠だと思う。でも、これだけの時間があれば、計画を立てる余裕があるし、成果を測ることも可能なはずだ。

5年間という時間を注ぎ込んでも成功できず、成功する見込みすら立っていないのなら、その道を再考するタイミングだと思っている。

もちろん、君はここまで長くの時間をコミットしなくてもいい。でも、それくらいの長期的な時間枠で考える必要はあると思う。何かの実現を急ぐことで君は消耗し、最後には失望に終わるからだ。

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何かを学ぶには時間がかかる

僕たちはこれを見失ってしまったように思う。僕たちは皆、まだ何も達成していない時分から、自分の現状の成果とそれを先に成し遂げた人たちの成功とを比較する。そして、彼らが実践してきたことを真似て、それを改良していく。

君は起業家だ。自分の成果を、他の起業家と比べることで測ってはいないだろうか?それとも、億万長者として知られるグローバル企業のCEOと比べているだろうか?

君は、ライターだ。他のライターと比べることで自分を評価していないだろうか?それとも、ヘミングウェイ、Ginsberg、ケルアック、 J・K・ローリングなどと比べているだろうか?

ここに名前を挙げた人たちは、十分な才能があると言われるレベルにたどり着くまでに、何年もの年月やスキル・クリエイティビティを注ぎ込んでいる。その結果として、君や世界が尊敬する作品を仕上げることができた。魔法の杖をただ振って、彼らのレベルに一瞬にしてたどり着くことはできない。だから、君は学ぶ。または、学ぶための努力をする。

それをきちんと身につけるには時間がかかる

アーティスト、ライター、起業家といった人たちから、「創ったものが完璧からは程遠く、とても披露できない。どう完成させればいいのかがわからない」と相談を受けることがある。そんな彼らに、僕はこう伝える。君がそれを完璧にすることは一生ない、と。なぜなら、完璧などというものはそもそも存在しないからだ。

君にできることは、改善することだけだ。常に改善を続けることだ。そして、それを行う唯一の方法は、それを一度世に出し、フィードバックを集めて、また挑戦することだ。何かを創るたびにこのプロセスを繰り返せば、早かれ遅かれ、君は進歩していく。

これには時間がかかる。その何かをきちんと習得するのは長い道のりだ。イテレートし、改良し、改善するには何年もの時間がかかる。僕はライターと起業家として、そこそこの道を辿っていると思う。読者もそれなりにいるし、クライアントの数も増え続けている。でも、ここにたどり着くまでにだいぶ長い時間がかかった。

僕が書いたものをオンラインで公開するようになって15年が経つ。僕は、17歳の頃から事業を始めたり運営したりしてきた。何年間という歳月にわたって失敗を重ね続けた経験を、一冊の本にできるくらいだー実際に本にしてみるかもしれない。

自分の成果に満足できる今の状態にたどり着くまでに、だいぶ時間がかかった。

オーディエンスを築くのには時間がかかる

誰かが君の作品を聞いたり読んだり、すぐにそれが売れることを期待してはいけない。物事はそんなに上手くは進まない。

Green Dayというバンドについて教えてあげよう。1994年に、『Dookie』というアルバムで大ブレイクした。でも、実はこれが彼らの3つ目のアルバムだということを知っていたかい。そして、それをリリースするまでに8年間のバンド活動をしていたことを?

それは、彼らにとって8年分の仕事だった。彼らはツアーに出て、いくつも作曲して、彼らの音楽をへとも思わない酔っ払いしかいないハコで演奏して。誰もファンになることのない曲をリリースし続けて。

彼らは、オーディエンスをひとりひとり獲得していった。演奏をするたびに。

僕が言いたいことは、つまりこういうことだ。何かを書いて、何かをリリースして、何かをデザインして、それが瞬時に世界のトップに躍り出て拍手喝采を受けることを期待してはいけない。確かに、稀にそうなることもある。いつでも例外は存在するが、それはあくまで例外に過ぎない。

Green Day
Green Day

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僕は、この記事をAmazonの創業者であるジェフ・ベゾスの言葉を引用することで始めた。

Amazonは、ドットコムバブルの崩壊で完全に破滅しなかった数少ない企業の一社だ。未来が期待されたスタートアップや起業家のほとんどがバブル崩壊で死に追い詰められたが、Amazonの墓場は未だに空っぽのままだ。彼らは生存し続けている。

僕は、「××が成功した唯一の理由」といった類の記事が大嫌いだ。そんなの真っ赤な嘘でしかない。なぜなら、何かについて理由がたった一つしか存在しないなんてことはありえないからだ。その何かを見つけようとする時、人は事実を伝えるのではなく、ストーリーを仕立て上げようとしている。

でも、Amazonが成功した理由のひとつはわかっている。生き延びたことだ。成長し続けたことだ。ジェフ・ベゾスは、物事を短期的な時間枠で考えることをしない。彼は、瞬時の急成長を望まず、指をちょっと鳴らすことで世界がひっくり返ることを期待しない。彼は成功を待ち、それに向けて努力を続けている。

きっと、君にだってできる。

(翻訳:三橋ゆか里)

自分ではない誰かになろうとするのはやめよう【寄稿】

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 口だけになるのはやめて、何かを生み出そう テレビのリアリティ番組を見てい…

Jon-Westenberg起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


image via. Greg Rakozy
image via. Greg Rakozy

口だけになるのはやめて、何かを生み出そう

テレビのリアリティ番組を見ていると、星のように目をキラキラ輝かせた夢見る候補者が、カメラ目線で「いつか歌手になりたいと夢見ていた」と語る。彼らは、ずっと歌いたいと思っていたとは言わない。

これは、重要な違いだと思う。もし、彼らが歌うことを本気で大切にしているなら、彼らは毎日、毎晩ステージに立ち、肺が腫れ上がるまで歌い続けているだろう。

バンドに入ったり、ステージに立たせてくれる先を探し、音楽を録音し、YouTube動画を撮影し、一回でも多く人前に立って歌うために死に物狂いになっているはずだ。

でも、彼らはそうはしていない。彼らは全国番組に出ることでいっきに名声を手に入れるチャンスを待っている。そこには、演出されたドラマと、指示を受けて操られた聴衆しか存在しない。

彼らは、誰かが自分を歌手にしてくれるのをただ待っている。きらびやかなライフスタイルだけじゃなく、その上、刺激まで欲しがっている。彼らは何かをしたいわけじゃない。その何かをする人になりたがっている。

音楽シーンに限らず、こうした行動や態度は、さまざまな分野で見受けられる。

彼らは、会社を立ち上げたいわけじゃない。創業者になりたがっている。彼らはアートを創りたいわけじゃない。アーティストになりたがっている。彼らは、目が痛くなるまで何時間もコーディングをしたいわけじゃない。デベロッパーになりたがっている。

image via. Kai Oberhäuser
image via. Kai Oberhäuser

人生は、日々やることの積み重ねでしかない

夢を追いかけて、自分が望む人生を歩むことは、毎朝起きて仕事に行くことを意味する。その仕事はアートかもしれないし、音楽かもしれないし、自分で立ち上げた事業かもしれない。仕事の舞台となる場所は、どこかのステージかもしれないし、スタジオかもしれないし、しゃれたオフィスかもしれないし、または君の寝室かもしれない。でも、それはいつだって仕事だ。

それは、君が自分と呼ぶものや、君のそのライフスタイルとはまったく関係がない。それは、君が手を動かしてするべき、毎日達成すべきものでしかない。肝心なのはそれだけだ。そうやって人はどこかにたどり着いていく。

もし、君が希望のライフスタイルを手に入れたいとそればかりに不安になって、とある肩書きを装い、いいところ取りを狙っているなら、君は肝心なことを見落としている。君が価値のあるものを生み出すことは永遠にないだろう。何かを生み出すということ自体、君のアンテナを擦りもしないだろうから。

「何かをやること」ではなく「何かになる」ことにとらわれてしまうことは皮肉だ。なぜなら、やることをせずに、何かになることなど一生できないからだ。

一生、終着点にたどり着いたと感じることはない

人が、やっと何かになれたと実感することはないと思う。また、誰かになれたと感じることもない。その道の最後尾にたどり着いたときに、たった今、起業家になれたと言う人はいない。たった今、僕はアーティストになったと言う人もいないだろう。なぜなら、それは捉えようのない感覚だからだ。

君は、そこにたどり着くための鍵を握る何かを常に模索するだろうし、やっと手を休めて、ただ今を楽しめるようになるための一度きりのチャンスを探すだろう。

でも、それは永遠に起こらない。次々にチェックリストを消していく感覚を追い求め、誰かになろうとしても、そこに終着点は存在しない。君は、何かをすることを追い求めなければいけない。そこにこそ、満足感と充足感が見つかるはずだ。

ゴールラインを切る瞬間が来ることは永遠にない。無事に家にたどり着いて、一切のことをやめることができる瞬間などない。でも、歌唱コンテストに参加する歌手はどうだろう?彼らは、そうは考えていない。このコンテストで勝つことができれば幸せになれると思っている。この交渉が成功すれば。このシングルがリリースできれば。でも、それは違う。

君の仕事はいつだって大変だ

ただその行為をするためではなく、誰かになるために動いている時、それは辛い道のりになる。その完成度は低く、君が注ぐ努力の量は明らかに不十分なものになる。

一番大切なのは、やること、その行為自体だ。それは、そう名乗りたいと願う理想の自分や、自分が望む感情を正当化するためにチェックで消していくリストではない。それは君のライフスタイルに根拠を提供するものでもない。価値があるのは、やっている行為そのものだ。

君はいいアートを創らなければいけない。いい文章を書かなければいけない。いいものを創らなければいけない。そうせずに、君がただ自分自身のエゴに対してリップサービスをし続けるだけなら、人はそれに必ず気がつく。世界がそれを見逃さない。

何もしなければ、誰も君のことを真剣に受け止めてはくれない

君が自分のことを肩書きを使って名乗るとき、人はその証拠を求める。僕が毎日何時間を費やしてブログ記事や本を執筆したり、読者とコミュニケーションを重ねたりしていなければ、僕がライターだと名乗っても誰も耳を傾けてはくれないだろう。

人が姿勢を正して話を聞く構えを示すのは、君のプロフィールでも自己紹介でもなく、実績に対してだ。君が誰かに真剣に受け止めてほしいと願うとき、君が求めているのは、人から敬意を払われることだ。敬意は、ただ払われるものではない。「よし、敬意を払おう」と、列を成す人など誰もいない。

君は、それを勝ち取る必要がある。肝心なことを自分でやって、大事なプロジェクトに汗水流し、毎日努力し続けることで。それが人からの敬意を勝ち取るための唯一の方法だ。

君は改善もしなければ、学ぶこともない

もし君が、ファウンダーと名乗ったり、アーティストと名乗ったりすることに満足して、実際に会社を立ち上げたり、何かを創造したり、努力したりすることを怠っているなら、君は改善や学ぶための機会を自ら退けていることになる。

何かであることや肩書きに満足する代わりに、「やることに」に目を向けて、そこでベストを尽くす。すると、新しい発見に遭遇するチャンスが生まれる。自分にしかないエウレカの瞬間を体験することができる。

僕がやること。それは、書くことだ。事業を立ち上げることだ。それはマーケティングであり、デザインであり、講演をすることだ。では僕は何者なのかというと、何よりも生徒でありたいと思っている。僕は、学ぶためにここにいる。みんなそうだろう。

image via. Kai Oberhäuser
image via. Kai Oberhäuser

君は飛び込んでいかなければいけない

ただ何かになりたいと思っている間、君は不可能なゴールを達成することに時間を無駄にし、そこにたどり着くために何人もの門番に頼ることになるだろう。その道を進んだとしても、幸せは見つからない。そこにはただ、困難を増す失望が待ち受けているだけだろう。

もし、君に本当にやりたいことがあるなら、君はずっと大きな満足感を味わうことになる。世の中は、君が愛して止まないことをするための機会で溢れている。君が、誰かになろうと不安に明けくれず、また自分の理想のライフスタイルを手に入れようと躍起にならずにいられれば。

外に飛び出して、何かをやってのけよう。僕はよく、FugaziとBlack Flagというバンドについて話題にする。一種のクリエイティブとして、また起業家としても、彼らの存在は僕にとってすごく大きなものだった。彼らは、ただブレイクすることを待っていなかった。彼らは自分たちでステージを予約し、自腹でレコードを録音し、必死の努力を続けた。

彼らは、その長いキャリアを通じて、何かになろうとすることに躍起になるのではなく、ただやり続けることに集中した。

そのほうが、いい道のりだと思う。

(翻訳:三橋ゆか里)

スタートアップを立ち上げることは特別なんかじゃない。誰も君に借りなんかつくっちゃいない【寄稿】

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 スタートアップがいまクールだってのはわかってる。超注目されているのは確か…

Jon-Westenberg起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


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スタートアップがいまクールだってのはわかってる。超注目されているのは確かで、その存在はメインストリームのスポットライトの下に見事に躍り出た。20歳かそこらの若い奴が、仕事を辞めて10億稼いだなんて話を目にしない日はない。

君もその仲間入りをしたいと思ってる。だろ?なんとも言いようのない、スタートアップとやらいう存在をつくりたいと思ってる。ゴールドチケットを手に握る超天才になりたいと。

君はTVドラマ「Silicon Valley」の見過ぎなのかもしれない。または、快適な中級階層から億万長者に成り上がった白人の若者についてのストーリーを耳にしすぎたのかもしれない。

そんな奴はくたばっちまえ。

スタートアップが何かを知ってるか?それは事業だ。実に単純でシンプルだ。

それは、何十年も前、オーストラリアにたどり着いた何十万人という移民がしていた仕事と何ら変わらないし、それに勝るものでもない。彼らは店を開き、そこで何かを売った。

スタートアップは魔法じみたものでもなければ、魅惑的なものでもない。iPhoneアプリを開発していて、事業のドメイン名の終わりに「.ly」とか「.co」がついているからと言って、世界に羽ばたくための無料チケットを手にしたわけじゃない。

スタートアップをやっているからといって、君が他とは違う特別なスノーフレーク(雪の結晶)だということにはならない。

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1. 誰もスタートアップの創業者に借りなんぞつくっちゃいない

そこそこの頻度で目にするんだ。若い創業者が家賃を支払うために寄付を受け付けるページを開設してるのを。なんたって、彼らはスタートアップを立ち上げることに集中していて忙しいから。

自分が選んだキャリアが持つ美徳によって、あたかも世間が彼らに借りでもつくったかのように。

違う。そうじゃない。君らが尊敬する有名企業の創業者は、自分たちが何かをつくりることに集中できるようにと、他人から援助してもらうことを期待していたと思うか?

これは慈善事業なんかじゃない。世間には、君に敬意を払う義理はないし、許しを乞う必要もなければ、寄付をする必要もない。

君がスタートアップの外の世間を、まるでコラテラルダメージや、早々と降参した人間のように扱う時にも同じことが言える。

ディスラプションは、「世界をより良くする」という意味を持つ言葉ではない。もし君が実際に世界をより良くしていないのなら、世間は君に何も借りをつくっちゃいない。

こういう姿勢や態度の節々には、「権利」の主張の臭いがプンプンする。

2.スタートアップは事業の最高形態ではない

これには驚く人もいるかもしれないが、スタートアップは決してビジネス革命における一流の形態などではない。

ただ、スケールできる事業、プラットフォーム、デジタル資産、またはアプリがあるからといって、単純なデザイン事務所より優れたビジネスモデルを保持していることにはならない。

それがスケートボードをつくってる会社よりも優れたモデルだとも限らないし、コンサルティング会社や配管工事会社より優れているわけでもない。スタートアップの典型的なディスラプションとスケールに基づかない、その他のどんなモデルや構造、プロダクトを持つ事業にも同じことが言える。スタートアップという形のほうが他より優れているなんてことはない。

事業は事業。これが事実だ。それぞれに異なるゴールがありえる。ゴールが違うからと言って、一つが他より優れていることを意味するわけではない。

100万人のユーザーを目指すプラットフォームをつくるなら、そしてそのゴールを達成したなら、それは素晴らしいことだ。

でも、一生懸命立ち上げた街角の店が、5万ドル(1ドル100円の単純計算で500万円)の売り上げを稼ぐのに汗水流し、それを達成した時、君の事業が彼女の事業より優れていることには決してならない。

3.スタートアップは究極のキャリアなんかじゃない

僕は、世界中で最も優れたデザイナーは、Jony Iveだと思っている。僕の意見に賛同する人は多いだろう。でも、彼はAppleを創業したわけじゃない。スタートアップをつくったわけじゃない。

彼がしたことは、そこで働くことを愛して止まない会社で仕事に就くことだ。

そして彼はその仕事をこれ以上なく、素晴らしくやって遂げた。優れたプロダクトをデザインした。彼はたくさんのお金を稼ぎ、何百万人という人たちに影響を与えた。彼がスタートアップをやるために仕事を辞めなかったからといって、彼のキャリアに対する尊敬の念が減るだろうか?そんなことはない。

創業者や起業家がより優れた人間だという考えには危険がはらむと思う。会社を自分で立ち上げたから、自分の人生のほうが他より優れ、価値が高いと考えるのは。事実そうではないのだから。

誰かのキャリアに価値があるかどうかは、彼や彼女が自分が誇りに思えるプロダクトやプロジェクトをつくったかにある。それだけだ。スタートアップを始めない人間に価値がないだなんて、どこにも書かれていない。

君が創業者で、安心して仕事を任せられる優れた働き手を、起業家と同じくらいに尊敬できないなら、君に言いたいことがある。君の会社に明るい未来はない。

なぜなら、その優れた働き手こそ、君の会社を素晴らしいものにしてくれる唯一の存在だからだ。彼らのキャリアを尊重できないなら、そこには長く険しい道が待っている。そして、彼らは じき去っていくだろう。

4. スタートアップはアートに勝らない

世界はスタートアップを中心に回ってなんかいない。僕たちの生活に大きく影響しているからこそ、そう考えたい誘惑を感じるのはわかるが、実際にはシリコンバレーから程遠いところで見つかる価値は山ほどある。

僕たちの社会にはアーティストが必要だ。ライターも必要だ。歴史家も必要だろう。人間の状況や進化を記録していく人たちの存在が必要だ。そして、人類がどこから来て、何者で、どこに向かっていくのかを学ぶ人たちが。

社会において、アートは非常に重要な役割を果たす。テクノロジー、起業家精神、STEMなどだけに価値を置き、アートをないがしろにすることは、誤った自己中心性を象徴している。それだけ、スタートアップの世界が超自己中だということだ。

君は、何千人という芸術大学の卒業生、生徒や見習いより優れているわけじゃない。彼らは、社会における倫理、情熱、自由を得るための意志といった社会を形成するための素材や思想を生むことに貢献しているのだから。

5.スタートアップは平等でもなければフラットでもない

スタートアップが特別なものだと思っているなら、周りにいるストレートで若い白人男性以外の人間に意見を聞いてみるといい。その意見は君の目覚めとなり、自分が身を置く業界が、どれだけめちゃくちゃなになれるのかに気づかせてくれるだろう。そこには大量の差別がある。

テクノロジー業界やスタートアップの世界には、性差別や人種差別が絶えない。そこは、完璧からは程遠い。スタートアップを立ち上げて100万ドル以上の資金を調達できた黒人女性の人数を知ってるか?自分で調べてみるといい。一つや二つ、学ぶことがあるかもしれない。

こういう問題に直面する業界に飛び込む時、スタートアップは何も特別なものではないことを受け入れる必要がある。スタートアップをやることは何も特別なんかじゃない。

君は、他の業界と同じくらいに、何層にも深く分かれた差別が存在する場に足を踏み入れ、関わろうとしているのだ。

・・・

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いますぐやめろと言ってるわけじゃない。君が失敗すると言っているわけでもない。僕は単に、傲慢さは災いであると言っているだけだ。そしてどんなギリシャ神話の中でも、傲慢さは最終的に破壊の道をたどる。スタートアップは世界で最高だと君が信じる時、その傲慢さは姿を表す。

より優れた道。より気高い道。他より価値の高いライフスタイル。

もちろん、それは素晴らしいものかもしれない。現に、僕の人生は複数のスタートアップの存在によって便利になっている。そして、彼らと関わることを嬉しく思っている。今後も、少なくとも近い将来は、そうした創業者やスタートアップと一緒に仕事をし続けるだろう。

でも、傲慢さという問題があることを認める必要がある。自己中心的になり、他の人、他の全てより自分たちが優れていると信じていることを認識し、改める必要がある。

もし君が創業者なら、地に足をつけ、そうした誤った考えに染まったり、自分が特別だという錯覚に陥ったりしてはいけない。傲慢で嫌な奴にならないために。

本質的には、スタートアップをやること自体に何の誤りもない。僕自身、創業者に会ったり、彼らと仕事してどこか素晴らしい場所にたどり着いたりすることを楽しんでいる。でも、頻繁に遭遇する「俺たちには権利がある」的姿勢は何かが違っている。

スタートアップの創業者であることは君を特別な存在にするわけじゃない。自分を特別だと信じることは、とてつもない失敗、非倫理的な意思決定、PRの大惨事、失敗に終わるプロダクト、幻滅した従業員、君に敵対する人々に繋がるものだ。

(翻訳:三橋ゆか里)

やり遂げたいこと100個のリストを徹底してこなしていくにはーー自分に投資するための具体的な方法【寄稿】

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 この記事で紹介するのは、どこかにたどり着き、何かを達成し、自分自身が満た…

Jon-Westenberg

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


Photo credit: Josh Byers
Photo credit: Josh Byers

この記事で紹介するのは、どこかにたどり着き、何かを達成し、自分自身が満たされた生き方をするために僕が編み出した枠組みだ。

これは、「ただ信じればできる」などと安易にすすめる夢見がちな記事ではない。そんな記事はそこらじゅうにある。だから、僕はそれとは違うものを書く。

この記事は、現実に、そして実践的に自分に投資することで、実利ある配当を得る方法について説明したものだ。

明日、今日より人間として優れ、よりクリエイティブで、より優秀なデベロッパーやビジネスオーナーになるための今日の一歩について語っている。

そして何より、君の一度きりの人生で素晴らしいことを成し遂げるために。

・・・

それには4つの段階がある。それはいたってシンプルだ。

これは、僕自身が自分に投資する際のフレームワークだ。僕はこれを毎日忠実に守り、僕にアドバイスを求めてくる人に対しても、同じことを実践するように薦めている。

これは、決して難しいシステムではない。でも、その効果は計り知れない。

僕は、方向性を持たずに人生を生きている人を大勢知っている。そんな彼らのためにこそ、これを書いている。彼らは大学を卒業して就職し、60〜70年という長い歳月を流儀を持たずに生きていく

Toy-Story

彼らは来る者拒まずで、受け身に新しいスキルを習得していく。

訪れる学びを流れるままに体験し、自らの人生が作り出した人間に少しずつ成っていく。

人生の流れに身をまかせるのは楽しい。人生設計だけが全てではないし、何かを成し遂げることもまた全てではない。

この記事のような手引きに習おうとすることが、大惨事に終わる類の人もいる。それはこれが彼らには合わなかったというだけのことで、それはそれでいい。

一方で、僕のような人たちは、手引きがなければ凍り固まって動けなくなってしまう。

僕たちは失敗する。僕たちは苦しもがく。僕たちは方向性を見失う。もし、君がそんなボートに乗っているなら、この記事はまさに君のためにある。

用意してほしいもの:

  • メモをとるためのアプリやノート
  • エクセルシート(一押しは、Airtable)
  • 調べ物をするためのブラウザ
  • カレンダーまたはカレンダーアプリ

・・・

1. 100個のリストをつくる

それがどこであろうと、自分がたどり着きたい場所を明確にすること。

僕には、人生でやりたい100のことを書き出したリストがある。これはバケツリスト(*死ぬ前にやっておきたいことのリストのこと)でもなければ、できたらいいのにと願うことの一覧でもない。これは、僕が「実際にやる」ことのリストだ。

このリストを書き出すのに3時間かかった。このリストは、物心がついた頃から僕がずっとやってみたかったこと、達成したかったことを網羅している。

僕のリストの一部分はこんな感じだ:

  • 小説を出版する
  • コミックを出版する
  • ビジネス書を出版する
  • 事業コンサルティングをする
  • 自分のPodcastを持つ
  • 締まった身体を維持する
  • オンラインコースで教える
  • NPOを立ち上げる
  • Forbesに寄稿する
  • Wallstreet Journalに寄稿する
  • パネルで登壇する
  • TechCrunchに寄稿する
  • SXSWに参加する
  • 映像の脚本を書く

…と、まだまだリストは続く。

毎年この中から4つ達成できたとすると、25年間でリストを完全に制覇することになる。

自分自身が誇りに思える人生を歩んだことになる。強く、迷いがなく、指針を持った人生を歩んだことになる。

まずは、リストを作ることだ。そこに何を入れてもいいのだから、僕のリストを真似ることはない。例えば、自分でモバイルアプリを作りたいと思ったことはないか?

スケートボードの競技に参加したいと思ったことは?牧場を経営したいと思ったことは?おばあちゃんの美味しいチョコレートケーキの作り方を学びたいと思ったことは?

それを全部リストにする。

そうしたら、それを3つのカテゴリーに分類する。

  • 達成するためにスキルが必要なもの
  • すぐにできるもの
  • 時間を要するもの

そして、君はそのリストと共に生きる。これから2週間のあいだ、君はそのリストを持ち歩かなければいけない。リストに追加し、リストから削除し、リストを分析する。

それを嫌悪し、それ以上にそれに愛着を感じるようになる。

リストに少しずつ慣れて、その内容が君自身を反映するのものか、また君が目指す姿を反映するものになっているかを確かめていく。

近しい人にそれを読んでもらってもいい。

自分が満足できるリストが完成したら、次のステップに進むことができる。

このリストが、僕を日々奮い立たせ、前へ前へと突き動かしてくれる。それを傍に置いて常に読むことで、その全てが頭に入り、どれ一つとして忘れることがない。

・・・

2. スキルチャートをつくる

君はこのやり方で向上し、自分の体験をトラッキングすることができる。

人生で成し遂げたい100のことを並べたリストを全て叶えるには、向上していく必要がある。

親リストを片っ端から制覇していく必要がある。リストを見直して、それを達成するために必要なスキルを洗い出してほしい。

ここでおふざけは禁物で、現実的になること。現状を見据えて、自分にどのスキルが不足しているのか、また強化する余地のあるスキルを特定する。

リストのある部分を達成するために習得しなければいけないスキルは何なのか。

こうして洗い出したスキルをエクセルに書き込む。見た目はどうでもいい。だから、デザインに無駄な時間をかけないこと。

必要なのは、たった4列だけだ。

  • 学ばなければいけないスキルのための列
  • 調べるための列
  • アクションのための列
  • 進捗のための列

アクションの列には、そのスキルを習得するために必要な一つ一つのステップを書き出す。事前準備だと思えばいい。

該当するコースを見つける、登録する、小さなプロジェクトをやってみる、本を読む、必要ならどんなことでも。きちんと調べれば、これをまとめるのはそんなに難しくないはずだ。

僕らが学びたいと思うことのほぼ全てには、それを習得するための100のステップを紹介したガイドラインがどこかしらに存在しているから。

進捗のコラムには、そのステップの達成にどれだけ近づいているのかの見込みを書き込む。ここでもまた、酷なほど正直になるように。他者には通じない冗談も、君自身にはすぐ身にしみるだろうから。

これで、このエクセルが君のスキル習得への手引きとなる。毎週、目を通すこと。毎週、どのステップに取り掛かるのかを明確にする。そして実際に取り組むこと。進捗を更新することを繰り返す。実にシンプルだ。

・・・

3.すぐにアクションを起こすこと

リストから早速いくつか消し去ることは、君のエネルギーを未来のために蓄えてくれる。

親リストの中の、「すぐにでもできること」カテゴリーへと進もう。これは、今すぐにでもできることを並べたものだ。

君を止めるものは何もない。でも、なぜか君はそれまでそれをやってこなかった。

君には計画が必要だ。この部分に、エクセルシートは存在しない。

紙、またはテキストファイルでもEvernoteでも開いて、これから1ヶ月間のあいだに達成する「すぐにできること」を書き出す。

それは必ずしも大事ではなく、些細なことかもしれない。ほとんど努力を要さないかもしれない。

僕がこのすぐにできることに移動した項目には、「The Infinite Jest」を読み始めること、タトューをすることなどがある。実行可能性が極めて高く、何とでもなる。

なぜ、すぐにでも実行できるアクションが必要かって?それは、それが君のやる気につながるからだ。

これがあることで、すぐにでも親リストから項目を消すことができる。

即行タスクを取り出したら期日を設けてカレンダーに登録し、さっそく片付けていく。できたらカレンダーからそれを消し、親リストの他のカテゴリーに入れられたアイテムに場所を譲ることができる。

そのうち、君の即行のアクションリストとカレンダーは、君のプロジェクト予測とスケジュール管理のために機能するようになる。

・・・

4. 達成するまでに時間を要するもの

自分が成し遂げたい一つ一つのことに、毎秒、毎分、毎時をかける価値があることを確かめる。

僕のこのリストには、例えば小説を書くことやpodcastをやることなどが入っている。

それを達成するために必要なスキルや能力、リソースもあるが、まだ手が出せていないもの。

自分の人生を振り返った時に最も自己嫌悪に陥るのは、このリストにあるものを何も達成できなかった時だろう。

だって、それはどれもやろうと思えばできたものだから。ほんの少し手を伸ばせば、届くところにあったものだから。

でも、その代わりに、君は猫の動画を見ることにした。

以前に比べて、時間を確保することが容易ではなくなってしまった。いろんな出来事に見舞われ、日々の生活の中でほんの少しの時間を絞り出すことが不可能に感じられてしまう。

でも、君に約束する。それは可能だ。自分に対して容赦ない姿勢を持てば、日々の中の無駄を特定し、その代わりに素晴らしいことに繋がるアクションを実行できるようになる。

数週間前、僕は朝のシャワー前の30〜45分をiPhoneをいじって過ごしていることに気がついた。オンラインでなんとなく見つけた情報を見るために。

僕はそれを読書の時間に変えた。だから、今、僕の1日は本を読むことで始まる。

最高だよ。

大して楽しんでもいないのに、なぜか続けている無駄な時間を特定するには、1日の中で自分がやっていることを事細かにメモすることだ。ノートやアプリにこれを記録して、それを1週間続ける。目立つものを特定して、より良い時間の過ごし方で置き換えられる部分を見つけ出す。

毎月に一度これを繰り返す。自分の習慣、時間の過ごし方をメモしていく。何がどう変わっているのか、そしてその理由も記載する。これは進化し続けるログになる。

注:僕は何も君が毎日、毎分生産性高くいなければいけないと言ってるんじゃない。僕だってNetflixや漫画を見るし、Fallout 4だってみんなと同じくらい遊んでいる。

僕が言いたいのは、特に楽しくもないのに習慣になったために続けている「意味のないこと」が誰にも一つや二つあるということだ。

習慣だから、それを定期的にやる。もし、それを止めることができれば、自分が本当にやりたいと思っていることに時間を使うことができるはずだ。

・・・

これで、君の成し遂げたい100のことが並んだリストが完成した。そこには4つのカテゴリーがある。必要となるスキルを書き出したエクセルと、それを習得していくためのステップも記載されている。時間の過ごし方に関して、具体的な指針も出来上がった。そして、今すぐ実行するアクションが書き込まれたカレンダーもある。

ここからが、このフレームワークで僕が一番気に入っている部分だ。

これらの全てを、日々のルーチンとして取り込む。毎朝、自分の親リストを読むことから始める。スキルチャートに目を通し、自分の進捗具合を確かめる。カレンダーに登録された即行アクションが実行されているかを確認する。タイムログもチェックする。

僕は、自分のリストを毎朝、朝ごはんを食べながら読み返している。
これが、生産性を高めて実際に物事を達成していくための僕なりの方法だ。

毎朝のルーチンに取り込んでしまうと、方向性を見失うことがなくなる。リストを途中で挫折することがなくなるはずだ。

・・・

最後に

このフレームワークは素晴らしい効果を発揮してくれている。これまでになく、僕は常に意識が高まった状態にある。やる気に満ち、自分が目指す方向もはっきりしている。

僕にとって、これは素晴らしい方法だ。自分に投資する時間を設けていない時の人生が、どんなに悲惨であるかをよくわかっているから。全てを見失い、鬱状態に陥ってしまう。そういうものなんだと思う。

何かを成し遂げたい時、それを達成する最良の方法は、夢を見ることを止めることだ。それを、まるで対価を受けて取り組むプロジェクトのように扱い、集中する。そのプロジェクトが、自分のキャリアを左右するものだと想像してみる。「自分」という、史上最悪にイヤな奴のために働いていると思って。

このフレームワークを、オープンソースのドキュメントのように扱ってみるといい。自分なりに変更を加えて改良して、自分が使いたい方法で再利用してみる。改めて書き直してみて、それをどこかに公開してもいい。一言連絡をくれれば、僕は一向に構わない。

この方法を実践してみたという人は、ぜひ感想を聞かせてほしい。

最後まで読んでくれて感謝する。

(翻訳:三橋ゆか里)

君の「10億ドルを生むアイディア」には1円の価値もない【寄稿】

起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。 「FacebookやGoogle、Snapchatレベルになるかもしれな…

Jon-Westenberg起業家、ライター、コメディアン、そしてクリエイターでもあるJon Westenbergさんによる寄稿記事です。Jonさんの活動は、ご本人のWebサイト、またTwitter(@jonwestenberg)でフォローできます。本記事は、Mediumに投稿された記事をJonさんから許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


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「FacebookやGoogle、Snapchatレベルになるかもしれないビッグなアイディアがあるんだ。10億ドルはくだらないと思う。どうすればライセンス契約をできるだろう?」

この類の質問には腹が立ってしょうがない。ああ、腹が立つ、腹が立つ。

起業家が集まるFacebookグループやミートアップでは、必ず、この類の質問が浮上する。スタートアップのことを、多少勝運が高い宝くじくらいに考えている人間が必ずこれを聞いてくる。これは、事業や何かをつくり上げることについて、彼らが完全に無知であることを証明する質問だ。

彼らにとって肝心なのは、万能な特効薬を見つけることだ。アイディアを有形化する確実な方法、そして最小限の努力で儲かる方法。そう、素晴らしいアイディアさえ思いつくことができれば、その種は誰かがお金に変えてくれる資産になる。手早く儲ける一攫千金の計画だと思っている。

残念ながら、アイディアは安い。アイディアを思いつくのはいとも簡単だ。アイディアは、誰にでも1日に何度も降ってくる。そして基本的に、そのアイディアがどれだけ優れたものであろうと、それには1円の価値もない。

で、どうにかして、そのアイディアを巨大IT企業にライセンスしたいって?僕がこれから言うことをよく聞くといい。

10億ドル企業はどれも、本質的には古いアイディアを上手く形にして市場に送り出したものでしかない。Googleは、Yahooとその他大勢の企業から盗んだ検索エンジンを持つ広告企業だ。FacebookはMySpaceで、Snapchatはタイマーつきの写真メッセージアプリ。これらのアイディアは、どれも10億ドルを生むアイディアではない。スキルや能力に長けた人たちが、そのいいコンセプトを上手く具現化したものだ。

彼らなら再び、いいアイディアを上手いコンセプトに落とし込むことができるだろう。君のアイディアは十分に優れたものかもしれない。でも、それには何の意味もないー彼らにとって、君は取るに足らない存在だからだ。君がこれらの企業に何とかして採用されたとしても、そして人生の長い時間をかけて上に登り詰めるための階段を登ったとしても、彼らが君のアイディアを気にとめるという保証は一切ない。

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それで何よりだと思う。なぜなら、アイディアをヒットに変える簡単な方法を探している君が情熱を燃やすのは、金儲けだからだ。自分が描いたアイディアを、自らプロダクトや企業として立ち上げるなんてことは君にとってはどうでもいいことだ。

もし君が、自分のアイディアに価値があると本気で考えるなら、やるべきことは一つしかない。それを自分の手でつくることだ。それがなんであれ、時間やエネルギー、努力をつぎ込んで、それを現実のものにする必要がある。他ならぬ、自分の手でだ。

君はそのことに人生の何年もの貴重な時間を捧げなければいけない。日中は仕事や本業をこなしながら、毎日それに集中しなければいけない。会社を運営する術を身につけなければいけない。そして何より、楽して金を儲けるという発想を捨てなければいけない。それは決して実現しないのだから。

その全てが終わったあと、きっと、君のアイディアは当初のそれとは異なる姿をしているだろう。長い進化と改善の道のりを乗り越えて出来上がったものは、全く違うものになっているはずだ。

で、自分のアイディアをどうすべきかって?

それは、わからない。君次第だ。諦めてもいいし、自ら取り組んでもいい。でも、それ以外の選択肢はない。君に言えることは、ビジネスで成功することは、努力を意味するということだ。あるアイディアを、人生を賭けた探求に変える起業家に共通する秘密兵器はこれに尽きる。

時間をかけ、自ら動いて努力をする決意ができている人にとって、アイディアは価値のあるものだ。そのアイディアは、炎を燃え上がらせる燃料になる。でも、努力をすることをせずにただ一攫千金を狙う残念なヤツにとって、そのビリオン・ダラー・アイディアには1円の価値もない。自分で生み出すことをしないのだから。

(翻訳:三橋ゆか里)