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リクルート、エクイティ取得以外の方法で出資を引き受けるブロックチェーン特化投資ファンドを発表——イスラエル発の匿名仮想通貨Beamに出資

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リクルートホールディングスの中間持ち株会社であるリクルートは、ブロックチェーン関連スタートアップへの投資に特化した新ファンド「RSP Blockchain Tech Fund Pte. Ltd.」を2018年11月に設立したことを明らかにした。また、同ファンドからイスラエルのブロックチェーンスタートアップ Beam に出資したことを明らかにした。 出資時期や金額については明らかにされていないが、R…

リクルートホールディングスの中間持ち株会社であるリクルートは、ブロックチェーン関連スタートアップへの投資に特化した新ファンド「RSP Blockchain Tech Fund Pte. Ltd.」を2018年11月に設立したことを明らかにした。また、同ファンドからイスラエルのブロックチェーンスタートアップ Beam に出資したことを明らかにした。

出資時期や金額については明らかにされていないが、RSP Blockchain Tech Fund は Beam への出資に対し、そのスキームからエクイティではなくトークンを Beam から取得している模様。リクルートでは、同ファンドの目的を「リクルートグループの新領域事業の創出を視野に入れた新テクノロジー・新ビジネスモデルの発掘及び事業機会の獲得」であるとしている。

Beam は、アドレスや機密情報をブロックチェーン上に記録しないことにより、トランザクションデータが第三者に流出しないことを特長とした匿名仮想通貨だ。2016年、匿名の開発者によって提案された「Mimblewimble Protocol」をベースに開発され、今年1月にメインネットがローンチされた。

リクルートでは、Beam の持つ機密情報保護の重要性と、ブロックチェーン技術のイノベーション促進における革新的な影響力を評価して今回の出資に至ったと説明している。

via Recruit Holdings, Beam Japan

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、最終輩出チームとなる第12期参加スタートアップが半年間の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は15日、第12期のデモデイを開催した。 11チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには6チームが登壇し(1チームは欠席)、総計17チームが登壇…

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は15日、第12期のデモデイを開催した。

11チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには6チームが登壇し(1チームは欠席)、総計17チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
  • IT ジャーナリスト/元TechCrunch Japan 編集長 西村賢氏
  • ProtoStar COO 山口豪志氏
  • Amazon Web Services スタートアップ事業開発部 プリンシパルマネージャー 畑浩史氏
  • TECH LAB PAAK 所長 岩本亜弓氏

また、2014年12月にオープンした TECH LAB PAAK は約3年半にわたって運営されたが、2018年6月末にクローズする。アクセラレータプログラムについても今回の第12期で終了予定。また、TECH LAB PAAK の設立に深く関与した初代所長の麻生要一氏は、今年4月にリクルートを離れ、アルファドライブとゲノムクリニックという2つの新規事業を設立している。

【TECH LAB PAAK 賞】宇宙居住施設 by Outsense

副賞:AppleStore ギフトカード 3万円分

Outsense は、三次元展開構造物という折り紙技術を用いて、宇宙で家を作る技術の開発に特化している。世界的に宇宙開発が進む中で、2030年頃には月面での有人活動が始まることが予想されており、これを見据えて、月面居住施設の設計、モックアップ作成、ビジネス開発などを行なっている。

これまでの月面居住施設には屋根がついていないものが多かったが、屋根をつける技術コンセプトを考案し、現在特許を申請しているという。生命を維持するだけでなく、快適な生活をする空間としての月面居住施設の機能向上を目指している。

【Microsoft 賞】Kazamidori

副賞:タラバガニ 姿 1.5kg

Kazamidori は、幼児教育全般に関するソリューションを提供するスタートアップだ。生まれた環境や生い立ちに関係なく、誰もが適切な教育機会を得られるよう、データ・ドリブンで社会実装可能な幼児教育メソッドの研究開発を行う。幼児教育に対しては、家庭での対応へのアドバイス、保育所や幼稚園における業務改善、政治や行政への働きかけを通じた制度面での改革の3つの方面からアプローチ。研究については、事業本体から切り離し NPO 法人で活動する予定だ。

近日中に幼児教育メディアをリリース予定。最終的には、すべての事業から得られた知見を集めた自前の保育園運営を目標に据えているが、テーマが大きく手がける事業が多岐にわたるため、すべての事業をまとめてイグジットさせることは難しいと考えており、事業一つ一つをイグジットさせながら投資家にリターンしていく方法を考えているという。

【500 Startups Japan 賞】TOLETTA by ハチたま

副賞:松坂牛・神戸牛 食べ比べセット

ハチたまは、猫の泌尿器疾患を解決できる IoT トイレ「TOLETTA(トレッタ)」を開発している。自動でウンチを掃除し、画像認識で猫を見分け、体重・尿量・排尿・排便回数を測定し記録する。猫の健康異常が見つかれば、その情報をアプリに通知してくれるというものだ。デバイスやスマートフォンアプリ、認定オーガニックフードの定期購買、オンライン相談という3つの要素でマネタイズしている。

猫の最大の死亡要因は腎不全で、その初期症状である多尿や体重減少を飼い主がいち早く察知し、適切な医療措置を施すことで猫の健康寿命を延ばすことを意図している。偶然にも、今週シャープが猫用スマートトイレを発売したところだが、ハチたまでは TOLETTA のデバイス販売だけでなく、ペットフード大手や保険会社との提携と、飼い主や猫のデータベースを元にした多角的な営業戦略により、競合優位な立ち位置を目指すとしている。

ハチたまは2015年の設立(設立当時の社名は、ペットボードヘルスケア)。2016年に「GREEN FUNDING」でクラウドファンディングキャンペーンを成功させ、ゼロワンブースターが運営支援する森永アクセラレータ2016、TOKYO アクセラレータ(第一勧業信用組合)に採択された。2017年2月には、森永製菓、かんしん未来ファンド(運営は第一勧業信用組合)、アクトコール、ゼロワンブースターからの出資と、日本政策金融公庫から資本性ローン(挑戦支援資本強化特例制度)で合計4,000万円を調達したことを明らかにしている。

今年3月には、Monozukuri Hardware Cup で優勝(Hardware Cup 世界大会の日本予選を兼ねる)し、5月にピッツバーグで開催された Hardware Cup 2018 世界大会にファイナリストとして参加した。

【ProtoStar 賞】【オーディエンス賞】Kimakuri by BloomScheme

ProtoStar 賞副賞:キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ 2名
オーディエンス副賞:シャンパン「テタンジェ」6,000ml

BloomSheme が開発する Kimakuri は、ユーザが簡単に気に入った洋服をオンライン上で試着体験できる仮想サービスだ。ファッション雑誌では自分の顔や体型に合うかどうかわからない、ショップに試着にいくのは面倒、EC サイトで注文しても試着までに時間がかかる、などの問題を解決する。

ユーザは予め、Kimakuri 上に自分の顔写真をアップロードし体型を入力しておく。顔写真は 3D モデル化され、ユーザが気に入った洋服の「試着」ボタンを押すと、自分の顔で体型にフィットした形での試着イメージが表示される。コーディネイト固定ではないアイテム毎の選択、試着イメージの360度回転にも対応予定。

試着イメージは、そのままソーシャルメディア上シェアできるほか、そこから EC サイトにダイレクトに飛んで商品を購入することもできる。エンドユーザは無料で利用でき、ファッション事業者側から商用アカウント利用料、コーディネイト掲載料、自社サイト誘導料などでマネタイズする考え。将来的には、スタイリストにコーディネイトを提案してもらうプレミアム機能の追加なども検討中。

特許出願中。6月末には、クローズドベータ版をリリース予定。

【西村賞】ダチョウ抗体フードサイエンス by VitaLonga

副賞:東京・品川 屋形船 3名 飲み物付き食事乗合船

VitaLonga は、ダチョウから取れる抗体を食品に入れるための技術を研究開発している nutraceuticals(ニュートラシューティカルズ=nutrition(栄養)+ pharmaceuticals(医薬品))分野のスタートアップだ。ダチョウ抗体は、一般的な抗体に比べ、コストが圧倒的に安く、熱に強く、酸やアルカリに強いため、食品に添加することが容易だ。例えば、花粉症やインフルエンザに対するダチョウ抗体の食品への導入により、さまざまな疾患の予防が期待できるという。

侵襲性のある形での体内投与の場合、抗体も薬などと同じ扱いになり治験などのプロセスが必要になるが、食品に添加することで、あくまで口で摂取してから便となって体外に排出されるまでの抗体として機能するため、市場投入までのハードルが比較的低いことが期待される。抗体の媒介物はダチョウの卵黄であるため、副作用は考えにくいという。食品から着手し、将来的には、保健機能食品や医薬品への応用も検討しているという。

<参考記事>

【AWS 賞】 防犯カメラ解析 AI by VAAK

副賞:Amazon ギフトカード 3万円分

VAAK は、防犯カメラの映像を人工知能で解析することで、犯罪を未然に防ぐソリューションを開発している。損害金額が世界で年間13兆円、日本国内だけでも5,000億円に上ると言われる万引き行為は、G メンや防犯ゲートの導入だけでは本格的に解決できていない。既存の防犯カメラやデジタルビデオレコーダを活用し、安価で効果の高い対策を提供する。

表情が険しい、キョロキョロしている、など、過去の犯行データや来店パターンから行動シナリオを推測し、管理者には犯罪が起きそうな60秒前などに事前通知される。万引き防止のほか、不審者対策、人身事故の防止にも応用可能なほか、同じ技術を使ってレジなしの自動決済サービスも提供可能だ。VAAK は今年4月、名称非開示のベンチャーキャピタルから、5,000万円を資金調達していることを明らかにしている。

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インドの中小・零細企業向けAI金融マッチングプラットフォーム「Rubique」、日本のリクルートなどから資金を調達

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インドを拠点とするオンライン金融マッチメイキングプラットフォームを運営する Rubique Technologies は、日本のリクルートとロシアの VC 管理会社 Emery Capital がリードするラウンドで、金額非開示の資金調達を行なった。このラウンドには、インドの Blacksoil Group と既存投資家の Kalaari Capital が参加した。 調達した資金は、Rubiqu…

インドを拠点とするオンライン金融マッチメイキングプラットフォームを運営する Rubique Technologies は、日本のリクルートとロシアの VC 管理会社 Emery Capital がリードするラウンドで、金額非開示の資金調達を行なった。このラウンドには、インドの Blacksoil Group と既存投資家の Kalaari Capital が参加した。

調達した資金は、Rubique の技術および分析能力を強化するために使われる。同社はまた、小規模企業へのリーチを開拓し、一方でまだリーチできていない零細企業へのリーチを獲得すべく、同社のクレジット製品の取扱を拡大しようとしている。

Rubique は、ローン、クレジットカード、保険製品を通じて、簡単かつスピーディーな方法で、顧客のライフサイクルにおける、あらゆる金融需要を満たすというビジョンのもと、2014年11月に設立された。人工知能を使ったリコメンデーションエンジンを備えたマーケットプレイスは、金融機関のシステムと連携してリアルタイム処理や顧客のオンライン承認の機能を提供している。

Rubique は、同社のソリューションが処理時間を提言するだけでなく、複数のデータポイントで実施されるデータ分析が将来予測や信用力評価の改善にも寄与するとしている。同社はこれまでに260以上の製品に関連し90以上の金融機関と提携しており、マーケットプレイスを通じて総額267億インドルピー(約438億円相当)の貸付を行い、82,000件のクレジットカードを配布。これまでの売上総額は4億7,000万ルピー(約7億7,000万円相当)に上る。

Rubique が使うブロックチェーン、ビッグデータ、AI といった先端技術は、複数のデータポイントを分析することで顧客の信用力を評価し適切な金融商品を提供しており、ローン評価システム上では人間の手による労力を排除している。同社は最近データせサイエンスチームを立ち上げ、このチームは顧客のデータと銀行のクレジットポリシーを活用することで、個々の顧客のニーズやプロファイルに合ったリストが提供できる、独自の AI マッチメイキング/ランキングアルゴリズムを構築した。これらの機能は、承認率の向上、顧客満足の向上、金融パートナー各社への送客という点で優位性を保っている。

1960年に設立されたリクルートは、企業と消費者をつなぐプラットフォームを構築・提供している。東京に本社を置く同社は、人材、教育、住宅、不動産、結婚式、旅行、自動車、食事、美容といった分野でさまざまなサービスを提供している。現在の従業員数は45,000人以上で、60カ国以上で事業を展開している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第10期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は20日、第10期のデモデイを開催した。 13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには4チームが登壇し(1チームはインフルエンザで欠席)、総計…

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は20日、第10期のデモデイを開催した。

13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには4チームが登壇し(1チームはインフルエンザで欠席)、総計17チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • LINE Developer Relations Teamマネージャー 砂金信一郎氏
  • ProtoStar COO 山口豪志氏
  • TechCrunch Japan 副編集長 岩本有平氏
  • TECH LAB PAAK 所長 岩本亜弓氏

【TECH LAB PAAK 賞】タベリー by 10x

副賞:中國料理北京 ディナーペア券

10X は、設立者の矢本真丈氏がメルカリ在職時に取得したパタニティ・リーブで、家事や料理を続けることの大変さへの気づきから、献立作成アプリ「タベリー」を開発した。料理研究家や料理教室から提供された6,000件以上のレシピをもとに、アプリ上で提案される主菜・副菜・汁物のレシピを選択することで、1食分の食事を10秒で決めることができる。選択した献立をもとに食材の買い物リストが作成可能、買い忘れや買い過ぎを防ぎフードロス問題の解消にも一役買う。

Instagram を使ったオーガニックなマーケティングが功を奏し、タベリーの Instagram アカウントのフォロワー数はすでに2.6万件以上。タベリーは現在、夕食の献立に関わる意思決定を支援するアプリだが、データを蓄積することで、未来の実需がわかるプロダクトの育て上げることができるという。その点において、矢本氏はタベリーのバリュープロポジションを「グローサリー版の ZOZOSUIT」と例えた。

同社は今週、個人投資家からの出資を中心に5,600万円の調達を発表したが、これを含め、通算で3回の調達を実施しており、合計調達金額は6,800万円に上る。

【500 Startups Japan 賞】ドローン自動飛行に関する研究 by yodayoda

副賞:AppleStore ギフトカード 3万円分

yodayoda では、ロボットのための地図、特にドローンに特化して GPS に依存しない自動飛行のための技術開発を行っている。ドローンに搭載したレーザーレーダ(LIDAR)のデータを集めることで、空からの GPS 電波が届かない状況下でも、ドローンが自動飛行できるしくみを実現。GPS 電波の影に入る橋梁やトンネルの無人メンテナンスなどに使えるので、高速道路会社などでの需要が大きい。橋梁やトンネルの有人メンテナンスでは、年間数人程度が落下事故で死亡しており、この作業をドローンで無人作業にリプレイスすることには社会的に大きな意義がある。

yodayoda 代表の小田氏は先ごろ、ドローン企業のメッカである中国・深圳を視察してきたとのことだが、深圳は無から有を生み出す上でドローンスタートアップにとって都合のよい環境である一方、さらなるスケールアップのためにアメリカ進出の必要性を感じ始めたという。ただし、アメリカ進出のためにはビザの問題があるため、アメリカ進出に知見を持った投資家や起業家からの支援を求めていた。yodayoda は今年5月、千葉功太郎氏が主宰するドローン投資ファンド「Drone Fund」から出資を受けている

【LINE 賞】歯科 VR プレパレーション by BiPSEE

副賞:伊勢志摩産 伊勢えび

BiPSEE が開発する歯科 VR プレパレーションとは、歯科患者が施術を受けている間ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して VR コンテンツを視聴することにより、施術に対する恐怖心を和らげようという試みだ。HMD を装着していることで、治療に適した方向を顔が向くようにコンテンツを表示できるので(同社が特許出願中の姿勢誘導技術による)、歯科医や歯科衛生士の施術の邪魔にならない。同社はこのソリューションをもともと子供用に開発したが、成人でも歯科治療恐怖症の発症により、歯科に行くのが突然怖くなる人がいるとのことで、成人のニーズもあることが判明したという。

今年の東京デンタルショーに出展したことが契機となり注目を集め、8軒の歯科医で試験を実施済か実施中で、6軒の歯科医が予約待ちだという。当初は、HMD および コンテンツともオリジナルでの開発を想定していたが、サービス展開をスムーズに行うため、HMD は市販のものをカスタマイズし、VR コンテンツのプレーヤーとしてのみ提供する。再生するコンテンツもユーザが自由に選べるようになるが、BiPSEE が提供するバリュープロポジションは、施術に影響を与えない、コンテンツの表示位置などを最適化するプログラムにあるようだ。

【ProtoStar 賞】Genome Clinic by Genome Clinic

副賞:ブランド牛 食べ比べセット

Genome Clinic は、次世代シーケンサーを用いた個人ゲノム解析に基づいて、疾患リスク判定サービスだ。27疾患59遺伝子を解析するサービスを19.8万円という安価で提供する予定。ユーザは、自分が持つ疾病リスクを知ることで、疾病予防に役立てることができる。

ユーザの要望に基づいて、提携医療機関でカウンセリングを経て検体を取得。データ解析の結果は、データベースと称号しリスク判定を行い、医療機関の医師にフィードバックする。ユーザは得られた結果に応じて、疾病予防のためのフォローアップを受けたり、高次医療機関での追加診療を受けたりすることができる。

同社は今年、千葉大学のベンチャービジネスラボラトリー(VBL)の研究プロジェクトに採択。アジア・アントレプレナーシップアワード2017で「柏の葉賞」を受賞した。

【TechCrunch Japan 賞】内視鏡画像の人工知能診断支援ソフト by AI メディカルサービス

副賞:

内科医の多田智裕氏が設立した AI メディカルサービスは、内視鏡画像の人工知能による診断システムを提供。内視鏡画像から正しく胃がんの症状の有無を判断できた人は、医師の間においても正解率が31%との報告がある。同社のサービスには、複数の医師が協力していることで、高画質の数十万枚の内視鏡画像データが入手できるため、多数の教師データが入手できることもポイントだ。胃がんの9割の原因と言われるピロリ菌の有無を、AI を使って高い精度で検出する。

今年8月に行われた Incubate Camp 10th では、ベストグロース賞と審査員賞を獲得。そこからのさらなる進展として、国内20施設以上のトップクラスの内視鏡医に利用され、内視鏡による撮影後の静止画だけでなく、撮影中のリアルタイム動画でも、どの部位に胃がんの症状が見られるかを AI が自動検出する技術を開発した。日本で生まれた内視鏡は世界で使われるようになっており、デバイスだけでなく画像診断のスキルを併せることにより、世界での内視鏡普及による効用はさらに高まることが期待される。

【オーディエンス賞】MOSH by MOSH

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

MOSH はヨガインストラクターやサロン経営者などのフリーランサーや店舗が、個性ある紹介サイトを簡単に作れるサービスだ。パソコンが無くてもスマートフォンさえあれば、写真と必要な文字項目を入力するだけで、業態に応じたデザインテンプレートが選ばれ、集客可能な web サイトを作成し集客に役立てることができる。

この分野では、CoubicSummon といったサービスが先行しているが、MOSH 代表の藪和弥氏が前職で Retty の UX デザイナーだったこともあり、特に UX を追求することで他サービスとの差別化を図ろうとしているようだ。

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第9期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は9月29日、第9期のデモデイを開催した。 14チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには10チームが登壇し、総計24チームが登壇する一大ピッチ…

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は9月29日、第9期のデモデイを開催した。

14チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには10チームが登壇し、総計24チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • TechCrunch Japan 編集長 西村賢氏
  • 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • リクルートホールディングスR&D本部 Media Technology Lab. 室長 麻生要一氏

【TECH LAB PAAK 賞】JobRainbow / ichoose by JobRainbow

副賞:松阪牛&神戸牛 選べるギフト

13人に1人の割合で存在するという LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人々に特化した、就職活動および転職活動支援サイト「JobRainbow」と求人サイト「ichoose」を運営。JobRainbow には LGBT フレンドリーな企業の求人情報はもとより、採用担当者のインタビュー、LGBT を配慮した福利厚生の有無、すでに当該企業で働いている LGBT の人の「社内でカミングアウトしたけれど、問題なく同僚らから受け入れてもらえた」などの生の声が読める口コミ投稿機能を提供する。

JobRainbow には現在300社ほどが求人情報を掲載しており、ユーザ数は1万人ほど。2ヶ月ほど前には、LGBT のための求人機能に特化したサイト「ichoose」をローンチし、こちらは提案した企業のうち約20%の企業で採用されているという。オンラインのみでなく、LGBT フレンドリーな企業と求職者を結ぶオフラインイベント「リアルジョブレインボー」を開催しており、求人・求職だけでなくワークスタイルのあり方にまで踏み込んだ、ユーザ同士が情報交換できるコミュニティを形成している。

【Microsoft 賞】FOLLY by Artrigger

副賞:特選カニセット

ゴッホは生前評価されず、没後に本人の知らないところで作品が取引されるようになったアーティストとして知られる。Artrigger が取り組むのは、アーティストがゴッホのような目に遭わないために、彼らや関係者に市場価値をリアルタイムで把握できる環境を提供することだ。Artrigger では、数あるコンテンツ業界の中で、映像、ゲーム、図書・新聞・画像・テキストの3つの市場をターゲットとしており、作品や作家情報、著作権管理情報などをもとにリアルタイムで市場価値の可視化を実現する。

Artrigger では、芸術系学校法人に向けた校務管理・ポートフォリオツール「FOLLY」を開発。芸術系学校の教師が事務作業に時間をかけず、生徒が持つ才能の原石を育てるのを支援する。信託銀行とは、Atrigger が持つ市場価値可視化の技術と、信託銀行が得意とする資産継承プランニングや相続・贈与・美術品運用・知的財産権の信託などの分野で、共同で実証実験に取り組むことが決まっている。

【TechCrunch Japan 賞】Gitai by MacroSpace

副賞:AppleStore ギフトカード 3万円分

MacroSpace は、テレイグジスタンス(遠隔存在感)のしくみ「GITAI(ギタイ)」を開発するスタートアップ。操作するユーザの身体にセンサーをつけ、獲得したデータをインターネットを経由して遠隔地のロボットに送ることで、ユーザと同じ行動をロボットにさせることができる。

ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着することで、ロボット側に装着した360°カメラを映像をリアルタイムで体験できる技術を開発。ただし、360°カメラの映像をリアルタイムで伝送するには大きな帯域が必要となり伝送遅延も発生することから、これを改善するために UDP ベースの P2P ストリーミングプトロコルと、Linux ベースの GITAI OS を開発。通信必要帯域を元データ 330Mbps から 4Mbps 未満までに圧縮、伝送遅延を80ミリ秒(0.08秒)にまで下げることに成功した。

Singularity University の2017年夏の Global Solutions Program に採択され、これを契機に宇宙の地球周回軌道上に カメラを設置し VR 環境を提供するアメリカのスタートアップ SpaceVR と提携が実現した。SpaceVR のカメラデバイスは近く、Space X のロケットで打ち上げられる予定で、SpaceVR が宇宙から届ける地球のライブ映像を GITAI で体感できる日もそう遠くないだろう。MacroSpace は、Singularity University が運営するアクセラレーションプログラム SU Ventures にも採択された。

<参考文献>

【500 Startup 賞】WIM(Worn Influencer of Movement)

副賞:Amazon ギフトカード 3万円分

人がパフォーマンスに使える技術を開発する観点から、駆動体がかさばらない安価な人工筋肉を開発している。WIM を開発する亀井潤氏によれば、これまで空気圧ゴムだった人工筋肉は、合金を使ったものに移行してきており、日本は特にこの分野で先行する市場であるものの、原料となる合金はまだ非常に高価ものなのだという。WIM では、電気で駆動するポリマーを使った人工筋肉(Electroactive Polymer Artificial Muscle=EPAM)を開発し、従来の費用の100分の1程度(材料費ベースで5万円程度→500円程度)での人工筋肉を実現しようとしている。

EPAM については、世界でも他に先行する企業や研究機関は存在する可能性があるが、WIM ではこの技術をパフォーマーの衣装やデザインに取り入れていることが特徴的で、パフォーマンス表現の可能性が広がることなどに期待を寄せているようだ。冒頭には、亀井氏が関わるイギリスの V&A(Victoria and Albert Hall)での事例がビデオで紹介された。

【オーディエンス賞】シェアトレ by シェアトレ

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

全国で子供向けにサッカーを教えるアマチュアコーチの多くは、コーチ経験が無いにもかかわらず、練習メニューを作成し実施するというハードなタスクをボランティアでこなしている。そのような問題を解決するため、「シェアトレ」は、全国のアマチュアコーチが練習メニューを共有できるプラットフォームだ。創業者が筑波大学体育専門学群に籍を置いていることもあり、当該学群の教授らの協力を得て、専門的な知識も学べるメニューを提供している。

TECH LAB PAAK 参加後、月間20万PV、会員数2,200人、スポーツ指導者が3万人訪れる大きなサイトにまで成長した。SEO、メディアを使ったコラムの掲載、スポーツ練習の YouTuber を囲えていることが、このアクセス増に貢献しているそうだ。その存在価値が認められ JFCA 日本サッカー指導者協会 と提携、練習メニューの提供を受けたり、共同で物販を行ったりしている。

IT 業界のユーザ体験がビデオからスマートフォン、そして VR へと移行している中、スポーツ分野においては以前、書籍などに添付された DVD に頼っていることが多い。シェアトレでは今後、練習メニューをスマホで手軽に動画閲覧できるようにし、スポーツ教育の機会均等を提供すべくサッカー以外の分野へも進出、どこでもスポーツ指導が受けられる新規サービスを開発中としている。

【オーディエンス賞】フォトビーズ by クイックピジョン

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

フォトビーズ」は、言わば〝撮影体験版の〝Pokémon Go〟で、アプリを持ったユーザがあらかじめ定められた地点に行くと、抜群のアングルでセッティングされたカメラの撮影権利を獲得し、リモートでシャッターを切って写真を得られるサービスだ。水槽越し、窓越し、ドローンからなど、セルフィーなどでは実現できないさまざまなアングルでの写真撮影が可能になる。

美しい空間を持っている人、カメラ資産を眠らせている人、抜群の撮影ポイントで写真を撮りたい人をマッチングさせる。すでにプロトタイプを作成し、渋谷のスプランブル交差点で撮影を実施したり、テストユーザを対象に撮影会を開催したりしているそうだ。

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第8期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は30日、第8期のデモデイを開催した。 13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには5チームが登壇し、総計18チームが登壇する一大ピッチイベン…

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は30日、第8期のデモデイを開催した。

13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには5チームが登壇し、総計18チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • 54 代表取締役 山口豪志氏
  • TechCrunch Japan 編集長 西村賢氏
  • 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • リクルートホールディングスR&D本部 Media Technology Lab. 室長 麻生要一氏

【TECH LAB PAAK 賞】Visual Creole

副賞:AppStore ギフトカード 3万円分

Visual Creole は、手話を手・顔・身体で表現し、それを目で理解するための視覚言語作成・習得ツールだ。手話には音声言語から発生したものと、視覚言語から発生したものがあるが、特に後者については、見たものをそのまま表現できるため、内容がどのようなものかを知らない状態でも表現できるメリットがあるという。

ディープラーニングを使った、カメラによるスケルトン検出アルゴリズム「OpenPose Libarary」と「Wekinator」を使い、伝えたい内容をラベリングすることで、Visual Creole 上に視覚言語として登録することができる。聴覚障害者に対しては、障害を補うために動画コンテンツなどに対して字幕をつけるなどよりも、視覚言語としての手話本来の表現の可能性を拡張することに将来性を見出しているという。

Visual Creole は、2016年の未踏IT人材発掘・育成事業に採択されている。

【Microsoft 賞】GitLocalize by Locki

副賞:天然本まぐろ詰め合わせ、日本マイクロソフトのテクノロジーセンター・センター長を務める澤円(さわ・まどか)氏に、テクノロジーセンターを案内してもらえる権利

GitLoalize は、GitHub 上に作成されたレポジトリと連携し、GitHub 上で開発されているアプリの翻訳作業を効率化するソリューションだ。アプリの修正や追加に伴い、どの部分を追加で翻訳すればいいかを教えてくれる。GitHub を中心とする作業フローを変更せず、機械翻訳やポストエディットサービスなどとも連携して、アプリのローカリゼーションを効率化する。

すでにベータ版をローンチしており、Nuxt.js と Vue.js の公式ドキュメンテーションの翻訳フローには GitLocalize が導入されているとのこと。Locki の近澤良氏は Viki のシンガポール本社でソフトウェアエンジニアを務めていたことがあり、そのときのローカリゼーションに費やしていた手間をヒントに、GitLocalize のアイデアに着眼したという。

アプリの開発フェーズにおけるローカリゼーション効率化のソリューションとしては、これまでにも TECH LAB PAAK 第4期で in app translation などが紹介されているが、GitLocalize は GitHub 開発に特化しているという点で特徴的である。

【54 賞】Smart QC by Ulysses

副賞:Amazon ギフトカード 3万円分

Ulysses(ユリシーズ)の Smart QC は、その名の通り品質管理に特化した SaaS だ。特に食品業界をターゲットにしている。食品工場は書類管理が大変で、中でも最もクリティカルで情報量が多いのが温度記録の管理なのだそうだ。その多くは紙で記録されるため非効率かつ正確さに欠け、情報の改ざんも容易にできてしまう。

Smart QC ではスマートフォンから直接温度を計測してデータ化、クラウド上に情報を記録する。開発した MVP(必要最小限プロダクト)は現在、複数の食品製造企業でテスト中。2020年までに、一次生産者を除く全ての食品事業者が HACCP 認証を取得する義務対象となるため、この種類の SaaS の導入には追い風となることが考えられる。

食品製造企業への個別アプローチは多大な営業リソースが必要になるため、B2B2B のようなビジネスモデルを検討しているとのこと。

【TechCrunch Japan 賞】TouchCast by perms project

副賞:日本三大ブランド和牛 煌コース

映像や音声により、視覚や聴覚から没入感を演出するしくみとして、さまざまな VR(バーチャルリアリティ)を実現するプロダクトが提供されているが、perms project はより没入感を醸し出すための手段として触感に着目。一般的に、触感を伝えるデバイスは一般的に煩雑で高価だが、perms project では触感の中でも振動にフォーカスし、音声信号を触感を作る特殊なフィルタを開発。簡単に触感を伝えられるプラットフォーム「TouchCast」を開発した。

TouchCast はスマートフォンの音声イヤフォンジャックにつなぐだけで動作し、デベロッパ向けには Unity で動く TouchCast 操作用のプラグインが開発済。量産のための低コスト化や設計を完了しており、8月末には Indiegogo でクラウドファンディングを開始する予定だ。年末には、視覚障害者向けに触感にフォーカスしたボードゲームを公開する予定。

【500 Startup 賞】HackforPlay by HackforPlay

副賞:屋形船ご招待プラン

HackforPlay は、すべての子どもが遊び感覚でプログラミングを習得できるように設計されたサービス。用意されたゲームには敢てバグをしのばせてあり、ユーザに対してはは、それらバグの修正を含めコードを書き換えないとゲームが動かない状態でプログラムが提供される。これまでに2万人がサービスを体験した。

多くのコンテンツは独自で作成しており、子どもにアクセスさえできるようにしてあげれば、親は一切手を貸さなくても、小学3年生以上の子どもであれば自分だけでクリアできるように設計されている点が特徴。習得レベルぬ応じて、通常ステージ6つと、アドバンスドステージ7つが用意されており、ユーザが自発的に作成したコンテンツも2,000点程度用意されている。

【オーディエンス賞】Visual Creole / MagicKnock

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

オーディエンス賞は2チームが受賞したが、Visual Creole については前出済のため省略。

MagicKnock は、机や壁などに設置することでノック音とその強弱を検知し、コントロール信号を送信できる小型ワイヤレスデバイスだ。テレビと連動させれば、リモコンの代わりに机のノックでチャンネルを変えたり、スイッチを切入したりすることができる。

微弱信号検出 IC により、ノックをした際の振動による微弱な発電により論理回路のスイッチングを実現しているため、ほぼ無電源で待機しノックを検知することが可能で、電源の供給や大きな電池を搭載する必要がなく、ボタン電池で動作するカード型デバイスの実現も可能だ。

Bluetooth Special Interest Group が主催する Imagine Blue Awards で、2017年の日本国内初ファイナリスト(学生部門)に選出されている。

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リクルートがクラウド人材管理ツール「カオナビ」へ資本参加ーーHR Tech領域での事業提携を模索

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クラウド人材管理ツールの「カオナビ」は3月27日、リクルートホールディングスが資本参加したことを発表した。これはリクルート傘下のRSIファンド1号を通じて、同社発行済み株式の一部を取得したことによる。リクルートホールディングスが取得した株式数に関しては非公開で、今回の資本参加により両社はHR Tech領域での事業提携の検討・協議を開始する。 「カオナビ」は社員の顔と名前、実績、評価、才能などの人材…

2017-03-27 13.16.19

クラウド人材管理ツールの「カオナビ」は3月27日、リクルートホールディングスが資本参加したことを発表した。これはリクルート傘下のRSIファンド1号を通じて、同社発行済み株式の一部を取得したことによる。リクルートホールディングスが取得した株式数に関しては非公開で、今回の資本参加により両社はHR Tech領域での事業提携の検討・協議を開始する。

カオナビ

「カオナビ」は社員の顔と名前、実績、評価、才能などの人材情報を顔写真が並ぶ画面で一元管理・共有できるクラウドサービスで「顔と名前が一致しない」という課題を解決するためのツール。サイバーエージェントや日清食品HDなど、現在400社以上の企業で導入されている。

 

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第7期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は17日、第7期のデモデイを開催した。 13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには5チームが登壇し、総計18チームが登壇する一大ピッチイベン…

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は17日、第7期のデモデイを開催した。

13チームがそれぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露したほか、審査員による評価対象ではないが、1分間ピッチには5チームが登壇し、総計18チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • Slush Tokyo CEO Antti Sonninen 氏
  • TechCrunch Japan 大熊希美氏
  • 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
  • リクルートホールディングスR&D本部 Media Technology Lab. 室長 麻生要一氏

【TECH LAB PAAK 賞】Voicy

副賞:Amazon ギフトカード 3万円分、Slush Tokyo 2017 ブース出展権

昨年9月にローンチした Voicy は、個性あふれるパーソナリティーの声によって、日々のメディアの情報を聴くことができるモバイルアプリである。情報源となるメディアはローンチ当初の8メディアから25メディアに拡大、パーソナリティの持つチャンネルも40から140へと増加。新人が多数オーディションに応募しており、素人からプロまで個性豊かなチャンネルが増えているという。ユーザ1人あたり1日平均20分以上アプリを使うという滞在時間の高さも、音声というユニークなコンテンツならではの特徴と言える。

チームには、創業メンバーである CEO 緒方氏、CTO 窪田雄司氏に加え、今月からリクルートキャリアで「サンカク」の立ち上げ経験を持つ秋山貫太氏が COO として、大手 IT ベンダーで PL や PM 経験を豊富に持つ伊東正幸氏が CIO として合流している。先週には、アプリの UI やロゴを一新し、有力個人投資家ら12名からのエンジェルラウンドでの資金調達を発表した。

【マイクロソフト賞】fairy 720° by Cuelebre

副賞:日本料理 Kuma3 ディナー懐石コース ペア招待チケット、Slush Tokyo 2017 ブース出展権

Cuelebre は、「妖精のいる日常」をコンセプトに、ドローン + Alexa のようなプロダクト fairy 720° を開発している。Alexa などの音声認識アシスタントを使う場合、自分からアシスタントに近づいて喋るか、声が届くような大きさで話す必要がある。fairy 720° では、デバイスの方から自分のいる場所に近づいてきてくれる。

ドローンを用いると動力部や風切り音のノイズが音声認識の際の障害となるため、空中に飛ばすのではなく、屋内の天井方向3点から吊るし、モーターの遠隔制御によりで糸の張り具合を変化させることで、指定の位置にデバイスが移動できるようにした。経済産業省のグローバル起業家等育成事業米国派遣プログラムに選ばれ、先週、オースティンで開催された SXSW 2017 に出展した。

【Slush Tokyo 賞】手書き風手紙作成代行サービス

副賞:松坂牛すき焼きセット、Slush Tokyo 2017 ブース出展権

佐藤博氏は、手書きで美しい文字をロボットに書かせ、それを手紙として送ることはできないかと考え、このしくみを開発した。当初は楷書体の画一的な文字しか書けなかったが、敢えて、フォントを独自の文字発生技術で崩すことにより、人間が持つような文字の微妙な下手っぽさを演出することにも成功。ユーザヒアリングでは、文字だけでなく、文案やイラストなども用意できるしくみが欲しいなどの要望が得られたという。

文字発生技術の特許取得、創業メンバーのリクルーティング、事業化を図るためのシード資金の獲得が当面の目標とのこと。文字発生技術のフォントカスタマイズさえ行えば、日本語以外の多国語にもサービス展開が可能としている。

【TechCrunch Japan 賞】 ソーシャル VR サービス by Cover

副賞:屋形船 船清 食事招待3名分、Slush Tokyo 2017 ブース出展権

シリアルアントレプレナーの谷郷元昭氏が率いる Cover が披露したのは、VR/AR ユーザのための、VR/AR のためのソーシャルサービスだ。現在はその第一弾として、VR を用いた卓球対戦ゲーム「PING PONG LEAGUE」を STEAM 経由で配信しており、 UGC(ユーザ生成コンテンツ)や放送と融合させた、VR Live のしくみも開発中で近日リリース予定だ。

ソーシャル VR サービスがテーマとするのは、大きくは対戦サービスと UGC サービスの2つの路線。ただし、ゲームデベロッパではなく、インターネットサービスのプロバイダとしてプラットフォームを作りたいとのことで、これはゲームを有料販売するのではなく、無料で継続的にサービス提供する姿勢にも現れている。今後は、ソーシャル VR フィットネスサービス、雀荘、スポーツセンターの VR 体験などに拡大していきたいと意気込みを語った。

【オーディエンス賞】Handful by Craful

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

Craful が展開する「Handful」は、ハンディクラフトの分野に特化したオンラインメディアで、現在、月に100本の記事を投稿し50万UU程度のアクセスを確保している。代表の大野拓海氏自身もレザークラフトを趣味としているが、当初はレザークラフトに、多くの材料や工具が必要となることが理解しづらかったという。同社ではハンディクラフトの初心者のために入門キットを販売したり、また、25歳から44歳がボリュームゾーンで95%が女性を占めるサイトの訪問者向けに広告を掲出したりすることで、マネタイズを図りたいとしている。

同社は、ハンドメイド作品の写真・アイデア・作り方などを共有するCGM型プラットフォーム「Craful」も運用展開しており、今年2月には、エスネットワークス、コロプラネクスト、サンブリッジコーポレーション、大和企業投資から総額3,960万円を資金調達している。


なお、この日、TECH LAB PAAK は開設から2年が経つのを節目に、ロゴを刷新し空間リニューアルを実施することを明らかにした。新ロゴについては一般公募され、Justin Sharps 氏と池村順子氏が共同制作した作品が最優秀賞に選ばれた。現在の TECH LAB PAAK のロゴは、入居するビルの形を空から見た際の形をモチーフに五角形となっているが、新ロゴでは、その五角形の各辺が分解されて描かれている。

TECH LAB PAAK の責任者でもある麻生氏は、新ロゴのデザインの一部を機会に合わせて変化させ、常に変化し続ける TECH LAB PAAK のブランドを訴求していきたいと語った。新ロゴの完成と空間リニューアルは4月下旬に実施される予定。空間リニューアルは大掛かりな工事は伴わないため、実施期間中の一時閉館などは予定されていない。

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第6期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は20日、第6期のデモデイを開催した。 通常コースからの6チームとVRコースからの6チームが、それぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露した。また、審査員による評価対象ではないが、聴衆投票によるオーディエンス賞…

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は20日、第6期のデモデイを開催した。

通常コースからの6チームとVRコースからの6チームが、それぞれ3分間ピッチでプログラム参加からの半年間の成果を披露した。また、審査員による評価対象ではないが、聴衆投票によるオーディエンス賞の対象となる1分間ピッチには9チームが登壇し、総計21チームが登壇する一大ピッチイベントとなった。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • コロプラネクスト 代表取締役 山上慎太郎氏
  • LINE ビジネスプラットフォーム事業室 戦略企画担当ディレクター 砂金信一郎氏
  • AWS 事業開発部 マネージャー 畑浩史氏
  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • リクルートホールディングスR&D本部 Media Technology Lab. 室長 麻生要一氏

【TECH LAB PAAK 賞】HoloEyes

副賞:ホテルディナーペア招待チケット

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HoloEyes は、VR を使って医療分野に情報革命を起こそうとするスタートアップ。エンジニアの谷口直嗣氏と、外科医の杉本真樹氏(国際医療福祉大学大学院准教授)が共同で創業した。人体の情報を 3DVR の形で情報共有し、医療の世界に役立てる。

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CT スキャンのデータを集め 3D の人体モデルを作り、それを集積することで医療 VR データベースができあがる。例えば、「60代男性前立腺がん」というキーワードで検索すると、それにマッチした症例の 3D イメージを取り出すことができ、医師が類似症例の診断の参考にしたり、外科手術をする際のトレーニングに使ったりすることができる。

病院には VR ビューアーを提供し、患者の同意を得て集めたデータを、医科系大学や製薬会社などに販売するビジネスモデルを想定している。

【500 Startups 賞】MacroSpace

副賞:焼肉トラジ お食事券 3万円分

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MacroSpace は、テレイグジスタンス(遠隔存在感)のしくみを開発するスタートアップ。操作するユーザの身体にセンサーをつけ、獲得したデータをインターネットを経由して遠隔地のロボットに送ることで、ユーザと同じ行動をロボットにさせることができる。自分の身代わりが別の場所に存在することで瞬間移動が可能になり、例えば、医師や教師が不足している過疎地に置けば、技術的には、遠隔で診療や授業を行うことができるようになる。ロボットの大きさを変えることもできるので、ユーザが大きなロボットの身体に乗り移り、災害救助などにも活用可能だ。

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開発者の中ノ瀬翔氏は、テレイグジスタンスロボットの可能性を「誰もがアイアンマンになれ、義体化できることを意味する」と例えた。2020年には、賞金総額約25億円に上るテレイグジスタンス分野の国際コンテスト「ANA AVATAR XPRIZE」がアメリカで開催されるとのことで、Macrospace ではこのコンテストに出場し優勝することを目指している。同社は今年9月、シードラウンドで Skyland Ventures から1,500万円を調達している

【コロプラネクスト賞】Embody Me by Paneo

副賞:Apple Store ギフトカード3万円分

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Skype などでのコミュニケーションでは、動画や音声だけでは直接対面で話をする場合に比べ、ニュアンスやコンテキストが伝わりにくい場合がある。Paneo では、オンラインでのコミュニケーションがリアルに比べ足りない部分を補い、必ずしも会って話す必要の無い環境を提供する。

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この分野では、マイクロソフトなどが複数台の Kinect を使って人体を 3D キャプチャーし、リアルタイムレンダリングするようなしくみを開発しているが、スタジオが必要だったりするなど、その準備や環境は手軽なものとは言えない。Facebook も Oculus を使って同様の試みを行なっているが、実在感が得られにくかったり、作成に手間がかかったりしてしまう。

Paneo の Embody Me では顔写真から 3D モデルを容易に作成し、それを使ってグループチャットできるしくみを開発。カメラが捉えたユーザ動作から 3D モデルが動く映像を作成し、通話中の相手にリアルタイムに届ける。2017年初頭には、HTC Vive や Oculus Rift 向けのフラッグシップアプリをリリースする計画だ。

【LINE 賞】Orario

副賞:ズワイガニ姿ボイルセット

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立命館大学の学生である芳本大樹氏が、大学が提供している情報サービスがあちらこちらに散在していて、スマートフォンには最適化されていないことに問題を感じて開発に着手した 「Orario」。 大学のポータルサイトへのログイン情報を登録することで、ウェブスクレイピングで情報を収集、履修登録をしている授業の休講情報や補講情報をモバイルアプリ上に表示する。

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芳本氏が通う立命館大学には3.5万人の学生が在籍するが、同大学からのマンスリーアクティブユーザ数は1.8万人に上る。これまでに8大学の情報収集に対応しており、来年3月までには、トップ大学の7割の学生データをカバーできるようにしたい計画。現在アプリには、同じ講義を受講する学生同士がノートやレジュメを共有する機能が備わっているが、1月にはこれらを相互に売買できるマーケットプレイスの開設し、将来的には企業が学生をダイレクトリクルーティングできる機能をつけてマネタイズを目指す。

また、同社は12月17日付けで、ベクトル(東証:6058)から2,000万円を資金調達したことを明らかにした。シードラウンドと推定される。

【AWS 賞】OTON GLASS

副賞:Amazon ギフトカード3万円分、Amazon 社食でのランチ権

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父親が失読症に陥ったことを発端に開発を始めた OTON GLASS は、その後、文字を読むことが困難なディスレクシアの人々や弱視の人々の協力を得た開発により、9台目のプロトタイプが完成するに至った。OTON GLASS に備わったカメラでユーザの目が見ているものを視覚情報として捉え、それを文字認識し音声読み上げることで、ユーザは見ているものの意味を理解しやすくなる。非日本語話者向けの翻訳読み上げ機能、画像を遠隔転送し人に文字を読み上げてもらう JINRIKI GLASS なども開発している。

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ドコモ・ベンチャーズの第3期バッチから輩出。最近では、James Dyson Award 2016 の日本国内3位に入賞している。

<関連記事>

【特別賞】STYLY by Psychic VR Lab

副賞:日本マイクロソフトのテクノロジーセンター・センター長を務める澤円(さわ・まどか)氏に、テクノロジーセンターを案内してもらえる権利

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Psychic VR Lab は、ファッションブランドがオンラインで世界観を消費者に伝えたり、商品本来が持っている魅力を伝えたりできる、ファッション特化型 VR ショッピングプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を開発している。これまでに Pitti Imagine など30程度のファッションブランドがテストに参加しており、伊勢丹新宿店で今年催された「未来解放区万博」では、STYLY を使ったショッピングサービスが展開された。

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VR に必要な環境の普及度の問題から、Psychic VR Lab では、これまでユーザに VR が備わった環境まで足を運んでもらって体験してもらうことを想定してきたが、VR 環境がコンシューマユーザの周辺でも手に入りやすくなったため、今後は一般的なパソコンでも VR 体験できるサービスづくりに傾倒するようだ。

この日、Psychic VR Lab は、Colopl VR Fundなどからシード資金を調達したことを明らかにした(調達金額非開示)。

<関連記事>

【オーディエンス賞】Orario, Macrospace

副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利

Orario と Macrospace については、すでに前述しているため説明を省略。

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リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、第5期参加チームが半年の成果を披露

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リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は27日、第5期のデモデイを開催した。 プログラムへの参加チームは、開発するサービスの成熟度などに応じて「コミュニティ会員」と「プロジェクト会員」に大別されている。コミュニティ会員5チーム、プロジェクト会員3チーム(うち、1チー…

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デモデイを記念して作られたケーキ。ネットワーキングパーティで参加者に供された。

リクルートホールディングス(東証:6098。以下、リクルートと略す)が東京・渋谷で展開するスタートアップアクセラレータ「TECH LAB PAAK(テック・ラボ・パーク)」は27日、第5期のデモデイを開催した。

プログラムへの参加チームは、開発するサービスの成熟度などに応じて「コミュニティ会員」と「プロジェクト会員」に大別されている。コミュニティ会員5チーム、プロジェクト会員3チーム(うち、1チームは欠席)、さらに、今回のバッチから新設されたハードウェア会員6チームが、プログラム参加からの半年間の成果を披露した。

入賞したチームの顔ぶれを中心に、TECH LAB PAAK からどのようなサービスが生まれたか、生まれようとしているかをみてみたい。なお、デモデイのピッチにおいて、入賞者の審査を行ったのは次の方々だ。

  • TechCrunch Japan 編集長 西村賢氏
  • 日本マイクロソフト エバンジェリスト 砂金信一郎氏
  • アンカースター Founder & CEO 児玉太郎氏
  • 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平氏
  • リクルートホールディングスR&D本部 Media Technology Lab. 室長 麻生要一氏

【TECH LAB PAAK 賞】空中盆栽 by 星人(ほしんちゅう)空中盆栽園

副賞:Amazon ギフトカード3万円分

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星人(ほしんちゅう)の空中盆栽は商用電源で土台に磁力を発生させ、その上に磁石を内蔵した苔の球体を浮かべる電子オブジェ。盆栽を星に見立て、この盆栽に願いを唱えてもらう、というコンセプトのもので作られている。今年の1月21日から3月1日まで Kickstarter 上でクラウドファンディングを実施し、66カ国の3,784名から総額843,743ドルを調達した。先週23日から、初回ロット3,500個の出荷を開始している。

この空中盆栽のプロジェクトをリードするのは、星人(ほしんちゅう)代表の星ヒカル氏だ。彼は、本名の廣橋博仁氏としても、足型と靴の3Dスキャンによるバーチャルフィッティング・サービス「FlickFit」で、TECH LAB PAAK 第4期デモデイのマイクロソフト賞を受賞している。この半年間のプログラム参加中の経験として、星氏は、アメリカの会社から技術特許の侵害の可能性を追及され特許事務所に多額の費用支払を余儀なくされたこと、アメリカ内国歳入庁からアメリカ国内の税金に支払うように言われたこと、為替相場の変動により営業利益を損失した苦労を吐露しながらも、商品出荷に漕ぎ着けた喜びを隠しきれなかった。

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空中盆栽は、日本国内6箇所と中国国内3箇所の拠点で製造されており、これら複数の拠点のマネージメントにも労を要したようだが、リクルートのハードウェアスタートアップ向け製造支援サービス「BRAIN PORTAL」を利用して、可能な限りマネージメントコストを圧縮している。また、Kickstarter とのやりとりを通じて運用ノウハウが溜まったらしく、今後、Kickstarter でクラウドファンディングを行いたいスタートアップの力になれる、と星氏は語っていた。

【500 Startups Japan 賞】10Hz by MAISIN&CO.

副賞:神戸牛リブロースすき焼きセット

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福岡発のスタートアップ MAISIN&CO. が開発した 10Hz は、ビジネスパーソンが多くの時間を費やしている、会議の効率化を目的としたプラットフォームだ。事前の参加者への参加要請、リマインダー発信のほか、用意されたフォームに必要項目を入力するだけで、アジェンダや議事録の作成が半自動化でき、それらの共有も容易に行える。現在、クローズドβ版への参加ユーザを募集している。

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MAISON&CO. は 500 Startups が今年、神戸市と共同で運営した Pre-Accelerator Kobe に採択され、500 Startups による6週間のアクセラレータプログラムに参加。日本の Viling Venture Partners、シンガポールの Slogan Coent、韓国の BonAngels Venture Partners(본엔젤스벤처파트너스)から資金調達を実施している(調達額等非開示)。10hz に先立ち、MAISON&CO. がオープンソースとしてリリースしている、プログラマ向けメモツール「Boostnote」は、172カ国で使われているのだそうだ。

【マイクロソフト賞】Smooz by Astool

副賞:ズワイガニ姿ボイルセット

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Astool は、以前は楽天で Viber のプロダクトマネジメントに従事し、これまでにテニスプレーヤー向けの AppleWatch アプリ「TennisCore」の作者として紹介したことのある加藤雄一氏が設立したスタートアップだ。

Astool が新たに開発したのは、iOS で利用可能な〝芋づる式ウェブブラウザ〟の「Smooz(スムーズ)」。今見ているウェブ画面の内容からから、本文抽出・形態素解析・ランクづけ・関連語抽出を行い、次にユーザが欲しているだろう検索キーワードをリコメンドする機能や、ソーシャルメディアの反応を見て、ブラウザがユーザにブックマークを提案するスマートブックマークの機能を持つ。

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2016年2月に創業した AsTool は、8月に Skyland Ventures、エンジェル投資家でペロリ代表の中川綾太郎氏、ユーザローカル代表の伊藤将雄氏から、1億円のバリュエーションで総額1,500万円を資金調達している。26日のローンチから1日間でダウンロード件数6,000件を達成しており、 OS ネイティブでないデスクトップブラウザであるにもかかわらず、FireFox が日本国内でシェア12%を獲得していることを念頭に、Smooz はモバイルブラウザにおけるシェア12%の獲得を目指したいとしている。

【TechCrunch Japan 賞】HR Brain by Mosquitone

副賞:AppleStore ギフトカード 3万円分

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Mosquitone は、11月中旬のβ版公開に向けて、人事評価や考課にあたっての意思決定を支援するプラットフォーム「HR Brain」を開発中だ。企業においては、人事評価や考課を目的として、管理職や上役になればなるほど、期の頭や末に多数の部下から大量の目標シートが届けられる。Mosquitone の共同創業者で代表取締役の堀浩輝氏は、以前、サイバーエージェントで Ameba の事業部長を務めていた経験から、この目標シートを使った運用の煩雑さを身を持って経験していた。

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紙やファイルベースの目標シートは、過去の目標シートと時系列で連なって管理されているわけではないため、過去の情報と照らし合わせながら、時系列で文脈を追いながら部下と面談することが難しい、情報が十分に可視化されていない、などの課題がある。SaaS 化によりこれらの問題を解決し、OKR(Objective and Key Result=目標と主な結果)など、さまざま手法に応じた評価目標シートが使えるようにしたのが「HR Brain」だ。

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同社が標榜する位置づけは「AI人事」。目標シートへのアクセスを便利にする一方、社内での役職や所属に応じた閲覧権限も細かく設定でき、部下メンバーの異動や組織図の変更にも柔軟に対応する。堀氏の説明では、日本の内外ともに、現場ニーズをツールに反映させた競合サービスは皆無とのことだったが、TechCrunch Japan 賞を授与した西村編集長は、TechCrunch を運営する AOL の投資部門が投資している Betterworks をベンチマークするよう進言していた。

<参考記事>

【アンカースター賞】Lifi by aba

副賞:焼肉トラジ お食事券 3万円分

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TECH LAB PAAK の第3期デモデイで TechCrunch Japan 賞を受賞した Lifilm が「Lifi」と名を変えて登場。Lifi は、介護を必要とする高齢者や障害者向けに設計された、排泄を検知するセンサーデバイス。寝たきりで介護を受けている人はオムツをしていることが多いが、介護者は被介護者の排泄タイミングがわからないため、必要随時のオムツ交換ができず、排泄の有無にかかわらず定時交換で対応している。定時交換においては概ね2割の確率で排泄されておらず(空振り)、この時間ロスは介護者にとって負担の大きいものになっている。

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Lifi は、空気清浄機などで使われている、臭いや気体中の成分変化によって電気抵抗が変化する安価なセンサーを活用、独自のアルゴリズムで排泄の有無を検知し、介護者にタブレットなどで通知するしくみを開発した。センサーを要介護者の寝床に敷くことで、介護者は被介護者のオムツの中を確認することなく、排尿や排便後の必要なタイミングでオムツの交換が可能になる。

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介護施設における実証テストの結果、夜間のオムツからの便漏れの防止や、タイミングをはかって排便誘導ができたなど、テストに参加した介護者からはポジティブなフィードバックが得られているとのこと。現在は、開発にあたって提携関係にあるメーカーと量産に向けての情報共有を進めており、来春にも本格リリースができる見込みだ。

【オーディエンス賞】まごチャンネル by チカク

副賞:TECH LAB PAAK プロジェクト会員権(半年入居権)

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核家族化が進んだ社会においても、世代を超えて円滑なコミュニケーションができる〝デジタル時代の二世帯住宅〟を標榜し開発された「まごチャンネル」は、THE BRIDGE でも何度か取り上げているので、すでにプリオーダーを入れている読者も少なくないだろう。デジタル機器の操作に不慣れな祖父母が、離れて住む孫の成長の姿を容易に動画で楽しめる環境を提供する。

祖父母宅に設置する、家の形をした「まごチャンネル」のデバイスには、データ通信用に SIM カード(Soracom のピッチなどでも、利用事例として頻繁に引用されている)が内蔵されており、HDMI ケーブルでテレビと接続することができる。離れて住む息子や娘が、「まごチャンネル」のモバイルアプリを使って孫の動画を撮影、それをアップロードすると、祖父母宅のデバイスに動画の着信を知らせるサインが光り、祖父母はテレビを見るのと同じ感覚で、孫の動画が見られるという体験を届ける。

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「まごチャンネル」開発元のチカクは、昨年クラウドファンディングで資金調達に成功し、この1年あまりを商品開発に費やしてきたが、この半年間の大きな出来事として、同社代表取締役の梶原健司氏は、とにもかくにも無事に出荷に漕ぎ着けたことが最も大きな出来事だったと述べ、喜びもひとしおのようだった。今年の6月には伊勢丹での申込受付を実施しているが、これと同様に、梶原氏はブランド各社との提携を強化し、販路拡大に注力したいと今後の抱負を語った。


なお、TECH LAB PAAK では第6期の入居が開始されており、第7期の会員募集はまもなく開始されるようだ。また、TECH LAB PAAK では、イノベーション特化型の戦略コンサルティングファームであるアルティテュードと提携、同社がシリコンバレーのパロアルトで展開するイノベーション施設「Innovation Factory」との会員相互乗り入れ運用を開始した。これにより、今後は TECH LAB PAAK の会員スタートアップがシリコンバレー訪問時には Innovation Factory の、反対に Innovation Factory 会員スタートアップが東京訪問時には TECH LAB PAAK の施設利用が可能になる。

この提携の背景には、TECH LAB PAAK が育成対象のスタートアップを積極的にシリコンバレーに送出したい意図があるようだ。今回のデモデイの際にも、ピッチセッションに先立って、シリコンバレーに造詣の深い3人——ニフティの河原あず氏、500 Startups Japan の澤山陽平氏、トーマツベンチャーサポートの木村将之氏——を交えたパネルディスカッションが持たれ、現地のスタートアップシーンに関する興味深いインサイトが聴衆に共有された。

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