ユーザは予め、Kimakuri 上に自分の顔写真をアップロードし体型を入力しておく。顔写真は 3D モデル化され、ユーザが気に入った洋服の「試着」ボタンを押すと、自分の顔で体型にフィットした形での試着イメージが表示される。コーディネイト固定ではないアイテム毎の選択、試着イメージの360度回転にも対応予定。
VAAK は、防犯カメラの映像を人工知能で解析することで、犯罪を未然に防ぐソリューションを開発している。損害金額が世界で年間13兆円、日本国内だけでも5,000億円に上ると言われる万引き行為は、G メンや防犯ゲートの導入だけでは本格的に解決できていない。既存の防犯カメラやデジタルビデオレコーダを活用し、安価で効果の高い対策を提供する。
Rubique が使うブロックチェーン、ビッグデータ、AI といった先端技術は、複数のデータポイントを分析することで顧客の信用力を評価し適切な金融商品を提供しており、ローン評価システム上では人間の手による労力を排除している。同社は最近データせサイエンスチームを立ち上げ、このチームは顧客のデータと銀行のクレジットポリシーを活用することで、個々の顧客のニーズやプロファイルに合ったリストが提供できる、独自の AI マッチメイキング/ランキングアルゴリズムを構築した。これらの機能は、承認率の向上、顧客満足の向上、金融パートナー各社への送客という点で優位性を保っている。
【TechCrunch Japan 賞】内視鏡画像の人工知能診断支援ソフト by AI メディカルサービス
副賞:
内科医の多田智裕氏が設立した AI メディカルサービスは、内視鏡画像の人工知能による診断システムを提供。内視鏡画像から正しく胃がんの症状の有無を判断できた人は、医師の間においても正解率が31%との報告がある。同社のサービスには、複数の医師が協力していることで、高画質の数十万枚の内視鏡画像データが入手できるため、多数の教師データが入手できることもポイントだ。胃がんの9割の原因と言われるピロリ菌の有無を、AI を使って高い精度で検出する。
今年8月に行われた Incubate Camp 10th では、ベストグロース賞と審査員賞を獲得。そこからのさらなる進展として、国内20施設以上のトップクラスの内視鏡医に利用され、内視鏡による撮影後の静止画だけでなく、撮影中のリアルタイム動画でも、どの部位に胃がんの症状が見られるかを AI が自動検出する技術を開発した。日本で生まれた内視鏡は世界で使われるようになっており、デバイスだけでなく画像診断のスキルを併せることにより、世界での内視鏡普及による効用はさらに高まることが期待される。
【オーディエンス賞】MOSH by MOSH
副賞:TECH LAB PAAK Project Member 権利
MOSH はヨガインストラクターやサロン経営者などのフリーランサーや店舗が、個性ある紹介サイトを簡単に作れるサービスだ。パソコンが無くてもスマートフォンさえあれば、写真と必要な文字項目を入力するだけで、業態に応じたデザインテンプレートが選ばれ、集客可能な web サイトを作成し集客に役立てることができる。
【TECH LAB PAAK 賞】JobRainbow / ichoose by JobRainbow
副賞:松阪牛&神戸牛 選べるギフト
13人に1人の割合で存在するという LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人々に特化した、就職活動および転職活動支援サイト「JobRainbow」と求人サイト「ichoose」を運営。JobRainbow には LGBT フレンドリーな企業の求人情報はもとより、採用担当者のインタビュー、LGBT を配慮した福利厚生の有無、すでに当該企業で働いている LGBT の人の「社内でカミングアウトしたけれど、問題なく同僚らから受け入れてもらえた」などの生の声が読める口コミ投稿機能を提供する。
Singularity University の2017年夏の Global Solutions Program に採択され、これを契機に宇宙の地球周回軌道上に カメラを設置し VR 環境を提供するアメリカのスタートアップ SpaceVR と提携が実現した。SpaceVR のカメラデバイスは近く、Space X のロケットで打ち上げられる予定で、SpaceVR が宇宙から届ける地球のライブ映像を GITAI で体感できる日もそう遠くないだろう。MacroSpace は、Singularity University が運営するアクセラレーションプログラム SU Ventures にも採択された。
EPAM については、世界でも他に先行する企業や研究機関は存在する可能性があるが、WIM ではこの技術をパフォーマーの衣装やデザインに取り入れていることが特徴的で、パフォーマンス表現の可能性が広がることなどに期待を寄せているようだ。冒頭には、亀井氏が関わるイギリスの V&A(Victoria and Albert Hall)での事例がビデオで紹介された。
IT 業界のユーザ体験がビデオからスマートフォン、そして VR へと移行している中、スポーツ分野においては以前、書籍などに添付された DVD に頼っていることが多い。シェアトレでは今後、練習メニューをスマホで手軽に動画閲覧できるようにし、スポーツ教育の機会均等を提供すべくサッカー以外の分野へも進出、どこでもスポーツ指導が受けられる新規サービスを開発中としている。
CT スキャンのデータを集め 3D の人体モデルを作り、それを集積することで医療 VR データベースができあがる。例えば、「60代男性前立腺がん」というキーワードで検索すると、それにマッチした症例の 3D イメージを取り出すことができ、医師が類似症例の診断の参考にしたり、外科手術をする際のトレーニングに使ったりすることができる。
この分野では、マイクロソフトなどが複数台の Kinect を使って人体を 3D キャプチャーし、リアルタイムレンダリングするようなしくみを開発しているが、スタジオが必要だったりするなど、その準備や環境は手軽なものとは言えない。Facebook も Oculus を使って同様の試みを行なっているが、実在感が得られにくかったり、作成に手間がかかったりしてしまう。
Paneo の Embody Me では顔写真から 3D モデルを容易に作成し、それを使ってグループチャットできるしくみを開発。カメラが捉えたユーザ動作から 3D モデルが動く映像を作成し、通話中の相手にリアルタイムに届ける。2017年初頭には、HTC Vive や Oculus Rift 向けのフラッグシップアプリをリリースする計画だ。