ここ数年、世界的なスタートアップカンファレンスの中止や休止の発表が相次いでいる。2011年から8年間にわたり続いた、オーストリアの旗艦カンファレンス Pioneers は昨年を最後に休止を発表。Tech in Asia も昨年から、シンガポールや東京のカンファレンスを休止し、現在はジャカルタのみで開催。WebSummit のオーガナイザーがアジアで開催する RISE も、香港情勢の緊迫化を理由に2020年の中止を発表している。
毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームからニュースがもたらされた。同チームは、財団法人傘下で運営される株式会社 BARK(指名委員会等設置会社)を設立し、カンファレンスの名前も BARKATION へと名前を変える。SLUSH TOKYO 運営チーム(一般社団法人)で CEO を務めた古川遥夏氏が、BARK(Web サイト、Twitter)の代表執行…
Image credit: Bark
毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームからニュースがもたらされた。同チームは、財団法人傘下で運営される株式会社 BARK(指名委員会等設置会社)を設立し、カンファレンスの名前も BARKATION へと名前を変える。SLUSH TOKYO 運営チーム(一般社団法人)で CEO を務めた古川遥夏氏が、BARK(Web サイト、Twitter)の代表執行役に就任する。
10月8日、東京・原宿で開催された BARK Launch Party で登壇した古川遥夏氏 Image credit: Bark
2月に開催されるイベント SLUSH TOKYO は、「BARK を CELEBRATION する」の意から「BARKATION」と名前を変える。2日間で世界中から6,000人を集める予定だ。SLUSH TOKYO と名前が付いていると、フィンランドで開催されている〝SLUSH の東京版〟と印象が強い。しかし、実際には SLUSH TOKYO 運営チームが自由にコンテンツを設計しているものだった。SLUSH SHANGHAI や SLUSH SINGAPORE も同様だ。
イベントの名前を変える背景には、SLUSH TOKYO と名前が付いていることで、「フィンランドの SLUSH に行ったので、日本で開催される SLUSH TOKYO も同じようなイベントだから、行く必要は無いだろう」というイメージを払拭する意図があるようだ。BARKATION と名が付くことで、日本発の本格的インターナショナルスタートアップカンファレンスというブランディングが可能になり、海外から日本市場を目指したり、世界中からやってくる起業家と出会ったりするイベントに一皮剥けることができるだろう。
10月8日、東京・原宿で開催された BARK Launch Party Image credit: Bark
現在までに、テキストメッセージ、eメール、ソーシャルメディアから10億を超えるメッセージを分析し、アルゴリズム技術で微妙なニュアンスを理解し、遊び心のあるからかい言葉(You suck!:お前最悪なヤツだな!)と脅威となる言葉(I’m going to beat you up for this.:後でボコボコにしてやる。)を識別することができると Bark は語っている。
通常価格は1家族につき、月9米ドル(年99米ドル)であるが、今年初めにフロリダ州のパークランドで起きた高校銃乱射事件を受け、Google の G Suite for Education や Microsoft の Office 365 Education を利用している教育機関向けに、プラットフォーム「Bark for Schools」の無償提供を開始した。(これまでに約1,000校の学校がサインアップした)。
Sebeka Public School の技術コーディネーター Thad Schulz 氏は、声明で以下のように語っている。
Bark for Schools は素晴らしい製品です。本校は Bark を手に入れるまで、このようなコンテンツスキャンを所有していませんでした。Bark はわずか数日間で、他の方法では気付かないであろう様々な問題を検知しました。わが生徒の1人に命を脅かす恐れのある問題が発生した際、Bark のチームメンバーから電話を頂き、対応策を講じるために支援をしてくれました。