フィリピンのフィンテックスタートアップ First Circle は、Venturra Capital をリードインベスターとするシリーズAラウンドで2,600万米ドルを調達したと Tech In Asia が報じた。 この投資ラウンドには、Insignia Ventures Partners、Silverhorn Investment Advisors、および Tryb Group も参加してい…
First Circle のチームメンバー Image credit: First Circle
フィリピンのフィンテックスタートアップ First Circle は、Venturra Capital をリードインベスターとするシリーズAラウンドで2,600万米ドルを調達したと Tech In Asia が報じた。
この投資ラウンドには、Insignia Ventures Partners、Silverhorn Investment Advisors、および Tryb Group も参加している。
First Circle は今回調達した資金をもとに、フィリピン国内市場でビジネスを拡大する計画である。また、長期的には他の東南アジア市場への参入も計画している。
さらに、来年に向けて自己資本を1億米ドル以上に増強するためにも使われる。
今回の投資ラウンドは、2017年4月の Accion Venture Lab と Deep Blue VC による非公開投資に続いて行われた。
フィリピンに本社を置くフィンテックスタートアップの First Circle は、Accion Venture Lab と Deep Blue VC から130万米ドルを調達した。 昨年10月の500 Startups、IMJ Investment Partners、Key Capital による調達額120万米ドルを上回る額で、これにより、シードラウンドでの調達総額は250万米ドルに達した。また…
CEO の Patrick Lynch 氏によれば、中小企業の成長を妨げる原因の多くは、適切な時期になってもキャッシュにアクセスする手段を持っていないことにあるという。お役所仕事的な方式ではなく、ふさわしいビジネスにきちんと融資が提供されれば売上や利益は飛躍的に伸びる可能性がある。
First Circle は1年ほど前にプラットフォームをローンチして以来、約500件の融資を提供しているという。融資の平均規模は1万米ドルで融資期間は通常3か月だ。
CEO Patrick Lynchs 氏(前列中央)と First Circle コア・チーム
フィリピンにおいて融資による中小企業支援が秘める可能性は非常に大きい。 Deloitte と Visa が共同で作成したレポート(PDF)によれば、中小企業は国内総生産(GDP)の35%を占め、雇用の65%を担っているという。しかし、金融へのアクセスの面ではフィリピンの中小企業は近隣諸国に比べて一段と厳しい状態にある。
リスクに対して責任を負う
e コマース企業は売上などの情報の透明性が高くリスクアセスメントが容易なため、First Circle はそうした企業との契約を得意としており、Lazada などの主要な e コマースサイトと提携している。もちろん e コマース以外の企業も融資の対象だ。