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#GMIC Tokyo 2014: ネット巨人Tencentゲーム部門のトップが語る、中国のモバイルゲーム業界の課題と今後

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これは7月11日、東京で開催された GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。 Tencent(騰訊、HK:0700)のゲーム市場に対する取り組みは、4月に Tencent 本社を訪問したときの話でも触れたことがある。GMIC Tokyo には、Tencent のゲーム部門、Tencent Games(騰訊遊戯)副社長の王波(Bo Wang)氏が招かれ、現在直面している課題や今後の展望に…

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Tencent Games(騰訊遊戯)副社長 王波(Bo Wang)氏

これは7月11日、東京で開催された GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。

Tencent(騰訊、HK:0700)のゲーム市場に対する取り組みは、4月に Tencent 本社を訪問したときの話でも触れたことがある。GMIC Tokyo には、Tencent のゲーム部門、Tencent Games(騰訊遊戯)副社長の王波(Bo Wang)氏が招かれ、現在直面している課題や今後の展望について、同社の考えを明らかにした。

中国のオフィスや家庭では、速くても 50Mbps くらいのスピードでインターネットに接続していることが一般的だ。日本のゲームタイトルも数多くローカライズされている中国市場だが、4G LTE や高品質のブロードバンド環境を前提とした日本のモバイルゲームをそのまま中国に持ち込んだのでは、ダウンロードの遅さなどから中国のユーザはストレスを感じてしまう。したがって、ゲームの処理機能の一部をサーバサイドから端末サイドに移すなど、ユーザ・エクスペリエンスを損なわないようにするための努力が求められる。

中国のゲームユーザの約8割は30歳以下で、日本では、ゲームユーザの分布が30歳以上にも広がっているとの対照的だ。彼らは一つのゲームに執着することを好まず、テレビ番組をザッピングする感覚で、次から次へと新しいゲームへと移って行く。したがって、中国ではアプリストアにあるゲームの約4割が有料アプリであるにもかかわらず、料金を支払ってくれるユーザは日本の約4分の1と、マネタイズへの道のりは険しい。

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中国のゲームユーザのうち、どれくらいが料金を支払っているか。

かつてコンソールゲームやパソコンゲームの時代には存在しなかったが、現在のモバイルゲームの時代に成立している市場のトレンドとして、日本のゲームタイトルの積極的な中国市場への参入が挙げられる。日本で成功したゲームに対する評価は中国でも高いからだ。しかし、彼らとて市場でのパフォーマンスがよいとはまだ言えない。それはおそらく、中国特有のゲームに求められる特徴を捉えきれていないからで、王氏は日本のゲーム・デベロッパが、中国のよいパートナーと協業することを勧めた。

中国ではゲームのプロモーションにテレビCMを使うことができないので(おそらく法律上の制約)、バイラルマーケティングへの注力が求められる。そのためには、あるゲームにおいて、ユーザの友人も同じゲームを楽しんでいることが重要であり、そこでユーザ・コミュニティを形成することがリテンション・レートの改善につながるのだという。

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バイラルマーケティングに有効な、ゲームユーザにリーチするためのさまざまなチャネル。

良質なコンテンツを創り出す日本のゲームデベロッパと、ユーザのリテンションやマーケティング戦術に長けた中国のデベロッパが手を組むことで、中国のゲーム市場には大きな花が咲くだろうと語り、王氏はスピーチを締め括った。

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中国における、ゲームタイトルとユーザの成長動向。
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Tencent が提供する、ゲームでの料金支払を可能にするワンストップ決済ソリューション。

#GMIC Tokyo 2014: セガネットワークス、gumi、Candy Crushの3リーダーが語る、ゲーム・デベロッパのグローバル展開に必要なもの

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これは7月11日、東京で開催されている GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。 GMIC Tokyo 2014 の午後のセッションでは、「グローバル化するソーシャルゲームビジネス」と題したパネル・ディスカッションが展開された。パネリストは、 セガネットワークス代表取締役社長CEO 里見明紀氏 株式会社gumi CEO 國光宏尚氏 King Japan CEO 枝廣憲氏 モデレータは …

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左から:Infinity Venture Partners 田中章雄氏、King Japan 枝廣憲氏、gumi 國光宏尚氏、セガネットワークス 里見治紀氏

これは7月11日、東京で開催されている GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。

GMIC Tokyo 2014 の午後のセッションでは、「グローバル化するソーシャルゲームビジネス」と題したパネル・ディスカッションが展開された。パネリストは、

  • セガネットワークス代表取締役社長CEO 里見明紀氏
  • 株式会社gumi CEO 國光宏尚氏
  • King Japan CEO 枝廣憲氏

モデレータは Infinity Ventures Partners の田中章雄氏が務めた。

このセッションで口火を切ったのは、セガネットワークスの里見氏だ。gumi が先頃、セガネットワークスと提携、WiLから50億円を資金調達したことは、読者の記憶にも新しいだろう。

当社の人気タイトル Chain Chronicle を、中国は Shanda(盛大)、それ以外の海外は gumi に託すことにした。ゲームの世界では、会社が有名だからユーザにダウンロードしてもらえるということはない。一番の理由は、社内に(人的)リソースが足りなかったからだ。当初は欧米のパブリッシャと提携する予定だったが、gumi のシンガポールのチーム(gumi Asia)が魅力的だったので、gumi と提携することにした。(里見氏)

これを受けて、今後の展望を語り始めたのが gumi の國光氏だ。

基本的に JRPG(日本のロールプレイング・ゲーム)好きをターゲットにしてビジネスをしている。フランスにも拠点を設けて開発しているが、ヨーロッパの中でも親日派が多い市場だから。Brave Frontier は世界的にもユーザを獲得できているが、中国市場だけはなかなか手強いと感じている。海外と戦っていくには、100億円程度の資金は無いと攻められない。このクラスの資金調達をできたのが、今後のスタートアップにとっては、よい先行事例になればよいと考えている。(國光氏)

ところで、モデレータを務めた田中氏は普段マカオを拠点に活動しているが、普段、日本に居ない田中氏の目には、テレビのスイッチを入れると、モバイルゲームのCMばかりが流れている日本の状態が希有に映ったようだ。

モバイルゲームの浸透にテレビCMは果たして有効か。(田中氏)

田中氏のこの質問には、パネリストの三人が総じて肯定的な反応を示した。なかでも、興味深いタッチのCMで世間を賑わせている、Candy Crush の開発元 King の枝廣氏はテレビCMの有用性を次のように強調した。

日本はテレビ依存文化。世界の中でも、消費者がテレビに接触している時間が突出して長い国。この接触機会を逃す理由は無い。Candy Crush のCMは日本サイドで考えた。もちろん、(スウェーデンの)本社の人間にも事前に見せているが、こういう細かいところは、ローカルの人間にしかできない部分だと考えている。海外のプレーヤーが日本市場に進出する上では、キメの細かいユーザサポートがカギになるだろう。(枝廣氏)

gumi でも現在、シンガポールの gumi Asia を中心に、セガネットワークスの Chain Chronicle を英語化するローカリゼーションを開発を行っているとのことだが、微妙なコンテキストを伝えなければならない RPG のセリフの翻訳などには、かなり苦労しているようだ。世界を席巻するという野望の裏には、涙ぐましい努力が求められるのである。

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#GMIC Tokyo 2014: Cheetah Mobile CEOが語る、世界を席巻し始めた中国のモバイルトレンド

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これは7月11日、東京で開催されている GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。グローバルという言葉の定義について、最近、面白い話を耳にした。ITのグローバルセンターはどこかと尋ねられたら、多くの人はシリコンバレーをイメージするだろう。しかし、ここでいう、グローバルの定義は何なのか? もし、最も多くの人がITを使う市場をグローバルセンターと定義するならば、それは中国に他ならない。この考…

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Cheetah Mobile(猟豹移動)CEO Sheng Fu(伝盛)氏

これは7月11日、東京で開催されている GMIC Tokyo 2014 の取材の一部である。
グローバルという言葉の定義について、最近、面白い話を耳にした。ITのグローバルセンターはどこかと尋ねられたら、多くの人はシリコンバレーをイメージするだろう。しかし、ここでいう、グローバルの定義は何なのか? もし、最も多くの人がITを使う市場をグローバルセンターと定義するならば、それは中国に他ならない。この考え方に沿えば、中国で起きていることこそが、ITのグローバルトレンドなのだと。

中国のテックカンファレンス GMIC(Global Mobile Internet Conference/全球互連網大会)の東京版として、初めての開催となった11日の GMIC Tokyo 2014 では、Cheetah Mobile(猟豹移動)の CEO Sheng Fu(伝盛)氏が基調講演を行った。

Cheetah Mobile(NYSE:CMCM)が5月8日、ニューヨーク証券取引所に上場したことは記憶に新しい。同社のルーツは、Xiaomi(小米)の創業者 Lei Jun(雷軍) 氏が立ち上げた Kingsoft(金山軟件)に遡る。Kingsoft から分社した Kingsoft Internet Security Software Holdings(金山網路)の流れを汲む会社で、4年間にわたって、セキュリティ分野の事業を展開している。

「中国式の逆襲」と銘打ったこのセッションの中で、伝氏は中国のインターネット企業の優位性を次のように強調した。

我々の会社では、昨年の従業員数は500人でしたが、この1年間で1,500人にまで増えました。増えた1,000人の約8割がR&D部門に就いていますが、アメリカでもこれだけ急激に人材を増やすのは難しいでしょう。中国では大学が多くの優秀な人材を輩出しており、彼らの存在が中国のインターネット企業の成長を支えています。

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不要なアプリやファイルを削除し、スマートフォンを健全な状態に保ってくれる、Cheetah Mobile のソフトウェア CleanMaster は、全体アクセスの63%が中国国外からもたらされ、世界に1.6億人のユーザを獲得している。アプリ・デベロッパとして、Android と iOS の両方のアプリストアでのダウンロード数の積算では、Facebook と Google に続く3位の座を誇っている。

これまで、中国では Baidu(百度)、Alibaba(阿里巴巴)、Tencent(騰訊)の三大巨頭(三社の頭文字を取って BAT と呼ぶ)が市場を寡占してきた。伝氏は彼らを〝PC時代のインターネット企業〟と位置づけ、Cheetah Mobile をはじめ、Boyaa Mobile(博雅互動)、3G門戸などモバイルに強い企業が、中国のみならず、世界のインターネットを牽引していくだろうと述べた。

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中国最大のテックカンファレンスGMICが東京に上陸、渋谷ヒカリエで今週金曜日開催

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから THE BRIDGE は過去数年にわたって、GMIC(Global Internet Mobile Conference/全球移動互連網)の模様を取り上げてきた。GMIC は、中国の有数インターネット企業が立ち上げた団体 GWC(長城会)によって組織される年次イベントで、北京のみならず、シリコンバレーでもサブイベントが…

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

THE BRIDGE は過去数年にわたって、GMIC(Global Internet Mobile Conference/全球移動互連網)の模様を取り上げてきた。GMIC は、中国の有数インターネット企業が立ち上げた団体 GWC(長城会)によって組織される年次イベントで、北京のみならず、シリコンバレーでもサブイベントが開催されている。 今年は初めて GMIC が東京に進出、中国のみならず世界中の起業家やイノベーターが一堂に会し、世界のモバイルの最新動向を参加者と共有する。予定されているスピーカーは次の通りだ(一部)。

  • GMO インターネットグループ CEO 熊谷正寿氏
  • Weibo(微博) CEO 王高飛(Gaofei Wang)氏
  • DeNA CEO 守安功氏
  • LINE COO 出澤剛氏
  • Dianping(大衆点評)共同創業者 龍偉(Edward Long)氏 → 関連記事
  • 慶応大学教授 夏野剛氏
  • ソフトバンクモバイル シニアアドバイザー 松本徹三氏
  • InMobi 共同創業者 Adhay Singhal氏
  • Cheetah Mobile CEO Sheng Fu氏
  • Yelp 新市場担当副社長 Miriam Warren氏

スピーカーやアジェンダの詳細は、GMIC Tokyo のウェブサイトからチェックできる。THE BRIDGE では GMIC Tokyo のメディアパートナーを務め、イベント当日は現地からレポートをお届けする予定だ。 THE BRIDGE の読者には、GMIC Tokyo 入場料金の20%割引が適用される、ディスカウントコードが用意されているので利用してほしい(ディスカウントコードは「OVERSEAkkAlQaq2」。但し、VIPパスに割引は適用されない)。チケットの購入はこちらから