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Plug and Play Japan、P2P保険スタートアップのFrichに出資——日本国内で初のスタートアップ投資

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は18日、同社として日本国内で初めてスタートアップへの投資を実行したことを明らかにした。18日、都内で開催中のイベント「Plug and Play Summer/Fall Summit 2019」の中で明らかにした。 初の投資先となるのは、P2P 保険…

左から:Plug and Play Japan 代表のPhillip Seiji Vincent 氏、Frich 代表取締役の富永源太郎氏、Plug and Play Japan インシュアテック担当プログラムリードの Chang Li 氏
Image credit: Masaru Ikeda

シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は18日、同社として日本国内で初めてスタートアップへの投資を実行したことを明らかにした。18日、都内で開催中のイベント「Plug and Play Summer/Fall Summit 2019」の中で明らかにした。

初の投資先となるのは、P2P 保険サービスを開発する Frich だ。投資金額は明らかになっていないが、Plug and Play はアメリカ本社が実行しているスタートアップ投資で、2018年の1ショットあたり平均投資額が14万7,000米ドルであることを明らかにしており、この金額に準ずるシードラウンドでの投資と見られる。Frich は Plug and Play Japan の Batch 1 から輩出された(ステルスだったため記事中に記述は無い)。

Plug and Play Japan では今後、1年あたり10〜20社程度の投資実行を予定。出資先は、Plug and Play のアクセラレータプログラムの参加スタートアップである必要はなく自由にエントリできる。募集するスタートアップのバーティカルに制限は無いが、「Plug and Play Japan や他の国で展開しているプログラムで、大企業との連携のあるバーティカルの方が強みを出しやすい(Plug and Play Japan 代表の Phillip Seiji Vincent 氏)」としている。投資判断にあたって、Plug and Play Japan はアメリカ本社とも連携する。

Image credit: Frich

Frinch は、P2P 保険のシステムを提供するプロバイダだ。サービスプロバイダではなく、システムプロバイダでは無いため、既存の保険会社と連携してサービスを提供する予定。ステルスで開発を進めているため詳細は明らかでは無いが、保険に加入したい複数のメンバーがオーナーと呼ばれるリーダー的人物に申し込むことで、安価な保険サービスが提供される見込み。当初は、スポーツ傷害共済や E コマースユーザ向けの返品送料共済などから着手するようだ。同社にとって、今回の調達は1月に実施した VOYAGE VENTURES からの調達に続くものだ(調達額不明)。

P2P 保険の分野には、これまでに2,300万米ドルを調達している Sure、ソフトバンクなどから総額4.8億米ドルを調達している Lemonade、香港大富豪の李嘉誠氏の投資会社 Horizons Ventures(維港投資)などから1,500万米ドル以上を調達したベルリンのスタートアップ Friendsurance、パグ限定の保険を販売するイギリスの Bought By Many などがある。

日本では、justInCase が金融庁からサンドボックス認定の取得を発表しており、P2P 保険の近日開始を予定している。

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Plug and Play Japan「Batch 2」デモデイが開催、国内外59チームが大企業との協業内容を披露——次期「Batch 3」の募集は15日まで

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(No New Folk Studio の写真は同社 Twitter から、Adinte の画像は同社ウェブサイトからの引用。 それ以外は筆者撮影。) シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は7〜8日、アクセラレーションプログラムの BATCH 2(第2期)のデモデイを都内で開催した。「P…

(No New Folk Studio の写真は同社 Twitter から、Adinte の画像は同社ウェブサイトからの引用。
それ以外は筆者撮影。)

シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は7〜8日、アクセラレーションプログラムの BATCH 2(第2期)のデモデイを都内で開催した。「Plug and Play Japan Expo」と題したイベントには多数の参加者が訪れ、3ヶ月間に及んだアクセラレーションプログラムの成果や、大企業パートナー各社との協業成果に注目を集めた。

BATCH 2 では4つのバーティカル(Fintech、Insurtech、IoT、Mobility)が設定され、国内外59社が採択された。本稿では、参加者投票などの結果、受賞に至ったスタートアップについて、バーティカル毎に紹介したい。プログラム採択・ピッチ登壇スタートアップについて、バーティカル毎の Expo Winner(1位)と Runner-up(2位)の2つの賞が設定され表彰された。

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【EXPO Winner – FinTech】REMETIS by RESTAR(日本)

RESTAR が提供する「REMETIS」は、不動産投資のためのオンラインプラットフォームだ。不動産投資においては、利回りを計算するため、投資対象物件周辺の賃料分布や建物ごとの空室率などの情報が必要となるが、これらは概ね紙の資料の形でしか入手できず、まとめて一ヶ所で入手することが困難だ。REMETIS ではこれらの情報をワンストップで提供し、不動産投資事業者の情報収集、情報統合、情報分析を支援する。

ユーザが自ら用意した情報は、PDF ファイルをアップロードするだけで文字認識・形式認識の上、情報格納が可能。また、周辺エリアの将来の開発計画なども一覧できる。従来に比べ、投資分析資料の作成に要する時間が10分の1になるという。昨年10月にローンチしクローズドベータ版として運用。現在、住友商事や SOMPO ホールディングスとサービス利活用に向けた協議を行っている。

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【Runner-up – FinTech】dotin(アメリカ)

Dotin は、CRM やソーシャルメディアなどの情報をもとに、人工知能を用いて個人の性格を決定づける技術を開発している。行動科学分析により、ユーザの潜在心理にまでアクセスすることで、企業が意思決定を支援する。具体的には、企業がマーケティングを実施たり、人材を求める時に適任者を探したりするのに役立つ。

最も期待されるのは、企業が人材を雇用する際に、社風に合った人材を見つけるのを支援する点だ。また、E コマース事業者がデジタルメディアを通じてユーザのモチベーションを理解することにより、よりユーザ毎の深いパーソナリゼーションを行うのに活用している例もあるそうだ。

【EXPO Winner – InsureTech】UrDoc(日本)

UrDoc は、外国人が日本において医療を受けやすくするサービスだ。チャットボットを使った問診とオンライン医師により、外国人の健康上の不安や体調不良などをリアルタイムでサポート。必要に応じて、対面で診療を受けられる医療施設への誘導なども行う。日本における言語障壁の問題に加えて、オンラインで医療施設の情報が入手しにくいという情報の非対称性の問題を解決する。

海外からの旅行客が体調を崩した際、普通にスマートフォンで探すと3時間かかったが、UrDoc を使うと10分間で解決した事例があるという。B2B2C でのマネタイズを想定しているが、医療という緊急性が生じる可能性も考慮し、B2C の選択肢も残している。世界中の医師をネットワークすることで、日本以外の市場においても、同様のサービスを提供する計画を持っている。

【Runner-up – InsureTech】Lily Medtech(日本)

乳がん検診で使われるマンモグラフィを使った方法では、乳房を挟むため痛みを伴う、東洋人に多い乳腺が高密度に発達している女性の場合、乳がんを見落としてしまうことがある、などの課題がある。Lily MedTech は、東京大学で開発された医用超音波技術を使うことにより、乳房を挟まず機械にうつ伏せになるだけで診断が可能な、非侵襲の乳がんスクリーン検査を実現した。

高精細の画像診断により乳腺が高密度な乳房でもがんを見落としにくく、再現性の高い乳房全体の3次元画像を簡単に撮影できるのが特徴。また、AI による診断支援により、がんかどうかを判断するのに必要な教師データを集めやすいとしている。

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【EXPO Winner – IoT】No New Folk Studio(日本)

No New Folk Studio は、モーションセンサーや通信機能を備えた靴型ウエアラブルデバイスのプラットフォーム「Orphe」を開発。今年2月には、MTG Ventures、三菱UFJ信託銀行、Darma Tech Labs、Mistletoe からシリーズ A ラウンドで2億5,000万円を調達した。

昨年、同社が参加した MUFG デジタルアクセラレータ第3期では、「1日1歩あるく毎に、医療費が0.065〜0.072円削減される」というデータに基づき、いわゆる情報銀行のプラットフォームを使って、パーソナルフットデータを集約し、健康保険やヘルスケアに反映させる構想を明らかにしている。

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【Runner-up – IoT】Adinte(日本)

Adinte は、ショッピングモールやイベントなどで消費者データを取得可能な O2O ソリューション「AI ビーコン」を開発。一般的なビーコン技術は BLE(Bluetooth Low-energy)を旗艦技術としているものが多いが、スマートフォンやモバイルデバイスの BLE をオフにしている人は意外と多く、リアルでのユーザ行動を把握する技術としては課題が残る。

Adinte のビーコンは WiFi を使っており、MAC アドレスの取得によって端末(=ユーザ)の行動を捕捉、これを広告識別子と結びつけることにより、ユーザに対して行動に応じた最適な広告発出を実現する。主に O2O マーケティングでの活用を想定。

【EXPO Winner – Mobility】Swipe Video by Amatelus(日本)

一般的な動画はもとより、360°パノラマ動画であっても視点を切り替えることはできない。この種のサービスがまだあまり実用化されていないのは、受信側・閲覧側のデータ処理が非常に重いものになるためだ。AmatelusSwipe Video は、視点切替可能な動画を効率的に伝送し再生できるテクノロジーを開発した。自分とトレーナーの動きを見比べたりできることから、スポーツでの遠隔トレーニングや有効だという。

スポーツクラブの東急スポーツオアシスで検証映像を撮影、NEC とは PoC を実施し、また富士通の協力で卓球の T リーグでも撮影を実施した(富士通は T リーグの ICT パートナーを務めている)。同じ対象物を撮影するユーザ同士が、他者のスマートフォンのシャッターを切って映像を共有できるマルチ視点のサービスを開発中。今後、5G の市場導入が進むのに合わせ、5G 向けサービスの開発も進めたいとしている。

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【Runner-up – Mobility】nearMe.(日本)

nearMe. は、タクシーの相乗りを促進するプラットフォームだ。同じ方向をへ向かう人をマッチングし、同じタクシーに乗り合わせた人同士を距離按分しアプリ決済、最後にタクシーを降りる人がまとめて全体料金をタクシーに支払う仕組み。タクシー側には特別な仕組みが必要無いため、事実上全てのタクシーで利用可能。

タクシーに対しては、日本のタクシー実車率が平均40%とされる中、乗車料金を割安(平均40%割安になる)にすることによって、実車率を上げる効果が期待される。ユーザは、日本で相乗りアプリが規制される中、それに似た体験ができるメリットがある。これまでに12社と協議を実施し、うち4社が継続検討中。東急不動産とも協業中だが、協業内容については現時点で開示されていない。


今回から InsureTech における新たな大企業パートナーとしてアフラックが加わった。また、これまでの FinTech、InsureTech、IoT、Mobility に加え、Batch 3(第3期)からは Brand & Retail が新たなテーマとして加わり、大企業パートナーとして、新たにコカコーラとアサヒビールが参加することが明らかになった。

募集は3月15日(日本時間で、23時59分59秒)まで実施され、プログラムは6月3日から開始される。

Plug and Play Japan「Batch 1」のデモデイで、国内外44チームがピッチし大企業との協業内容を披露——次期「Batch 2」の募集は今日まで

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は5〜6日、アクセラレーションプログラムの BATCH 1(第1期)のデモデイを都内で開催した。「Plug and Play Japan Expo」と題したイベントにはのべ1200名を超える参加者が訪れ、3ヶ月間に及んだアクセラレーションプログラムの成…

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は5〜6日、アクセラレーションプログラムの BATCH 1(第1期)のデモデイを都内で開催した。「Plug and Play Japan Expo」と題したイベントにはのべ1200名を超える参加者が訪れ、3ヶ月間に及んだアクセラレーションプログラムの成果や、大企業パートナー各社との協業成果に注目を集めた。

BATCH 0(第1期)の際と異なり、BATCH 1 では大企業パートナーの増加と共に、4つのバーティカル(Fintech、Insurtech、IoT、Mobility)が設定され、国内外53社が採択された(うちバッチ登壇は44社)。本稿では、参加者投票などの結果、受賞に至ったスタートアップについて、バーティカル毎に紹介したい。プログラム採択・ピッチ登壇スタートアップについて、バーティカル毎の次の3つの賞が設定され表彰された。

  • 【EXPO Winner】 聴衆の投票により、最も得票を集めたスタートアップを表彰。
  • 【PnPJ Award】国内スタートアップの中で、世界展開の可能性が高い企業を表彰。受賞社には、Plug and Play シリコンバレー本社で、VC / 海外企業の前でのピッチ機会を無償提供。
  • 【Global Startup Award】海外スタートアップの中で、日本市場への展開可能性が高い企業を表彰。

【EXPO Winner – Insurtech】SQREEM(シンガポール)

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Sqreem は、ターゲットとする顧客層へのオンラインリーチを高精度に実現する、AI に基づいたデジタル広告プラットフォームだ。サーチエンジンに投げられる問い合わせ内容などから、人々の行動パターンを予測分析。例えば、「来月、自動車保険を変えるのは、どういう人か?」を予測し、45万通りのライフパターンの中からターゲティングできる。

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インターネット上に存在するさまざまなプラットフォームと API 連携することにより、ターゲット層に直接リーチすることが可能。アメリカの大手保険会社に導入したところ、顧客からの反応がそれまでの300%まで改善した実績があるという。

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【PnPJ Award – Insurtech】justInCase(日本)

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justInCase は、モバイルアプリで申し込むだけで簡単に入れるスマートフォンの破損をカバーする「スマホ保険」、山登りや釣りイベントなどでのケガをカバーする「ケガ保険」を提供している。テクノロジーによって、保険をより効率的に提供すできるのが特徴。

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今後、旅行を予約後にそのまま旅行保険に加入できるサービス、E コマースで家電を購入した後にそのまま家電保険に加入できるサービスを計画している。いずれの場合も、ユーザの同意を受けて、旅行予約や商品購入の完了動線で保険の申込画面に遷移するため、ユーザは個人情報を再入力する必要がない。

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【Global Startup Award – Insurtech】Eltropy(アメリカ)

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Eltropy は、メッセージングアプリケーションを介して顧客の関心を引き、企業の収益を伸ばす営業支援ツールだ。LINE などのメッセンジャー上で動くボットを使って、さまざまな商品やサービスの購入へ顧客を誘導する営業活動は増えつつある一方、保険の勧誘や営業にボットが活用されている事例はまだ少ない。

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保険業界にボット導入が進まない理由は、メッセンジャーでのやりとりにより企業側のガバナンスが利かなくなる、既存のビジネスインテリジェンスツール(CRM など)とのインテグレーションが難しい、などの理由が挙げられる。Eltropy では、メッセンジャー上でのやりとりから24のデータポイントで顧客のデータを取得、AI エンジンで情報解析し潜在顧客を予測する。

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現在、PoC を協業できる企業を募集しており、シリーズ A ラウンドでの資金調達を実施中だ。

【EXPO Winner – Mobility】【Global Startup Award – Mobility】what3words(イギリス)

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whats3words は、世界中を3メートル四方の空間に分け、たった3つの単語で位置情報を表わすシステムを開発している。自動車やドローンの自動運転においては、住所ではなく正確な位置情報が必要がある。番地だけでは複数の住居が存在する場合もあるし、国や地域によっては地番が整備されていないケースがあるからだ。

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緯度と経度の値があれば正確な位置を指定することができるが人間には覚えにくい。この問題を解決するのが whats3words で、「tables.arena.runners」など有機的な言葉を組み合わせることで、緯度・経度に変換する API を提供している。人間はこの3つの単語だけを覚えればよいので、カーナビはもちろん、ロードアシスタンスやピザデリバリなど用途は多彩。約600社のパートナーで利用されている。

【PnPJ Award – Mobility】Trillium Secure(日本)

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Trillium は、自動車や保険会社が必要とする、自動車向けサイバーセキュリティの自動アップデートのシステムを提供。コネクテッドカーは便利になる一方、同時にハッカーからの距離に関係なく攻撃に合う可能性も増すことになる。このような攻撃に対抗するセキュリティ対策は、V2I(vehicle to infrastructure、主にモバイルキャリアが提供)、Smart Firewall、IVN(in-vehicle networks)の3つの領域で提供されているが、Trillium は IVN の分野、つまり車に搭載されているネットワークにセキュリティを提供する。

エンド・トゥ・エンドの暗号化/認証技術と鍵管理技術を完全ソフトウェア・ベースで CAN(ECU が接続している Control Area Network)に実装することに成功(SecureCAN)。さまざまな ECU メーカーが出しているチップ向けに対応したプログラムを供給することで、インターオペラビリティ(相互互換性)も確保している。今後、自動車保険会社、ワイヤレスキャリア、セキュリティプロバイダなどを通じて、OTA アップデートを含むサブスクリプション・ベースのセキュリティ・サービスをコネクテッドカー・ユーザに届けたいとしている。

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【EXPO Winner – IoT】【PnPJ Award – IoT】ノバルス(日本)

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ノバルスは、電池出力コントロールや電池電圧・電流モニタリングを可能にする乾電池活用 IoT 電池ソリューション「MaBeee」を開発。MaBeee は単三型乾電池の形状をした IoT デバイスで、ユーザは乾電池で稼働する製品に MaBeee を装着することで、スマートフォンから BLE(Bluetooth Low Energy)経由での操作が可能になる。

6月に発売した「MaBeee ビーコンモデル」は、乾電池駆動のデバイスに入れるだけで、そのデバイスをビーコン発信機にすることができる。乾電池残量の減り具合や利用回数などが遠隔モニタできるので、高齢者の見守り、装着されたデバイスのメンテナンス時期や乾電池の交換時期を特定することが可能。インテリジェントな乾電池の開発加速に向け、電池メーカー各社との共同開発も進めている。

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【Global Startup Award – IoT】Motionloft(アメリカ)

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MotionLoft は、あらゆるユースケースを想定した、ユニークなデータを用いたデータアナリティクスプラットフォームだ。世界中の人や車の動きを CV 能搭載のカメラセンサーを通して取得・分析し、即時有用なデータとして提供する。例えば、渋谷駅前のスクランブル交差点で、一秒間に何人の人々が歩いているかなどもリアルタイムで計測可能だ。

不動産事業者、ショッピングモールなど、多くのスポンサーを獲得しているが、アクセラレーションプログラムを通じて、交通事業者と人の移動を分析する PoC を実施しているほか、保険会社ともリスク変化をモニタする手段として MotionLoft が使えるかどうかの PoC を実施しているという。

【EXPO Winner – Fintech】【PnPJ Award – Fintech】GINKAN(日本)

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GINKAN は、AI とトークンエコノミーを用いた新しいグルメ SNS「SynchroLife(シンクロライフ)」を運営している。投稿情報の正確性や透明性をブロックチェーンのしくみを使って担保し、ユーザは投稿内容の評価に応じて、トークン「SynchroCoin」によって世界共通価値となるユニバーサルなインセンティブが得られる。SynchroLife には現在17万件以上のレビュー、42万枚の写真が掲載されており、全登録ユーザーのうち約20%がレビューを投稿している。

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SynchroLife は現在、世界155カ国のグルメ店舗に関する投稿に対応しており、現在82ヶ国からユーザ登録があり、48ヶ国からレビュー投稿がなされている。Plug and Play Japan Batch 1 への参加を通じて、GINKAN は東急不動産との協業により SynchroLife の PoC を「東急プラザ銀座」で実施することが明らかにされた。約1か月間にわたり、東急プラザ銀座のレストラン21店舗において、店舗送客、SNS グルメサービスの特徴を生かしたマーケティング手法、QR コードを活用した飲食代金のトークン還元などを実施するという。

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【Global Startup Award – Fintech】Quantstamp(アメリカ)

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Quantstamp は、サンフランシスコを拠点にスマートコントラクトのセキュリティ問題解決を目指すスタートアップだ。Ethereum スマートコントラクトにおける脆弱性を見つける、初の自動化セキュリティ監査プロトコルを開発している。

日本で Plug and Play Japan Batch 1 への参加を通じて10社と NDA(情報非開示契約)を結び協議を開始。日本の大企業と MoU(覚書)を締結、名称非開示の日本のゲーム会社 SoW(作業範囲記述書)に漕ぎ着けたという。

ストラテジックラウンドで、日本の大手企業(名称非開示)から出資を受けたことも明らかになった。8月には、Modular と共同で Smart Contract Security Allinace のローンチを発表している。

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Plug and Play Japan が現在募集中の Batch 2(第2期)では FinTech、IoT、InsureTech、Mobility をテーマに約40社が採択される予定だ。Batch 2 からは、大企業パートナーとして、これまでの11社に加え、オリックス(FinTech)、マクニカ(Mobility)、三井住友フィナンシャルグループが参加することが明らかになった。

採択されたスタートアップには、Plug and Play のメンターによるメンタリングやシリコンバレーでのピッチ機会が提供されるほか、東京・渋谷のコワーキングスペース「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」をプログラム期間中は無償で利用できる。

募集は9月14日(日本時間で、本日23時59分59秒)まで実施され、プログラムは11月27日から開始される。

Plug and Play Japan、アクセラレータプログラム「Batch 2」ヘの応募受付を開始——パートナーに日立・日本通運・農林中金が加わり計14社に

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は2日、アクセラレーションプログラムの BATCH 2 に参加するスタートアップの募集受付を開始した。募集テーマは BATCH 1 と同じく、フィンテック、IoT、インシュアテック、モビリティの4つ。 Batch 2 でも概ね同じ40〜50社程度のスタ…

6月20日に開催された、Batch 1 の IoT テーマのオリエーンテーションから
Image credit: Plug and Play Japan

シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は2日、アクセラレーションプログラムの BATCH 2 に参加するスタートアップの募集受付を開始した。募集テーマは BATCH 1 と同じく、フィンテック、IoT、インシュアテック、モビリティの4つ。

Batch 2 でも概ね同じ40〜50社程度のスタートアップが採択されるとみられる。採択されたスタートアップには、Plug and Play のメンターによるメンタリングやシリコンバレーでのピッチ機会が提供されるほか、東京・渋谷のコワーキングスペース「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」をプログラム期間中は無償で利用できる。募集は本日から9月14日まで実施され、プログラムは12月10日から開始される。

Batch 1 では当初約40社が採択される予定だったが、日産自動車を企業パートナーに迎えモビリティが対象テーマが拡大したこともあり、最終的に53社が採択された。Batch 1 のデモデイを伴う Plug and Play Japan Batch 1 Expo は、9月上旬に東京都内で開催される見込み(詳細未定)。また、Batch 1 の段階で11社だった Plug and Play Japan のパートナーは、7月2日現在で14社にまで拡大している(日立、日本通運、農林中金の3社が追加)。

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via PR Times

Plug and Play Japan、初となる「Batch 0」のデモデイを開催——16チームがピッチ、大企業パートナー11社との協業内容を披露

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は23日、アクセラレーションプログラムの BATCH 0(第0期)のデモデイを都内で開催した。「Plug and Play Japan Expo」と題したイベントには800名700名(3月15日、主催者による訂正)を超える参加者が訪れ、3ヶ月間に及んだ…

Image credit: Masaru Ikeda

シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は23日、アクセラレーションプログラムの BATCH 0(第0期)のデモデイを都内で開催した。「Plug and Play Japan Expo」と題したイベントには800名700名(3月15日、主催者による訂正)を超える参加者が訪れ、3ヶ月間に及んだアクセラレーションプログラムの成果や、大企業パートナー各社との協業成果に注目を集めた。

大企業とのオープンイノベーションをテーマに据えたプログラムは日本国内でも複数存在するが、複数大企業とのマッチング、海外スタートアップの受け入れを積極的に始めた点でユニークな試みと言えるだろう。イベントの冒頭、 Plug and Play Japan の代表を務める Phillip Seiji Vincent(フィリップ・誠慈・ヴィンセント)氏が登壇し、Bacth 0 には150以上のスタートアップが申し込み、うち21社が採択(海外からは14社)。これらのうち、16チームがデモデイでのピッチ登壇に漕ぎ着けたと語った。プログラム期間中、採択スタートアップの大企業とのマッチングは、250件以上に上ったとしている。

本稿では、参加者投票などの結果、受賞に至ったスタートアップを中心に紹介したい。

Global Startup Award: A; by Laboratik(日本)

国内スタートアップの中で世界展開の可能性が高い企業を表彰。Plug and Play シリコンバレー本部でのピッチ機会が提供される。

Image credit: Masaru Ikeda

リモートワークが進化する中、マネジメントが中央集権的な従来の方法では対応できない。Laboratik では、企業の組織問題克服を支援する、スマートな生産性向上ボット「A;(エー)」を開発、チームマネジメントを可視化および自動化することができる。Slack と連携することで、A; がチャット内容を解析しダッシュボード上に可視化、具体的に改善アクションを提示する。

Image credit: Masaru Ikeda

昨年2月に英語版と日本語版をクローズドローンチし、これまでに日米で800社以上が導入している。AI 特化型アクセラレータ Zeroth.ai の第2期に採択、また2017年の B Dash Camp 2017 Summer in SapporoInfinity Ventures Summit 2017 Fall in Kanazawa にファイナリストに選ばれている。

Plug and Play Japan Award: Artisense(ドイツ)

海外スタートアップの中で、日本市場への展開可能性が高い企業を表彰

Image credit: Masaru Ikeda

Artiense は、ドイツ・ミュンヘンのコンピュータビジョン(映像分析)研究施設からスピンオフした、自動運転やスマートシティの実現に必要な技術を提供する Deeptech AI スタートアップだ。自動運転には GPS や正確な地図情報などが必要になるが、都市部では高層建築物の遮蔽で衛星からの電波が届きづらく GPS が正確に動作しない場合もあるし、地図情報についても人間が見る以上に正確な情報を十分なペースで更新する必要が生じ手間とコストがかかる。

Image credit: Masaru Ikeda

Artisense では車に搭載したステレオカメラ(レーザーは使っていない)により、独自アルゴリアズムで地図やデータをリアルタイム生成する。これにより、GPS や地図情報に依存しない自動運転が可能になる。Plug and Play Japan の協力により、現在6つの実証実験プロジェクトが進行していて、約20社の潜在顧客企業を獲得しているとのことだ。

EXPO Gold Award: TenKYU(日本)

この日のイベントで、最も得票を集めたスタートアップを表彰

Image credit: Masaru Ikeda

読者の中にも高層住宅に住んでいて、地上階に降りてから雨であることに気づき、傘を取りに自室に戻る、という経験をしたことがある人は少なくないだろう。さまざまな便利なメディアを通じて天気予報が手に入るようになった今でも、このような不都合が起きるのは、人は知りたいと思う欲求があってからでないと、情報を取得する行動をしないからだという。そこで、必要になりそうな情報を邪魔にならない方法で予めユーザに伝えるアプローチが、このデバイスの狙いだ。

Image credit: Masaru Ikeda

TenKYU は人感センサーを備えた電球型のデバイスで、人が近づくとオンライン情報に応じて異なる色に光り、天気や為替、ラッキーカラーなどあらゆる情報を教えてくれる。電球デバイスの設定は、天気以外にもインターネット越しに取得できるさまざまな可変情報と連携可能。また、時間センサーを備えているので、高齢者の安否確認や不審者の侵入検知などにも役立てることができる。昨年には、第11期 KDDI ∞ Labo に採択された。

Expo Silver Award: Sureify(アメリカ)

この日のイベントで、2番目に得票を集めたスタートアップを表彰

Image credit: Masaru Ikeda

Sureify は、さまざまなモバイルアプリ、ヘルスデバイス、ウェルネスプログラムと連携することで、顧客の活動や置かれている情報を収集するカスタマーエンゲージメント環境「Health Platform」を提供し、ここから得られる体験を保険会社が提供する保険サービスへと反映させる。保険会社は顧客に対し、よりライフスタイルに合った保険製品を勧めたり、保険の切替を勧めたりすることが可能になる。

Image credit: Masaru Ikeda

一度契約してしまうと、契約している事実さえ失念してしまう保険契約において、Sureify は保険会社が顧客とのカスタマーエンゲージメントを高める効果を期待している。製品の性質上、同業他社との差別化が難しい保険分野において、保険会社が自社のブランド認知度や顧客体験を向上しようとする努力を支援する。

入賞はしなかったものの、Batch 0 に参加した他のスタートアップは次の通り。

  • No Password……パスワードに依存しない、位置情報やバイオメトリックなどによる多角的な認証サービスを提供。
  • Nikola Labs……オハイオ州立大学からスピンオフした、ワイヤレスで給電する技術を提供するスタートアップ
  • ipvive……人が顔に出す表情を定性的に分析することで、行動や感情の特性の識別を行い、人が求めているものの理解を支援する技術を提供。フジクラとは、健康ソリューションを開発する協業に至った。
  • Rei-Frontier……スマートフォンのライフログから得られる3.7万人分の情報をもとに、機械学習により人の心理推測ができるモデルを開発。東急不動産とは銀座の商業施設で、また、UFJ ニコスとは人の行動と購買活動との関係の研究、デンソーとは行動データを基にした自治体向けの健康増進ツールの提案で協業に至った。昨年、「東急アクセラレートプログラム」第3期に採択されている。
  • Pixoo……ソフトウェア開発に比べ、ハードウェア開発が遅れている現状をかんがみ、Pixoo は IoT でよく使われるセンサーをデジタルファブリケーションの活用によって安価に提供する「Webiot」というサービスを提供。センサーから得られた情報はウェブコンソールに集められ、サービス開発者はそれらをもとにさまざまなアプリケーションの開発が可能。
  • aba……介護される人、介護する人の負担を軽減するサービスを開発。一昨年の TECH LAB PAAK デモデイで披露されていた排泄を検知するセンサーデバイスが「ヘルプパッド」の名前で製品化され、フランスベッドパラマウントベッドとの協業で、介護ソリューションの一つとして提供されることになったようだ。
  • Phoenix Solution……RFID を産業用に利用しようとすると、金属との電波干渉により正しく読めない問題が生じる。Pheonix Solution が開発した技術は、たとえ金属裏に貼付された RFID であっても、まとめて正確に読めるものだ。これにより、在庫量のカウントなど人海戦術に依存していた作業の圧倒的な効率化が図れる。
  • Warrantee……家電製品の保証書管理に端を発する同社は、自動車分野や保険分野にも事業対象を拡大している。Plug and Play Japan プログラムへの参加では、特に海外展開に向けた支援が得られ、保険会社との新サービス提供に向けても話が進んでいるとのことだ。
  • Keychain……日本とシンガポールを拠点とする同社は、ブロックチェーンベースの分散型認証システムを開発。一般的に数ギガバイドのメモリを必要とする認証モジュールを圧倒的に小型化することに成功、数メガバイトの容量で、認証・セキュリティ・セトルメント・契約などのサービスが提供できる。IoT など多くの容量を持たないデバイスへの応用に期待でき、ブロックチェーンは認証のみに使っているため(データのストアには利用されていない)安全性が確保され、エンタープライズでの利用にも親和性が高い。
  • Sentiance……ベルギー発の同社は、スマートフォンのセンサーデータを使って、ユーザの行動パターンや現在状態を分析する。あらゆる会社が容易に顧客分析できるようになり、ユーザエンゲージメント向上やデータマーケティングが可能になる。
  • Skymind……エンタープライズ向けのディープラーニングソリューションを提供。これまでに、Y Combinator と Tencent(騰訊)から750万ドルを調達している。企業においてよくあるのは、部長などが「何かしら人工知能をビジネスに取り入れたい」と考え、それを人工知能にあまり詳しくないエンジニアに丸投げするようなケース。Skymind」ではハードウェアやエンジニアを擁するプロジェクトに最適なパートナーを紹介し、「Skymind Intelligence Layer を使って実装までの手順を効率化する。
  • BreezoMeter……政府が持つセンサー、交通情報、天気情報、衛星情報を集めることで、世界25万都市の空気の質や花粉の飛散状態に関する分析データと予測データを提供する。ターゲットとするのは、スマートホームやスマートシティ領域など。
Plug and Play Japan ローンチの模様
Image credit: Plug and Play Japan

Plug and Play Japan が現在募集中の Batch 1 ではフィンテック、IoT、インシュアテック、モビリティをテーマに約40社が採択される予定だ。採択されたスタートアップには、Plug and Play のメンターによるメンタリングやシリコンバレーでのピッチ機会が提供されるほか、東京・渋谷のコワーキングスペース「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」をプログラム期間中は無償で利用できる。募集は3月31日まで実施され、プログラムは6月6日から開始される。

Plug and Play Japan、アクセラレータプログラム「Batch 1」ヘの応募受付を開始——日産をパートナーに迎え、テーマに「モビリティ」を追加

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シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は1日、アクセラレーションプログラムの BATCH 1 に参加するスタートアップの募集受付を開始した。募集テーマはこれまでのフィンテック、IoT、インシュアテックに加え、今回から日産自動車を企業パートナーに迎えたことで、モビリティが追加される。 Bat…

Plug and Play Japan ローンチの模様
Image credit: Plug and Play Japan

シリコンバレー・サニーベールに本拠を置くアクセラレータ Plug and Play の日本プログラムである Plug and Play Japan は1日、アクセラレーションプログラムの BATCH 1 に参加するスタートアップの募集受付を開始した。募集テーマはこれまでのフィンテック、IoT、インシュアテックに加え、今回から日産自動車を企業パートナーに迎えたことで、モビリティが追加される。

Batch 1 では約40社が採択される予定だ。採択されたスタートアップには、Plug and Play のメンターによるメンタリングやシリコンバレーでのピッチ機会が提供されるほか、東京・渋谷のコワーキングスペース「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」をプログラム期間中は無償で利用できる。募集は本日から3月31日まで実施され、プログラムは6月6日から開始される。

Plug and Play Japan 上陸とあわせ昨年11月8日にスタートした Batch 0 には、21社のスタートアップが参加している。今月23日には、3ヶ月間に及んだアクセラレーション期間中の成果が披露される BATCH 0 のデモデイが開催される。

日産がパートナーに加わったことで、Plug and Play Japan のパートナーは合計11社となった(MUFG、東急不動産、SOMPO ホールディングス、パナソニック、電通、富士通、フジクラ、ADK、デンソー、日本生命、日産)。日産は今週、ルノー・三菱自動車をあわせた3社からなるルノー=日産アライアンスで、自動車生産台数で世界最大となったことを発表している。先月ラスベガスで開催された CES 2018 で、日産は脳波測定による運転支援技術「Brain to Vehicle(B2V)」を出展し話題をさらった。

他に日本の自動車メーカーがスタートアップ・エコシステムに関わる事例としては、トヨタ自動車が昨年からオープンイノベーション・プログラム「TOYOTA NEXT」を開始している

シリコンバレー屈指のアクセラレータPlug and Play、大企業7社をパートナーに迎え日本プログラムを始動——「Batch 0」参加チームを募集開始

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起業家でシリコンバレーに行ったことがあるなら、Plug and Play の名前を耳にしたことのない人はいないだろう。Plug and Play はアメリカ・サニーベールに本拠を置くスタートアップ・アクセラレータで、世界10カ国22ロケーションでアクセラレータプログラムを展開している。アジアでは、シンガポールの Singapore Press Holdings との協業で、メディア系スタートアップ…

Plug and Play Japan のマネジメントチーム
左から:江原伸悟氏(Program Manager/プロジェクトマネジャー)、Phillip Seiji Vincent 氏(Managing Partner/代表取締役、矢澤麻里子氏(Venture Partner/取締役)

起業家でシリコンバレーに行ったことがあるなら、Plug and Play の名前を耳にしたことのない人はいないだろう。Plug and Play はアメリカ・サニーベールに本拠を置くスタートアップ・アクセラレータで、世界10カ国22ロケーションでアクセラレータプログラムを展開している。アジアでは、シンガポールの Singapore Press Holdings との協業で、メディア系スタートアップ向けのアクセラレータプログラム「SPH Plug & Play」を2015年4月にスタート、このときには、「アジアでは、Plug and Play が日本ではなくシンガポールでプログラムを開始することになったのだな」と感じたのを覚えている(SPH Plug & Play は2016年にプログラムを終了、インドネシアで新しいプログラムがスタートしている)。

そんな Plug and Play がついに日本に進出だ。Plug and Play は日本法人となる Plug and Play Japan を設立、日本での本格的活動を開始した。Plug and Play Japan の代表には、シリコンバレー本社で2つのイノベーションプラットフォームのディレクターを務めた Phillip Seiji Vincent(フィリップ・誠慈・ヴィンセント)氏が就任。Vincent 氏に加え、プログラムを運営する主要メンバーには、元サムライインキュベートの矢澤麻里子氏が Venture Partner/取締役として、また、楽天 SuperSALE のプロジェクトリーダーや楽天買収先の Viber でマーケティングなどに従事した江原伸悟氏が、Program Manager/プロジェクトマネジャーとして就任することが明らかになった。

サニーベールの Plug and Play Tech Center
Image credit: Plug and Play

これまでに THE BRIDGE では、世界のスタートアップ・エコシステムをベンチマークする Compass(旧 Startup Genome)の記事をお伝えしているが、毎年発表される Global Startup Ecosystem Ranking に、東京を含む日本の都市が登場したことは一度も無い。極論すれば、世界は日本にスタートアップ・エコシステムが存在しているとは認識していないということになる。これは我々メディアの怠慢も一因かもしれないのだが、THE BRIDGE が英語版を立ち上げたときの一つの理由としても述べたように、日本のスタートアップ・エコシステムを活性化させ、それを世界に認知してもらうことは大きな課題だ。Plug and Play が日本に進出した背景には、THE BRIDGE の思いと同様、スタートアップ・エコシステムを日本に根付かせたいという思いが大きいと、Vincent 氏は語ってくれた。

日本でのアクセラレータプログラム展開にあたっては、Plug and Play Japan 公式パートナーである三菱東京 UFJ 銀行、東急不動産、電通、パナソニック、SOMPO ホールディングス、富士通、フジクラとともにオープンイノベーションの可能性を模索する。また、東急不動産とは渋谷にコワーキングスペースを開設予定で(2017年10月末稼働予定)、アクセラレータプログラム参加スタートアップ、公式パートナーのスタートアップ連携担当者、希望する一般スタートアップなどが入居する見込み。

Plug and Play Japan では本日から、日本初開催となるアクセラレータプログラム「Batch 0」への参加を希望するスタートアップの募集を開始した。FinTech、IoT、InsureTech の3つのバーティカルを主軸にスタートアップ20〜25社が採択される予定で、前出の公式パートナーのほか、Plug and Play の世界ネットワークを通じて集められた、日本市場への進出を希望する世界のスタートアップとのコラボレーションも、渋谷の同社コワーキングスペースを中心に積極展開される計画だ。Batch 0 への応募はこのフォームから可能で、締切は9月15日、プログラム開始は11月8日となっている。