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福岡市が、日本で創業を目指す外国人向けの在留資格支援のための「スタートアップビザ」の受付を開始

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創業特区として、スタートアップカフェの開設、創業に向けたワンストップサービスの提供など、さまざま施策を打っている福岡市。その福岡市の次なる一手は、外国人の日本で創業するためのビザの取得を緩和する「スタートアップビザ」の発行だ。 「スタートアップビザ」((国家戦略特別区域外国人創業活動促進事業に係る区域計画))は、外国人の創業を促進するために、国家戦略特区に指定されている福岡市で特例で認められた制度…

写真:福岡スタートアップカフェFacebookページ
写真:福岡スタートアップカフェFacebookページ

創業特区として、スタートアップカフェの開設、創業に向けたワンストップサービスの提供など、さまざま施策を打っている福岡市。その福岡市の次なる一手は、外国人の日本で創業するためのビザの取得を緩和する「スタートアップビザ」の発行だ。

「スタートアップビザ」((国家戦略特別区域外国人創業活動促進事業に係る区域計画))は、外国人の創業を促進するために、国家戦略特区に指定されている福岡市で特例で認められた制度。2015年10月20日に内閣総理大臣から認定された「スタートアップビザ」の受付を12月9日より開始している。日本で創業する外国人に必要な「経営・管理」の在留資格の認定要件が緩和される内容となっている。

これまで、外国人が日本で創業し、「経営・管理」の在留資格の認定を受けるためには、 入国管理局への申請時に事務所の開設に加え、常勤職員を2人以上を雇用するか、資本金の額又は出資の総額が500万円以上となっているなどの要件を整えておく必要がある。その要件を、「スタートアップビザ」では創業計画等を福岡市に提出することで6ヶ月間の「経営・管理」の在留資格が認定されるようになり、その6ヶ月の在留中に要件を満たせば良いという内容となっています。もちろん、6ヶ月の在留中にスタートアップカフェを中心とした創業支援プログラムを通じて、創業への後押しを進める取り組みを行う。

スタートアップカフェもオープンから一年が過ぎ、二年目を迎えるなか、福岡市としても創業特区としての実績づくりに取り組んでいる。すでに台湾からのスタートアップ誘致の取り組みなど、特にアジア圏のスタートアップネットワークの構築に力をいれており、真の意味でアジアのスタートアップハブとなるためのさまざま取り組みを行っている。今回のスタートアップビザによって、日本で創業する外国人が増えることによって、市場の活性化が進む可能性も大きい。特に、グローバル企業の日本へのローカライズのための日本法人設立などが今回の取り組みで後押しとなるかもしれない。

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ハードウェア・スタートアップ向けクラウド「BERG」のMatt Webbが語る、ロンドンのスタートアップ・コミュニティTechCityの魅力

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読者の中には、TechCity の名前を耳にしたことがある人も少なくないだろう。イギリスのスタートアップ・ハブとして名高いロンドン東部に広がるこのエリアでは、近年、IoT (Internet of Things) を作り出すハードウェア・スタートアップの隆盛が顕著だ。 先月、グランドフロント大阪で、スタートアップ・イベント HackOsaka 2014 が開催されたが、その前日、筆者は TechC…

読者の中には、TechCity の名前を耳にしたことがある人も少なくないだろう。イギリスのスタートアップ・ハブとして名高いロンドン東部に広がるこのエリアでは、近年、IoT (Internet of Things) を作り出すハードウェア・スタートアップの隆盛が顕著だ。

先月、グランドフロント大阪で、スタートアップ・イベント HackOsaka 2014 が開催されたが、その前日、筆者は TechCity で活動するスタートアップ BERG の CEO Matt Webb と、世界的にも有名な Pebble の CEO Eric Migicovsky にインタビューする機会を得た。

本稿では Matt Webb の話を中心に取り上げたい。同席したジャーナリストの湯川鶴章氏や Eric からも質問が投げかけられ、リラックスした雰囲気の中で Matt の深い洞察を知ることができる貴重な機会となった。

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Pebble の CEO Eric Migicovsky(左)、BERG の CEO Matt Webb(右)

まずは、今、やっていることを教えて。(池田)

Matt: Matt Webb です。BERG の創業者です。プロダクトをネットにつなぐのをサポートするクラウドサービスを作っています。IoT が日常に流れ込んできていますが、IoT をやっているところは小さな会社が多いです。我々は彼らがプロダクトを作りやすくしています。

ハードウェアのスタートアップというのは、皆、共通の問題を抱えています。お客さんのプロダクトがネットにつながらなくなったら、どんなメッセージが表示されているかを確認してもらい、何度も方法も試してもらったり、ハードウェアが壊れたら、それがどんな状況なのかを聞き取る電話サービスも必要でしょう。でも、ハードウェアのスタートアップ一社一社は小さいので、すべての顧客サービスを自分で提供するのは難しいです。我々はクラウドにつながる API をハードウェアのスタートアップに渡し、ハードウェアを作ること以外の周辺サービスを提供することにしたのです。ハードウェアの Amazon Web Services ですね。

我々自身もネットにつながるプリンタを作っていたことがありますが、それに使っていたライブラリを集めて、ハードウェア・スタートアップに共通の問題を解決するサービスをすることにしました。

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チップにファームウェアを載せて、それをハードウェア・スタートアップに提供するようなことをやっているの?(Eric)

Matt: アイデアを考えついてから市場に早く出すことに注力しているので、現在はクラウドベースです。高性能な WebAPI を開発することができたので、これを提供することで、ウェブ開発者でもハードウェアを作れるようになりました。組込型の開発者だけではなくて。チップの世界へと足を踏み入れるのは、クラウドで勝ってからですね。

ウェブ開発者でもハードウェアを作れる環境を提供することで、ハードウェアの生まれ方が変わります。なぜなら、ウェブというのは、(プロダクトが完成を見るまでに)いろんなものが〝割り込んで来る〟分野ですよね。誰かがプロトタイピングしたものに、他の誰かが次々と何かを追加していく。違うプラットフォームでやっている人も加わって来る。この考え方をハードウェアの世界にももたらしたい。それこそが、BERG の目指しているものなんです。

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現在の BERG のユーザやお客さんは、どういう人たち?(池田)

Matt: この市場(ハードウェア向けクラウド)はまだできたばかりなのだけど、2つのグループに大別できます。俗に〝Hardware Innovative〟と呼ばれるハードウェア・スタートアップの人たちと、大企業の中でイノベーションをやっている人たちですね。大企業の人たちは必要なものを自社で持っているので、我々のサービスは必要ないのだけれど、プロトタイピングの段階でユーザ・エクスペリエンスを実験するのに組込型でやると時間がかかってしまうので、我々のサービスを使ってくれています。

他に面白いのは、London Hardware Collective というハードウェア・スタートアップの集まりですね。ロンドンでハードウェアを作り始めた会社が10〜20社くらい集まっていて、作ったアイテムは数百種くらいかな。Kickstarter でローンチしたり、顧客のために何かを作ったりしています。

「ロンドンは今や、ハードウェア・スタートアップの街だ」という記事を読んだことがあるんだけど、ロンドンはハードウェアのインキュベータとかも充実してるの?(池田)

Matt: サンフランシスコに PCH International という会社がやっている、Highway1 というインキュベータがあります。ハードウェアの世界ではいいインキュベータで、彼らの contract worker がロンドンで積極的に活動していましたが、それはひとまず終わりました。それ以外にも、ハードウェアのスタートアップに出資している昔ながらのVCが数人います。我々のシード資金調達も、そのようなところからしましたね。

ロンドンは非常に面白い街で、少し郊外のケンブリッジは電子産業で有名だし、ロンドンはすごくデザインに強い街なんです。エンジニアのハブにもなっている。5年前には何もなかったけれど、TechCity ができたことで、彼らは会社を立ち上げるという感覚を身に付けるようになったんです。

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つまり、TechCity はイギリスの他の地域からやってくる人も魅了していると?(Eric)

Matt: えぇ、そうです。面白い話があります。私の知っている会社はロンドン郊外でスタートしたのですが、Kickstarter で何かをローンチしたら、突然 TechCity に移ってきたのです。彼らは何をしていいかわからなかったけど、とりあえず TechCity に移ってきた。

そうして、2012年にはスタートアップの数が3,500社になりました。その2年前には15社だったのに。昨年はロンドン全域で、テックやデジタル系の会社からの新しい仕事の成長率が27%の伸びを見せたそうです。(筆者注:この数については諸説あるが、統計対象の違いによるものと考えられる。)

イギリス政府が資金調達やスタートアップのエンゲージメント積極的なの?(Eric)

Matt: 政府がもたらしてくれている最良のことは、TechCity という地域に、人々の注意を引いてくれていること。イギリスの金融危機はひどいものでした。そんな中、政府にはできて、他の組織にはできないことは何か。場所に光を当てて、そこに集まる人を魅了することだっだのです。

アメリカでは国外の人が働くのは大変かもしれないけど、ロンドンは、例えば、ポーランドにすごく優秀な iOS の開発者が居れば、その人を呼び寄せて仕事してもらうこともできるわけです。これは市場のスケールの違い(ヨーロッパという単一市場)から来ているものだけれども。

BERG は2013年の初めからシードラウンドの資金調達をはじめ、2013年9月にそれを終えたのだけど、この分野に投資してくれそうな個人投資家と会ったんです。ヨーロッパ全域では10人、イギリスでは12人、そしてアメリカでは100人。この人数の違いが、スタートアップの市場スケールの違いを物語っているわけですね。

でも、最初のドットコム・ブーム(1990年代末)のときに、アメリカに行ってしまったベンチャーキャピタリストとかは、最近イギリスに戻り始めました。私が TechCity に関わり始めたのは、サンフランシスコに行きたくないから。だって、ロンドンには友達がたくさん居るのに、ロンドンを離れたくないよ。(湯川氏と池田を指して)君達も東京にいるんじゃなくて、誰かにモノを言う前に、自分達が出身地の大阪に戻って来るべきじゃないの。(笑)

大都市ではコミュニティを作るのに時間がかかるけど、小さな街ではコミュニティを作って人々が会う機会を作りやすい。これはロンドンのような小さな街のメリットの一つだと思う。

最後に、現在のビジネスの状況はどう? BERG のビジネスはいい感じ?(池田)

Matt: えぇ、とっても楽しい。もともと BERG はデザイン・コンサルタンシーとしてスタートして、クライアント向けにサービスを提供していた。その後、スタートアップをするようになって、デザイン・コンサルタンシーをやっていたときには有効だった、あらゆるノウハウは使えなくなった。でも、マーケティングのやり方、プロジェクトのローンチのやり方、すべてを学ぶことができたのは、非常にエキサイティングな経験だ。

多くのスタートアップがイグジットを目指してアメリカに渡り、ベイエリアでアメリカ企業に買収されたりするのを狙っている。確かに、ヨーロッパは買収市場としては大きくない。なので、我々のようなスタートアップは、これからの動向を見守っている状況なんだ。ロンドンはニューヨークより数年後ろを走っているし、サンフランシスコよりは10年後ろかもしれないけど。

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時代の変化は速い。これは日本よりも欧米で顕著に思えるのだが、一年ぶり位に同じ街を訪れてみると、スタートアップのトレンドがガラリと変わっていたりする。コミュニティのコアにいる起業家の顔ぶれがそのままであることを考えると、ビジネスのピボットが頻繁に行われているのだろう。

ロンドンを拠点に活動する Matt が、新興のスタートアップ・ハブとしてベルリンを賞賛していたのは印象的だった。そして、ロンドンにもベルリンにも共通して言えることは、多種多様な人々が行き交い、スタートアップ・コミュニティが人種のるつぼ(melting pot)と化していることだ。スタートアップが世界的に受け入れられるサービスを作り出すために、これは日本のコミュニティにも求められる素地かもしれない。

Pebble の CEO Eric Migicovsky とのインタビューは、本稿の次編でお送りする予定だ。お楽しみに。

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ロンドンのスタートアップ・シーンは今—昨年700社から今年1200社に増殖させたテック・コミュニティの力

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11月、いくつかのモバイル関連プロジェクトを手がける嶋田敬一郎氏と筆者は、あるプロジェクトに関連して、ヨーロッパのモバイル業界、スタートアップ業界を訪問する機会を得た。ロンドン、パリ、ベルリンと、それぞれ1週間ずつ滞在したが、各都市の業界のコアな人物に多く会い、日本はもとより、アジアやアメリカでも聞いたことの無い興味深い話に、連日連夜打ち拉がれていた。 嶋田氏が自身のブログ(英語)に記事を書いてく…

嶋田敬一郎氏

11月、いくつかのモバイル関連プロジェクトを手がける嶋田敬一郎氏と筆者は、あるプロジェクトに関連して、ヨーロッパのモバイル業界、スタートアップ業界を訪問する機会を得た。ロンドン、パリ、ベルリンと、それぞれ1週間ずつ滞在したが、各都市の業界のコアな人物に多く会い、日本はもとより、アジアやアメリカでも聞いたことの無い興味深い話に、連日連夜打ち拉がれていた。

嶋田氏が自身のブログ(英語)に記事を書いてくれたので、その日本語訳と筆者の記述で、ヨーロッパ三都市のスタートアップ・コミュニティについて、少しまとめてみたいと思う。各都市ごとに、話は数回に分けようと思うが、まずはロンドンからだ。

ロンドンは、東部の Old Street駅周辺を中心に Tech City(または Silicon Roundabout)という、テック・コミュニティが存在する。Tech City はコミュニティの名前であると同時に、イギリス政府の貿易投資総省(UK Trade & Investment)が同地域のスタートアップ振興を行う部隊の呼称でもある。(確か、明星和楽にも Tech City はスポンサーしてくれていた。)

先週来日していた、クラウドソーシング同時通訳サービス「Babelverse」の創業者 Josef DunneMayel de Borniol からも少し話を聞いたのだが、ロンドンの Old Street を中心とした地域では、金融面でも独立性を持って地域経済の運営がなされているらしい。(いわゆる経済特区であり、地方自治体ではなく、株式会社による運営とか。株式会社化されているのは、Josef の話では、世界で唯一であるらしい。)

最初に紹介する Google Campus は、ロンドン地下鉄 Nothern Line の Old Street 駅から徒歩10分、地理的にも役割的にも、前出の Tech City の中心的存在である。

Google Campus (by Kei Shimada)

我々がロンドンに居たとき、ラッキーなことに連れが Google Campus から招待を受けた。我々は Google Campus の長を務める Eze Vidra 氏に会う事ができた。彼は、おそらく非常に多忙なスケジュールであろうにもかかわらず、時間を作り、我々にロンドンの最もホットなコワーキング・スペースの一つを見せてくれた。

Eze Vidra

Google Campus は多くのホットなスタートアップが入居する7階建ての建物で、スタートアップは WiFi や電源のみならず、スタートアップ・コミュニティが Google Campus にもたらす知見の恩恵に預かることができる。(私の記憶するかぎり)Eze は、ロンドンのスタートアップの数は、昨年の700社から今年は1200社程度にまで、ほぼ2倍になったと話していた。

数日前(原文掲載日11月9日)、ちょうどこの Google Campus で、ChinwagSam Michel と、韓国のテック・イノベーション・シーンを担う KISA(韓国インターネット振興院)が共同で主催した、Global K-Startup でピッチが行われていた。我々は少し遅れて到着したためピッチを見ることはできず、それは残念だったが重要なことではなかった。むしろ、重要だったのは、我々の近隣国が、政府の大きな支援を受けたテック・スタートアップ産業を有していて、ロンドンの人々の前で、韓国からのスタートアップ代表団がアイデアをピッチしていたということだ。

残念ながら、私は日本から、そのような政府支援を見聞したことがなく、このようにヨーロッパに乗り込んで来る、勇敢でパワフルな日本のスタートアップに出会ったことが無い。政府から支援を受けている韓国のスタートアップがうらやましくもあり、アジアのスタートアップ・シーンを牽引する彼らに拍手を送りたい。

Google Campus の地下には、国境を超えて集まったデジタル・ノマドでいっぱいだった。ここでは、何かが起きる雰囲気が感じとれる。彼らの一握りはスターダムに上り詰め、次代のインターネットのトレンドを作っていくことだろう。

私は Eze に、Google が Google Campus を運営している理由について聞いてみたところ、彼は非常にシンプルに応えた。「グッドウィル(社会に対する善意)のためだ」。私は彼に賛同し、彼のような人々が、スタートアップが新境地に向かうのを後押ししてくれるだろうと感じた。Eze、ありがとう。

ところで、Google Campus のリンクからサインアップすれば、コワーキング・スペースへの無料パスを手にすることができる。すばらしい環境だ。

ロンドンのコワーキング・スペース (by Kei Shimada)

出張に出ると、まともな仕事場所が見つけられないという問題に出くわし、しばしば、カフェの難民と化す。ヨーロッパの多くのカフェは無料で WiFi を提供しているので、それも悪くはない。しかし、カプチーノを飲み干せる回数にも限界があるし、席が空くのを待つ次のお客が居ることに気づくこともあるだろう。

Leicester Square(ロンドン中心部)近くに、The Soho Collective という、WiFi 環境のよい、すばらしい雰囲気のコワーキング・スペースを見つけた。入って行ったところ、あたたかく迎えてくれ、腰をかけ、インターネットにつなぎ、我々は仕事に没頭した。多くのコワーキング・スペースと同様、初日はトライアルとして利用料はタダだ。通常、1日の利用料は30ポンド、または、5時間までの滞在で25ポンドだ。詳しくは Simon に尋ねてみてほしい。場所が空いていれば、暖かく迎え入れてくれるだろう。

Springboard (by Masaru Ikeda)

ロンドン・ベースの有名なアクセラレータとしては、SpringboardSeedcampWhite Bear YardTech Hubなどが存在する。冒頭2社 Springboard と Seedcamp は Google と非常に近い関係にある(未確認だが、Google から今年資本が入った、という説がある。)

Google Campus Cafe – CC BY 2.0: via Flickr by Bayerberg

Springboard からは、今年の春ごろ、「ロンドンでメンタリング・プログラムをスタートするので、有望な日本のスタートアップが居たら、参加するように紹介してほしい」という依頼を受けたのを思い出した。そのときは、いくらか周りに声をかけてみたものの、日本のスタートアップにとっては、アメリカやアジアと違って、ヨーロッパは遠い存在に思えたようで、「参加したい」という声を聞くことはできなかった。

Springboard はもともとケンブリッジで設立されたアクセラレータだが、その後、本部機能がほぼ移転して Google Campus に入居しているのを記憶していたので、急遽連絡をとったところ、Springboard のコミュニティ・マネージャーを務める Jessica Williamson が会ってくれた。Springboard には、イギリス国外からも多くのスタートアップが来ていたが、アジアからは唯一、韓国の Flitto というスタートアップが参加していた。Flitto はクラウドソーシング翻訳により、外国人スターや海外のブランドのツイートを自国語で利用できるようにするというものだ。CEO の Simon Lee(韓国名:イ・ジョンス=이정수)を始め、開発チーム全員でロンドンに乗り込んでいて、プログラム終了までの数ヶ月は Springboard で開発を続けるとのことだ。


The Next Web による Springboard のインタビュービデオ、Flitto が登場する

Springboard が入居している Google Campus には宿泊施設は無いのだが(前出の Campus Head の Eze にも「宿泊場所は無いよ〜」とは言われたが、建物内にシャワールームとカフェがあるので問題なさそう)、Tech City と呼ばれるロンドン東部周辺は、中心部からは地下鉄で20分位離れているので、家賃はあまり高くなさそう(パブでたまたま立ち話した、ロンドンの住民談。)

次世代クラウドファンディング (by Masaru Ikeda)

The Hub Westminster

ロンドン中心部 Piccadilly Circus から歩くこと10分、ニュージーランド大使館の所有するビルに、コワーキング・スペース「The Hub Westminster」が入居している。ここで、ロンドンでコラボレーション・デザインのスタートアップ「Happiness Architect」を運営する、 Taichi Fujimoto 氏と歓談した。(話はほとんど、〝ハブ〟ではなく〝パブ〟でビール飲みながらになったが…。)

ロンドンで、スタートアップ向け〝マネーの虎〟風イベント「Flagon’s Den」のコオーガナイザーも務める彼によれば、ロンドンは、スタートアップ〝前〟のクラウドファンディングがトレンドなのだそうだ。これは、従来型のクラウドファンディングや投資のメソッドが頭打ちになっていて、スタートアップになる前に、少額の資金調達ができるようにするというものだそうだ。アメリカでさえも、金融法令の制約で実現できていないしくみだが、例えば、ロンドンでは、「クラウドファンディングのコミュニティに資金を供給するしくみ」がいくつか芽を出し始めている。

具体的には、CrowdCubeBank to the FutureCircleUp など。先頃、シンガポールでローンチした Crowdonomic や、本日の Mashable 日本語訳記事にも掲載した Quirky などにも同じような匂いを感じる。

さて、他にもさまざまな情報を得たが、十分に消化しきれておらず、ロンドンの話はここまで。近日中に、パリベルリンのスタートアップ・シーンについても触れてみたい。

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