米スタートアップ、風力発電のみで何時間も飛行可能なドローンを開発中

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商業用の小型ドローンは日を追うごとに洗練されてきているものの、最新のタイプでもそのバッテリーの最大寿命は20分ほどだ。しかし、あるスタートアップは何時間も飛行可能なドローンの開発を試みている。

その会社はカリフォルニアのニューポートビーチにあるXAir Unmanned Aerial Systemsで、同社によると風力発電を動力化することで一度に何時間も飛行できる固定翼型ドローンのプロトタイプを試作したという。

この重量24オンスのドローンは電気を生み出す太陽パネルと内蔵バッテリーを備えているが、主たる動力源は風である。試験飛行中XAirは試作品のドローンをバッテリーの漏れなく2時間以上飛ばすことができた。しかし、同社の設立エンジニアであるSeshu Kiran GS氏は、理論的には適切な風があれば無限に飛ぶことができるだろうとVentureBeatに語った。

XAirは、いくつか異なったタイプのドローンと共に様々な飛行体や地上制御システム、ソフトウェアやセンサーを開発している。固定翼構造のものもあれば、ローターを使用するものもある。同社は、農業、鉱業、インフラの検査、映画撮影、小型貨物や石油やガソリン業界など、長距離飛行可能なドローンを必要としている業界全てをターゲットにしている。

もちろん、米国では連邦航空局(FAA)がドローンの商業利用を制限しているため、そのような用途は法律上問題がある。最近、FAAは重さが55ポンド以下の商業向けドローンに対して、高度は500フィート以下、また速度は時速100マイル以下に制限する新たなガイドラインを発表した。しかし、新しいガイドラインが適用されるまでは、XAirがターゲットととした分野でドローンを使用するにはFAAから制限措置の免除を受ける必要があるが、その免除の取得は非常に難しい。

とはいえXAirは、鉱業企業に対して、いわゆる「伝導率マッピング」用に固定翼のドローンを使用しないかと提案しているとSeshu Kiran氏は述べており、その計画が今年の5月までには開始できるだろうと期待している。それが米国内外かどうかについては、言及しなかった。

Seshu Kiran氏によると、XAirの風力ドローンの推進力は、従来のバッテリーシステムが生み出す飛行時間よりも長い飛行時間を必要とするアプリケーションだそうだ。「空中を長距離輸送する際に必要なバッテリーはかなりの重さになり、有効荷重が減ってしまいます。風力エネルギーで上昇したり行きたい方向に進んだり、またホバリングすることで、安全面でかなりの改善ができるようになります」と彼は語った。

会社の目標を達成するためには、固定翼のドローンでいくしかないとSeshu Kiran氏は語っている。「固定翼なら揚力を推進力に変え、飛行距離を伸ばすことができます。風が中程度から強風の際は、ドローンのソーラーでエネルギーを集めたり、翼をねじらせることもできます」と彼は語った。

彼によると、同社の24オンスのプロトタイプはテスト中にクラッシュしても大きな損失にはならないと同社が見立てたサイズになっており、電子制御で風速センサーや専用のマイコンを搭載し、飛行中の風の方向や動的特性を解析しながら同時に活用できるソフトウェアが装備されている。

XAirは半年前に設立された。同社の財務状況は一切明らかにされていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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