マレーシアのファッションEコマースFashionValetが、シリーズBでスタートトゥデイから数百万ドルを調達

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マレーシアを拠点とするファッションEコマースプラットフォーム FashionValet は、日本の筆頭オンライン・ファッションモール ZOZOTOWN を展開するスタートトゥデイ(東証:3092)から、シリーズBラウンドで資金調達を実施した。調達額は数百万ドル規模。FashionValet は調達した資金を用いて事業拡大を図り、スタートトゥデイのファッションEコマースの経験を自社のビジネスに活用する。

今回のラウンドは、シリコンバレーを拠点とする Elixir Capital がリードしたシリーズAラウンドから約1年ぶりの資金調達となる。シリーズAラウンドからの12ヶ月間で FashionValet は売上を2倍に増やし、シンガポールやジャカルタで営業を開始したのに加え、クアラルンプールに初の実店舗を開設した。2つ目となる実店舗は、シンガポールのオーチャードロードに2016年中ほどに開設される予定だ。

FashionValet CEO の Fadzarudin Anuar 氏は、次のように語っている。

スタートトゥデイを投資家に迎えることができ、我々は大変わくわくしている。FashionValet がこの地域で次の成長を進める上で、スタートトゥデイが日本で ZOZOTOWN をトップのEコマースポータルにまで育て上げた経験は、非常に貴重なものだ。

マレーシアの人気ブロガー Vivy Yusof 氏と、彼女の夫である Fadzarudin Anuar 氏によって2010年にスタートした FashionValet は、ファッションアパレル、靴、アクセサリーを販売するアジアのブランドのEコマースポータルで、最新のファッショントレンドを玄関口までもたらしてくれる。イスラム教の衣装、下着、水着まで、さまざまな衣類を取り揃えており、迅速な配達が売りだ。

今日、FashionValet は東南アジアの500以上のブランドを取り扱っており、その約半数はマレーシアのブランド、180はインドネシアのブランドだ。マレーシアで設立されたサービスだが、オンライン販売高の40%は海外からの顧客によってもたらされているという。

2012年には、東南アジアの有名上場インターネット企業の一つ MYEG(クアラルンプール証取:MYEG)が FashionValet に出資している。

スタートトゥデイの CFO 柳澤孝旨氏は、次のように語っている。

FashionValet は、地域のデザイナーによる需要の高いブランドやプロダクトを開発する上で、すばらしい仕事をしてきた。バックエンドのオペレーションなど、多くの点で共有できることがあると感じている。FashionValet の挑戦に参加することができ、大変うれしく思っている。

スタートトゥデイは1998年の設立で2007年に上場。日本の千葉に本拠地を置く。日本では、オンライン小売とEコマースコンサルティングに重心を置いている。同社はさまざまなブランドから限定量のファッションアイテムを購入し、ZOZOTOWN を構成するオンラインショップやブティックで、それらの商品を販売している。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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