2020年GAFAが買収した13のAIタレントたち:Alphabet/Googleのケース(4/4)

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Microsoft

ADRM Software(データモデリング/1999年設立/ネバダ拠点)

(前回からのつづき)純粋なAI買収ではないものの、ADRM Softwareは大規模な業界特化型データモデルのプロバイダとしてリーダー的存在であり、データはAIを支えるものとして欠かせない。MicrosoftによるとADRMのデータモデルをAzureからのストレージとコンピューティングに組み合わせ、データレイクの作成をサポートする予定だ。ADRMによると、この統合は「最新のデータウェアハウス、次世代分析、AI、機械学習を強化する」という。

Orions Systems(コンピュータビジョン/2012年設立/ワシントン州スノコルミー拠点)

7月、Microsoftはワシントン州スノコルミーを拠点とするOrions Systemsを金額非公開で買収したことを発表した。Orions Systemsは2012年設立で、人間参加型の機械学習でトレーニングされたモデルを使って動画や画像を分析してデータを抽出するAIを取り入れたスマートビジョンシステムを作成している。MicrosoftはOrions Systemsの技術をDynamics 365のコネクテッドストアおよびMicrosoft Power Platformに統合する予定だと明かしている。小売業者などの組織が独自のAIモデルを構築・カスタマイズして、実店舗の「観察データ」からインサイトを得ることができるという。

Alphabet/Google

AppSheet(ノーコードアプリ開発/2012年設立/シアトル拠点)

1月、Googleはノーコードアプリ開発プラットフォームのAppSheetを買収したことを発表した。AppSheetは企業がコアビジネスのデータに接続されたアプリを作成することを支援する。AppSheetは、たとえばOCR(光学的文字認識)、予測モデリング、NLP(自然言語処理)など多くのAIスマートを提供しており、データ入力を迅速化し、ユーザーがどんな種類のアプリを構築したがっているかを明らかにする。GoogleによるとAppSheetはスタンドアロン製品として引き続き入手可能であり、「アプリ開発という分野を再考する戦略を補完」し、Google Cloudに統合される予定だ。

企業向けノーコードアプリ開発の「AppSheet」

あらゆるところにAIがある

今年行われたAI買収はこの他にも多数あった。クラウドコンピューティングプラットフォームのServiceNowは複数のAIスタートアップ獲得し、クラウド通信企業のRingCentralは会話型AIスタートアップのDeepAffectsを買収し、大手IntelはAIソフトウェア最適化プラットフォームのSigOptを取得している。他にも例はまだまだある。

Big5の動きを見れば現在需要のあるAI技術を概観できるだけでなく、AIが必要とされるセクターやニッチを明らかにもできる。そして、どれほど多くの新興テック企業が巨大企業の一員になることによってコンシューマーおよびエンタープライズの領域にまたがる何十億もの人々とのタッチポイントを得て製品開発を加速するチャンスをつかんだかーーあるいはまったく別のものに取り組むために製品を捨てたかーーを浮き彫りにしている。

Facebook、Amazon、Apple、Microsoft、Googleはスタートアップの技術を既存の製品やサービスのどこに組み込むかというビジョンを持って買収を行うことが多い。以前は明らかに新しいプロジェクト全域をカバーするタレントを望んでいた。だが結局は同じことだ。巨大なテック企業はこれまで以上に大きなAIタレントを求めている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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