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Appleが後払い(BNPL)「Apple Pay Later」を準備中

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ピックアップ:Apple, Goldman Plan ‘Buy Now, Pay Later’ Service to Rival Affirm ニュースサマリ:AppleがApple Payの機能として後払いサービスを開発中であるとBloombergが報じている。報道によると、Apple Pay Laterと呼ばれるこの機能によってAffirmやKlanaなどで提供されている後払いのサービスを利用…

Image Credit : Apple Card

ピックアップ:Apple, Goldman Plan ‘Buy Now, Pay Later’ Service to Rival Affirm

ニュースサマリ:AppleがApple Payの機能として後払いサービスを開発中であるとBloombergが報じている。報道によると、Apple Pay Laterと呼ばれるこの機能によってAffirmやKlanaなどで提供されている後払いのサービスを利用できる。ローンのバックグラウンドはゴールドマン・サックスが担う予定で、両社はApple  Cardで提携しているが、報じられているところによるとカードの有無は後払いに関係ないとしている。

ユーザーはこの機能を使って支払いをする場合は、4つのプラン(2週間か数カ月毎)を選ぶことができる。金利については明らかになっていない。報道によると機能は開発中のものでリリースなどの状況は未定だとしている。

後払い(Buy Now Pay Later)は18歳から34歳までのミレニアル・ジェネレーションZ世代を中心に利用が進んでいるフィンテック・サービスのひとつ。アパレルなどを中心に家電や家具など後払いに対応するAffirmや、スウェーデン発のKlarnaなどが主力プレーヤーとして存在している。サービス内容も無利子で利用できる4回支払いから30日後支払いなどの選択ができるようになっており、今すぐの現金がない場合の支払い手段として市民権を得ている。

Buy Now, Pay Laterまとめ

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AppleのMRデバイス報道:2024年に向けた計画と「考えるべきポイント」(3/3)

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2022年、2023年、2024年に向けた計画始動 (前回からのつづき)AppleのMRハードウェアのスケジュールは延び延びになっている。2017年当時、Appleはヘッドセットを2020年には提供できるのではと期待されていた。2019年初めまではそう見られていたが、2022年という報道が出て2020年末までの実現はなくなった。時期は未だに不確定だ。Bloombergは今日(原文掲載日1月21日)…

Photo by Bradley Hook from Pexels

2022年、2023年、2024年に向けた計画始動

(前回からのつづき)AppleのMRハードウェアのスケジュールは延び延びになっている。2017年当時、Appleはヘッドセットを2020年には提供できるのではと期待されていた。2019年初めまではそう見られていたが、2022年という報道が出て2020年末までの実現はなくなった。時期は未だに不確定だ。Bloombergは今日(原文掲載日1月21日)、MRゴーグルが2022年に発売され、その後「数年内に」軽量ARグラスが発売されることを示唆した。世のCIOたちはこの兆候を無視できないはずだ。

2010年に登場し、Microsoftが「タブレットPC」で行った何年にもわたる実験に失敗した後、タブレットを実用的なプラットフォームにしたiPadのように、新しいフォームファクタをすぐに真剣に受け止めた企業は、モバイルコンピューティングへの移行に十分備えることができた。最新のスケジュールが正しいと仮定すると、Appleのアプローチは企業にとって有益だ。開発者は、(2年ではないにしろ)少なくとも1年、MRハードウェアに基づくアプリを考案してテストすることができ、ただちにエンドユーザーに採用されるよう急がなくて済む。ゴーグルの価格帯が1,000〜2,000ドルであれば、主な対象はMicrosoftのHoloLensGoogle Glass Enterprise Editionといった高価格帯商品を試しているような企業になるだろうが、短期的には、MicrosoftやGoogleが提供していないような手ごろなものとなる可能性もある。

制作・展開の戦略

企業はすでにMR体験のプロトタイプ作成に必要なソフトウェアツールをいくつか持っている。AppleのARKitは2017年から入手可能であり、現在ではバージョン4となっている。最新のiPad ProiPhone 12 Proでは、MRコンテンツが2Dディスプレイでどのように表示されるのかをプレビューできる。大きな変化は、ゴーグルやグラスを通して見たときのコンテンツの動作にある。その違いは、ほぼすべてのVRユーザーにとって想像をはるかに超えて印象的なものだろう。

進歩的な企業は、次のようなMRの多面的なニーズについて今すぐ考え始める必要がある。

  • 企業のヘッドセット採用ニーズの幅広さ。2,000ドル、1,000ドル、500ドルなど、さまざまな価格帯が考えられる。
  • テクノロジーを従業員全体に広く採用するのか、それとも価格その他の要因から従業員の2人だけがヘッドセットを使うのかによって、初期開発戦略は大きく変わってくる。
  • 一部の企業はすでにかなり高額なARヘッドセットの一括購入に価値を見出しているが、費用対効果の高いユースケースは業界が限られている。
  • 特定の業界やデータの種類について、企業がすでに持っている2Dデータ、プレゼンテーション、主要アプリを没入型3Dで視覚化する戦略を把握できる人物はいるか?もしくは企業が独自に視覚化しなければならないのか?
  • 今後数年に渡ってこれらの専門知識をもつ労働者の需要が増えると、MRアプリやコンテンツ作成の経験を持つ開発者の雇用やトレーニングは、採用や維持の課題を生じさせる可能性がある。
  • 顧客の役割には次のようなものがある。
  • VRやARをどのように使って顧客体験を豊かにするのか。
  • それぞれの価格帯のハードウェアにおいて期待される顧客のMR使用例。たとえば、自動車販売店で車両を視覚化するのに使用するなど企業が一時的に顧客へ提供するのか、webコンテンツのように、顧客が所有して、企業が提供するコンテンツへ昼夜問わず自由にアクセスするのか。

この段階で、多くの企業は、MR技術を採用するに当たって具体的な答えよりも疑問の方がはるかに多いことや、考えが熟していないことに気づくだろう。だが問題ない。Appleが何かを立ち上げて一大レースをスタートさせるのが来年なら、どの企業にも計画を立てたり前進したりする時間はまだたっぷりある。今こそ、MR時代の運営のあり方や企業そのもののあり方を考え始めるべき時だ。大事な問いはただ一つ、起こるかどうかではなく、いつ起こるかだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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AppleのMRデバイス報道:VRでもARでもない「MR(複合現実)」とは(2/3)

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MRはVRでもARでもない (前回からのつづき)仮想現実(VR)と拡張現実(AR)は、広い意味での「複合現実(MR)」の一部であり、人間が見ている現実世界をデジタル生成されたコンテンツで強化したり完全に置き換えたりするディスプレイ・コンピューティングテクノロジーを指す。AppleがVRとARのどちらにフォーカスしているかという疑問がすぐに湧いてくるが、正解は「両方」だ。製品は同社のディスプレイおよ…

Photo by Harsch Shivam from Pexels

MRはVRでもARでもない

(前回からのつづき)仮想現実(VR)と拡張現実(AR)は、広い意味での「複合現実(MR)」の一部であり、人間が見ている現実世界をデジタル生成されたコンテンツで強化したり完全に置き換えたりするディスプレイ・コンピューティングテクノロジーを指す。AppleがVRとARのどちらにフォーカスしているかという疑問がすぐに湧いてくるが、正解は「両方」だ。製品は同社のディスプレイおよびカメラの技術に大きく制限されたものになるだろう。

現時点では、Appleは主にVRにフォーカスしたヘッドセットを計画しており、AR機能はわずかだと報じられている。これはFacebookのOculus Questと非常によく似ていて、ユーザーを完全にバーチャルな世界へ没入させることに最大限の時間を割いているようだが、ユーザーは統合カメラを使って現実世界をベーシックなデジタルオーバーレイで拡張したものを見ることができる。Appleが意図するVR/ARの比率が顧客にとってどのようなものになるかは不明だが、同社はARを大きなチャンスと捉えていると繰り返し述べている。

もしこのヘッドセットの価格帯を高く設定しようとしているのなら、ゲーミングや大量消費市場向けの娯楽用VR製品として位置付けていないことは明らかだ。初めは企業向けのVR/ARアプリケーションにフォーカスすることはほぼ確実だろう。

豊富な資金を持つスタートアップのMagic Leapは、「空間コンピューティング」という言葉でMR技術全般を表現していた。同社はハードウェアの商品化に大きな問題を抱えていたが、インドア・アウトドアの両方で現実世界にデジタルコンテンツを合成できる完全にポータブルなプラットフォームを構想していた。Appleもおおむね同じ考えを持ち、野心の大きさも同じくらいのようだが、Magic Leapのハードウェア仕様を再現する可能性は低そうだ。

スタンドアロンでテザリングなし

AppleのMRプロジェクト開発が進んでも、初のヘッドセットが他のデバイス(iPhoneやMac)にテザリングできるのか、それとも完全にスタンドアロンなのかはまだ分かっていない。テザリングによってヘッドセットの重量を軽くできるが、ケーブルでつながれたデバイスの近くに常にいなければならない。この問題に対して、Facebook Oculus RiftはWindowsパソコンで挑み、Magic Leap Oneは大きなパックで対処し、Nreal LightはAndroidスマートフォンで解決している。誰もがMRは最終的にスタンドアロンデバイスになると信じているが、「オールインワン」のヘッドセット内に収まるような小型で強力な高性能チップを作ることは困難だった。

レポートによると、AppleはMRを(カスタマイズされたアプリやコンテンツを含めて)独自のプラットフォームとして扱うことを決め、ゴーグルに「従来のVR製品よりもかなり解像度の高い」Macクラスの処理能力とスクリーンを持たせるようだ。これは、スタンドアロンのOculus Questのアプリエコシステムをスマートフォンから進化させたFacebookとは対照的だ。Appleのアプローチは、企業がデスクトップパソコン用アプリを魅力的な3Dエクスペリエンスに十分変えられるパワーをいきなり与えるものになるだろう。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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AppleのMRデバイス報道:Appleのどこか紛らわしいアプローチ(1/3)

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過去5年間にわたり、複合現実(MR)ヘッドセットの明らかなトレンドは「より小さく、より良く、より手頃に」であり、ソニーのPlayStation VRやFacebookのOculus Questのように数百万台を売り上げるサクセスストーリーを生み出すと同時にニッチなヘッドセットは主に企業をターゲットとしてきた。 コンシューマー向けの売り込み文句はシンプルに「このヘッドセットを着ければ別の場所へテレポ…

Apple初の複合現実ヘッドセットはFacebookのOculus Quest 2に似ているが、企業向けとして処理能力がはるかに高くなりそうだ
Image Credit: Oculus

過去5年間にわたり、複合現実(MR)ヘッドセットの明らかなトレンドは「より小さく、より良く、より手頃に」であり、ソニーのPlayStation VRやFacebookのOculus Questのように数百万台を売り上げるサクセスストーリーを生み出すと同時にニッチなヘッドセットは主に企業をターゲットとしてきた。

コンシューマー向けの売り込み文句はシンプルに「このヘッドセットを着ければ別の場所へテレポートできますよ」でよかったが、企業、特にデータ駆動型のそれでは採用が低迷している。企業向けMRヘッドセットは、高価格でユースケースが限られ、さらにソフトウェアを「自前で構築しなければならない」という課題のおかげで採用が阻まれている。だからといって、全ての企業がユースケースの発掘を諦めたわけでも、最大手のテクノロジー企業がハードウェア開発を止めてしまったわけでもない。

AppleのMRヘッドセット開発何年も公然の秘密だったが、今やその計画は次第に明らかになってきている。Bloombergのレポートによると、Appleは将来的に予定している軽量ARグラスの開発者とより広い市場に備えて、まずはニッチで高価格なヘッドセットをリリースすることから始めるつもりのようだ。

これはVentureBeatが1年前に書いた「早期アクセス版ローンチ」戦略に似ており、開発者は商業化の8割方までハードウェア用アプリの作成を進めることができるというものだ。価格設定を高くして開発者や企業にターゲットを絞ることで、少なくとも一時的に、平均的なコンシューマーを遠ざけることになるだろう。

技術的な意思決定を行う立場にとって、今回のレポートは警鐘ーー暫定措置やフライングのきっかけとなるはずだ。MRは巨大な市場になろうとしている。企業はこのテクノロジーを採用しなければ取り残されてしまうだろう。従業員が大量のデータを視覚化して操作する方法をよりスマートにしたり、顧客に対してデータ、製品、サービスをより魅力的な方法で提示したりする必要があるかどうかに関係なく、MRが進化していくことは疑いがない事実だ。だが悪魔は細部に宿るという。Appleのどこか紛らわしいアプローチは一部の企業や開発者にとって手強く映るかもしれない。どのような展開になるだろう。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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2020年GAFAが買収した13のAIタレントたち:Alphabet/Googleのケース(4/4)

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Microsoft ADRM Software(データモデリング/1999年設立/ネバダ拠点) (前回からのつづき)純粋なAI買収ではないものの、ADRM Softwareは大規模な業界特化型データモデルのプロバイダとしてリーダー的存在であり、データはAIを支えるものとして欠かせない。MicrosoftによるとADRMのデータモデルをAzureからのストレージとコンピューティングに組み合わせ、デー…

Microsoft

ADRM Software(データモデリング/1999年設立/ネバダ拠点)

(前回からのつづき)純粋なAI買収ではないものの、ADRM Softwareは大規模な業界特化型データモデルのプロバイダとしてリーダー的存在であり、データはAIを支えるものとして欠かせない。MicrosoftによるとADRMのデータモデルをAzureからのストレージとコンピューティングに組み合わせ、データレイクの作成をサポートする予定だ。ADRMによると、この統合は「最新のデータウェアハウス、次世代分析、AI、機械学習を強化する」という。

Orions Systems(コンピュータビジョン/2012年設立/ワシントン州スノコルミー拠点)

7月、Microsoftはワシントン州スノコルミーを拠点とするOrions Systemsを金額非公開で買収したことを発表した。Orions Systemsは2012年設立で、人間参加型の機械学習でトレーニングされたモデルを使って動画や画像を分析してデータを抽出するAIを取り入れたスマートビジョンシステムを作成している。MicrosoftはOrions Systemsの技術をDynamics 365のコネクテッドストアおよびMicrosoft Power Platformに統合する予定だと明かしている。小売業者などの組織が独自のAIモデルを構築・カスタマイズして、実店舗の「観察データ」からインサイトを得ることができるという。

Alphabet/Google

AppSheet(ノーコードアプリ開発/2012年設立/シアトル拠点)

1月、Googleはノーコードアプリ開発プラットフォームのAppSheetを買収したことを発表した。AppSheetは企業がコアビジネスのデータに接続されたアプリを作成することを支援する。AppSheetは、たとえばOCR(光学的文字認識)、予測モデリング、NLP(自然言語処理)など多くのAIスマートを提供しており、データ入力を迅速化し、ユーザーがどんな種類のアプリを構築したがっているかを明らかにする。GoogleによるとAppSheetはスタンドアロン製品として引き続き入手可能であり、「アプリ開発という分野を再考する戦略を補完」し、Google Cloudに統合される予定だ。

企業向けノーコードアプリ開発の「AppSheet」

あらゆるところにAIがある

今年行われたAI買収はこの他にも多数あった。クラウドコンピューティングプラットフォームのServiceNowは複数のAIスタートアップ獲得し、クラウド通信企業のRingCentralは会話型AIスタートアップのDeepAffectsを買収し、大手IntelはAIソフトウェア最適化プラットフォームのSigOptを取得している。他にも例はまだまだある。

Big5の動きを見れば現在需要のあるAI技術を概観できるだけでなく、AIが必要とされるセクターやニッチを明らかにもできる。そして、どれほど多くの新興テック企業が巨大企業の一員になることによってコンシューマーおよびエンタープライズの領域にまたがる何十億もの人々とのタッチポイントを得て製品開発を加速するチャンスをつかんだかーーあるいはまったく別のものに取り組むために製品を捨てたかーーを浮き彫りにしている。

Facebook、Amazon、Apple、Microsoft、Googleはスタートアップの技術を既存の製品やサービスのどこに組み込むかというビジョンを持って買収を行うことが多い。以前は明らかに新しいプロジェクト全域をカバーするタレントを望んでいた。だが結局は同じことだ。巨大なテック企業はこれまで以上に大きなAIタレントを求めている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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2020年GAFAが買収した13のAIタレントたち:Microsoftのケース(3/4)

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Apple Camerai(コンピュータビジョンおよびAR/2014年設立/テルアビブ拠点) (前回からのつづき)前Tipitとして知られるCameraiは写真撮影用の深層学習およびコンピュータビジョン技術を開発しており、開発者がアプリにスマート画像処理を統合する手助けをしている。たとえば、人間の特徴や形態を検出し、エンドユーザーは髪の色やヘアスタイルを変えたり、肌の色を調整したりすることができる…

Apple

Camerai(コンピュータビジョンおよびAR/2014年設立/テルアビブ拠点)

(前回からのつづき)Tipitとして知られるCameraiは写真撮影用の深層学習およびコンピュータビジョン技術を開発しており、開発者がアプリにスマート画像処理を統合する手助けをしている。たとえば、人間の特徴や形態を検出し、エンドユーザーは髪の色やヘアスタイルを変えたり、肌の色を調整したりすることができる。

Camerai

AppleがCameraiを買収したことが判明したのは8月だったが、取引自体は2018年から2019年の間に完了しており、取引額は「数千万ドル」と報じられている。チームはすでにAppleのコンピュータビジョン部門に統合されているようだ。同テクノロジーはiPhoneのカメラで実用化されており、開発者は容易にAR機能をアプリに導入することができる。

Vilynx(AI動画検索/2011年設立/バルセロナ拠点)

Appleは、バルセロナを拠点として動画(映像と音声を含む)を分析して内容を「理解する」AI技術を開発するVilynxも買収した。Vilynxそのものは解散しているが、チームのメンバーの多くは(設立者も含め)Appleに所属しているとBloombergは報じている。Appleはバルセロナのオフィスをヨーロッパにおける主要なAI研究開発ハブの1つとして残すとのことだ。Appleがこの買収で得たタレントとテクノロジーをどのように活用するのかは明らかではないが、Vilynxがコンテンツからメタデータを抽出する方法は、Siriを介して動画の音声検索を行ったり、Apple TVでコンテンツのカテゴライズを行ったりする上で役立つはずだ。

Microsoft

Softomotive(RPA/2005年設立/ロンドン拠点)

厳密に言えばSoftomotiveはAI企業ではない。だがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、構造化された入力とロジックが必要とはいえ、企業で反復的に行われるプロセスを自動化すると言う点でAIに非常に近いものと考えられる。RPAは20億ドル規模の産業である。MicrosoftはすでにいくつかのRPAツールや技術を同社のプラットフォームである「Power Automate」の一部として提供している。これが今年初め、金額非公開でロンドン拠点のSoftmotiveを突然買収した理由だ。

Softmotiveの画面

Microsoftによると、Softmotiveのデスクトップ自動化ツールをPower Automateに追加し、企業顧客に「独自の手頃な価格」で提供する予定だという。今のところ、Softmotiveはスタンドアロン製品として入手可能な状態だ。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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2020年GAFAが買収した13のAIタレントたち:AmazonとAppleのケース(2/4)

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Amazon Zoox(自動運転車/2014年設立/サンフランシスコ拠点) (前回からのつづき)買収に関しては、Amazonにとって今年はかなり静かな年だった。同社のM&Aは6月に自動運転車企業のZooxを買収したこと以外に発表がない。取引額は12億ドルと報じられている。自動運転車はAmazonの巨大な配送インフラストラクチャにおいて重要な役割を果たすはずだが、今のところZooxは消費者用…

Amazon

Zoox(自動運転車/2014年設立/サンフランシスコ拠点)

(前回からのつづき)買収に関しては、Amazonにとって今年はかなり静かな年だった。同社のM&Aは6月に自動運転車企業のZooxを買収したこと以外に発表がない。取引額は12億ドルと報じられている。自動運転車はAmazonの巨大な配送インフラストラクチャにおいて重要な役割を果たすはずだが、今のところZooxは消費者用の自動運転車の開発を続けている。Zooxは最近4人乗りのロボタクシーを発表している

自動運転車は多くの大手テック企業にとって主要な注力分野となっている。Googleの関連企業のWaymoがこの分野をリードしておりAppleは無人運転車の計画を強化していると報じられている。Amazonは自動運転車のスタートアップであるAuroraおよび電気トラック企業のRivian投資していた。Zooxが傘下に入ったことはうなずける。

Apple

Xnor.ai(エッジAI/2016年設立/シアトル拠点)

2020年、Appleは1月のXnor.ai買収を皮切りに多くのAIスタートアップを買収した。Xnor.aiはシアトルを拠点とし、スマートフォンやドローンのようなエッジデバイスにおけるAIの効果的な展開に注力するスタートアップだ。取引額は2億ドル相当と言われている。Appleにとって、ハードウェア全体にAIをデプロイする方法を改善したり、開発者向けのツールキット「Core ML 3」でエッジコンピューティングを強化したりする点で、Xnor.aiの買収にメリットがあることは明白だ。

Voysis(音声アシスタント/2012年設立/ダブリン拠点)

AppleはVoysisの買収によって音声アシスタント「Siri」の強化を図っている。Voysisはダブリンを拠点とするスタートアップで、特に「ブランドとユーザー間の豊かな自然言語のやりとり」のサポートに重点を置いており、モバイルデバイスで直接実行できる自然言語の会話型インターフェイスを構築している。この取引により、Appleの音声アシスタントはeコマースアプリ内でより便利なものとなるはずだ。

Voysis

Scout FM(AI対応ポッドキャスト/2017年設立/サンフランシスコ拠点)

近年、ポッドキャストはますます広がりを見せておりSpotify、Google、Appleはメディアに多額の投資を行っている。Appleがサンフランシスコ拠点のScout FMの買収を決定したことは理に適っている。同社はユーザーの聴取履歴に基づいてポッドキャストをキュレートすることに特化している。Appleがこの種のAIをどのように活用してポッドキャストの提案を改善するかは容易に想像がつく。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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2020年GAFAが買収した13のAIタレントたち:Facbookのケース(1/4)

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大手テクノロジー企業が何年もの間、製品の買収やアクイ・ハイヤーを通して一流のテクノロジータレントを奪ってきたことは周知の事実だ。実際、FTC(連邦取引委員会)も現在、独占禁止法調査を行っている。Facebook、Amazon、Apple、Microsoft、Alphabet(FAAMG)が最高の技術者の目の前に数百万ドルをちらつかせて、AIタレント部門の拡大競争をしていることは驚くことではない。2…

大手テクノロジー企業が何年もの間、製品の買収やアクイ・ハイヤーを通して一流のテクノロジータレントを奪ってきたことは周知の事実だ。実際、FTC(連邦取引委員会)も現在、独占禁止法調査行っている。Facebook、Amazon、Apple、Microsoft、Alphabet(FAAMG)が最高の技術者の目の前に数百万ドルをちらつかせて、AIタレント部門の拡大競争をしていることは驚くことではない。2019年、Big5はeコマースや自動運転車から教育やカスタマーサービスに至るまで、14社以上ものAI関連のスタートアップを買収した。今年も例外ではなく、FAAMGは世界中から多くのAI関連企業を買収している。ざっと振り返ってみよう。

Facebook

Scape Technologies(コンピュータビジョンおよびAR/2016年設立/ロンドン拠点)

2020年初め、Facebookがロンドン拠点のコンピュータビジョンのスタートアップであるScape Technologiesを4,000万ドル相当の取引で買収したと報じられた。2016年に設立されたScapeは、AIを使って標準的な画像と動画から世界中のリアルタイムの3Dマップを作成していた。Scapeは設立当初、AR(拡張現実)に注力していたが、最終的な目標はドローン、ロボティクス、物流などのための3Dマップインフラストラクチャを作ることだとしている。

FacebookとScapeはいずれもこの買収や将来的なプランについて詳しく発表していないが、Scapeは共同設立者兼CEOのEdward Miller氏がFacebookのリサーチプロダクトマネージャーの役割を引き受けること、そしてAPIを廃止・終了することを認めた。ソーシャルネットワーク大手のFacebookは2021年にARグラスをリリースする計画を発表している上、今年Mapillaryを買収して以来、マッピング分野での野望を隠していない。Scapeはこれらの計画にうまく合致している。

Atlas ML(機械学習/2018年設立/ロンドン拠点)

この買収が実際に完了したのは2019年12月だが、Facebookがロンドン拠点の深層学習研究スタートアップのAtlas MLを買収したことを認めたのは2月のことだった。古典的なアクイ・ハイヤーのようで、Atlas MLの設立者であるRobert Stojnic氏とRoss Taylor氏は現在、Facebook AIのソフトウェアエンジニアとなっている。彼らは新たに公開された機械学習の論文、コード、評価表を含む無料のオープンリソースである「Papers with Code」の開発を続けている。

Kustomer(CRMの自動化/2015年設立/ニューヨーク拠点)

Kustomer
CRM向けメッセージ自動化プラットフォームの「Kustomer」 Image Credit: Kustomer

11月にFacebookはニューヨーク拠点のCRM(顧客関係管理)プラットフォームのKustomerを10億ドル相当の取引で買収したことを認めた。Kustomerは2015年設立で、インバウンドメッセージの識別や問い合わせを担当チームへルーティングするなど、反復的なカスタマーサービスのプロセスを企業が自動化する手助けをしている。また、問い合わせに対する応答も自動化できる。この取引によりMessengerおよびWhatsAppが企業の主要なコミュニケーション経路と位置付けられるため、Facebookのソーシャルコマース推進にぴったりだ。Kustomerは単独企業としても運営を続ける。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Appleの自動運転車開発にみる、脱デジタルハブ構想のゆくえ

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Appleの次世代ハードウェア開発の話題がいくつか出ています。 特に注目なのは21〜22年に予想されているARグラスの発表ですが、それとは別に24年を目処に自動運転車の開発を進めていると報じられました。乗用車の開発だけでなく、画期的なバッテリーまでも市場へ送り出す予定のようです。あくまでも噂レベルの話ですし、パンデミックの影響もあるため時期は曖昧だとしても自動運転車の開発に着手しているのは確かなよ…

Image Credit:Michał Kubalczyk

Appleの次世代ハードウェア開発の話題がいくつか出ています。

特に注目なのは21〜22年に予想されているARグラスの発表ですが、それとは別に24年を目処に自動運転車の開発を進めていると報じられました。乗用車の開発だけでなく、画期的なバッテリーまでも市場へ送り出す予定のようです。あくまでも噂レベルの話ですし、パンデミックの影響もあるため時期は曖昧だとしても自動運転車の開発に着手しているのは確かなようです。

ここで考えたいのがAppleのユーザー体験に関する大きな転換についてです。具体的には来年以降、故スティーブ・ジョブズ氏が提唱した「デジタルハブ戦略」を抜け出し、次の長期戦略を描くターニングポイントを迎えると考えられます。

2001年頃はパソコンがCDやビデオ機材などの周辺機器の絶対的なハブとなる考えでした。しかし、今となっては必ずしもパソコンを持つ必要がなくなり、モバイルだけでデジタル体験が完結する時代へ移行しています。そしてこれからは、モバイル以外の次世代端末も登場して拡大していくことが予想されます。言い換えれば、ハブとなる端末の絶対的な存在価値が徐々に下がってくると考えられるのです。

一方、これらのデバイスが全てクラウドで繋がることで重要性が上がるのが「コネクティビティー」です。

たとえばiPhone、AirPods、グラス端末のそれぞれが特定の利用シーンを担い、3つのハードウェアを上手く使い分け、連携して使うことで1つの体験が生まれる、といった具合です。データはクラウドに保存、共通音声UIのSiriを切り口に情報検索から指示出しまでできるので、どれか1つの端末を唯一のハブとして利用することが少なくなります。

どの端末からでもAppleが提供するデジタル体験へ入ることができ、複数の端末を並列して使うことで体験は強化されます。必ずしもパソコンを持たなければいけない必要条件は課されなくなるでしょう。

製品開発ロードマップは2000年代から大きく変わり、2020年以降はパソコンやモバイルといった平面のデジタル体験から、ARや自動車内、音声といった3D空間体験へとシフトしていくのは確実です。先日の発表会で、空間オーディオ技術を発表したこともその一環と考えれば自然です。

このようなテックジャイアンたちの3D体験への移行は新たなメガベンチャーを生み出すきっかけになるかもしれません。今後数年はAppleの動きのみならず、次世代ハードウェアに乗っかる形で、新たなサービス体験も誕生すると予想されます。

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Appleが突然のAirPods Max発表、オーバーイヤー型でお値段もMaxな61,800円

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ニュースサマリ:Appleは12月9日、オーバーイヤー型のヘッドホン「AirPods Max」を公表した。AirPods Proに搭載されているアダプティブイコライゼーションやアクティブノイズキャンセリング、空間オーディオといった音響体験はそのままに、オーバーイヤー型のカップにはコントロール用のDigital Crownとノイズコントロールボタンが新たに加わった。 Digital Crownでは音…

AirPods Max/Image Credit Apple

ニュースサマリ:Appleは12月9日、オーバーイヤー型のヘッドホン「AirPods Max」を公表した。AirPods Proに搭載されているアダプティブイコライゼーションやアクティブノイズキャンセリング、空間オーディオといった音響体験はそのままに、オーバーイヤー型のカップにはコントロール用のDigital Crownとノイズコントロールボタンが新たに加わった。

Digital Crownでは音量調節や音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答・終了、Siriの起動が操作できるほか、ノイズコントロールボタンでアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを切り替えることができる。また、バッテリーについてはアクティブノイズキャンセリングと空間オーディオを有効にした状態で、連続20時間の連続利用が可能。

カラーバリエーションはスペースグレイ、シルバー、スカイブルー、グリーン、ピンクの5色で今日から予約受付を開始し、販売開始は12月15日から。価格は税別で61,800円となっている。

新たに搭載されたDigital Crownとノイズコントロールボタン

話題のポイント:秋の発表会を終えたAppleが遅れての「One More Thing」を出してきました。Appleのヘッドホン環境といえば、AirPodsシリーズとBeatsブランドがあるのですが、オーバーイヤー型のものは「Beats Studio3 Wireless」以降リリースされていませんでした。Beats Studio3は旧型のW1チップが搭載されており、ノイズキャンセリングはできるものの、AirPods Proで感動的だった外部音取り込みができません。

Beats Solo ProはAirPods Proと同様のH1チップ搭載でノイキャンと外部音取り込みができるもののオンイヤー型で、長時間付けていると独特の締め付け感があります。ということで「長時間付けてても痛くないオーバーイヤー型で、かつ、AirPods Proと同等の音響体験が欲しい」という方には朗報になるわけです。

そう、価格以外は。6万超えってなんやねん。

筆者はリリースされてからずっとAirPods Proを使い続けており、おそらくこのコロナ禍に入ってからさらにその利用時間は増え続けていたと思います。イベントや外出時での騒がしい場所でのお仕事、オンラインになったことで視聴が増えた動画関連、そして毎日のようにあるZoom取材やミーティング。全てAirPods Proの出番です。

特に外部音取り込みは感動レベルで、ノイキャンしてZoomミーティングなどをしていると気が付かないうちに声がデカくなって周囲に迷惑をかけることがあるのですが、外部音が入るとうまくコントロールできたりするので本当に忘れたら取りに戻るレベルのガジェットになってます。

AirPods Maxに付属するSmart Case。超低電力状態に入る

だからこその問題がバッテリーなんですね。数件のZoomミーティングなどが続くともう持たない。ワイヤレスなので途中で充電することもできませんから、大切な会議の途中とかでアラート音が聞こえたりすると変な汗が出てくるわけです。

AirPods Proのバッテリーは公式には1回の充電で最大4.5時間の再生時間となっていますが、Maxではこれが20時間に跳ね上がっております。まあ、体感でもう少し短い感じはあるにしても、Maxであれば日常利用でほぼ心配ないレベルになるでしょう。ちなみに付属しているSmart caseはAir Podsシリーズのような充電の機能はなさそうで、単にしまうと省電力になる仕組みのようです(多分)。

Beats Studio3が34,800円で、AirPods Proが27,800円(共に税別)なので、4〜5万円のレンジだったらもうボタンを押してこの記事を書いていたと思うのですが、さすがAppleです。更なるお布施を要求してきました。AirPods Proを2個買ってさらにまだ足りない6万円超えは予想外でした。

このAppleが出してきた踏み絵を踏むのかまたぐのか、数日考えてみたいと思います。

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