Epic Gamesが「Unreal Engine 5.2」の機能をデモで紹介ーーより簡易によりリアルに

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Image credit:Epic Games

Epic Gamesは、サンフランシスコで開催されたGame Developers Conferenceにおいて、ゲームエンジン「Unreal Engine 5.2」のクールなライティングとシャドウ機能のデモを実施した。

Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏とUnreal EngineのリーダーであるNick Penwarden氏は、アーティストがリアルタイムでこれまで不可能だったレベルの品質で素材をオーサリングできる、新しい基板シェーディングシステムなどの機能を披露した。

Rivian社が披露した電気自動車のレンダリングでは、車のデジタルモデルの表面を瞬時に変化させ、塗装にバリエーションを加えたり、水たまりを走行することで表面に汚れや泥を加えることが可能になっていた。通常、このような変更を行うにはプログラマーを介する必要がある。それがアーティストが一人でリアルタイムに行えるようになったのだ。

Unreal Engine 5には、プロシージャルに生成されたコンテンツを含む巨大なオープンワールドをより簡単に作成するためのツールがある。Quixelメガスキャンを使用すると、密生した植物などのシーンをより簡単に作成することが可能だ。

Rivianのデモでは、EVトラックが水の中を走行し、トラックから埃や泥が洗い流されるのを見せた。Lumenイベントは、開発者がシーン内で光源を動かすと、リアルタイムに反応する。そして、その変化は「Lords of the Fallen」などのゲームでは、シーン内でリアルタイムに表現されていた。

Fortniteのチャプター4では、この新しい技術が使われているという。Lumenはゲーム内の環境において、部屋に光の洪水をもたらすことができる。Sweeney氏によると、Fortniteのアカウント数は5億以上、Epic Games Storeのユーザー数は2億3,000万人にも上るという。

UnrealのNaniteで実現したRivianのトラックには7100万個のポリゴンが使われているという。Epic Gamesは、そのオパールメタリックペイントと、トラックの表面に施された虹色の外観を披露した。その上に埃や汚れのレイヤーを追加することができる。Epic Gamesのコミュニケーション・ディレクターであるDana Cowley氏は、全Unrealユーザーの約77%がUnreal Engine 5を使用していると説明した。

イベントの最後に、Epic Gamesは、Verseという新しいプログラミング言語を使って、すべての技術を融合させたものも公開している。Epicはまた、Fortniteのクリエイター部門Fortnite Creativeからの純収入の40%をクリエイター自身に分配すると発表した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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