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Apple v.s. Epic: 3.5億人が遊ぶFortnite(フォートナイト)iOSユーザーのゆくえ(6/6)

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興味深い数字たち (前回からのつづき)GamesBeatでは、2019年のEpic Gamesの売上高は42億ドル、利益の重要な指標である利払い税引前・減価償却前利益(EBITDA、収益性の重要な指標)は7億3000万ドルとお伝えしている。一方のAppleはiPhoneの売上が1,464億ドル、iPadの売上が205億ドルで合計1,669億ドルで、これがAppleのiOS関連の売上の91%を占めて…

Fortniteのホリデーイベントは、2018年のクリスマスのそれと人気の比較ができなかった/Image Credit: Epic Games

興味深い数字たち

(前回からのつづき)GamesBeatでは、2019年のEpic Gamesの売上高は42億ドル、利益の重要な指標である利払い税引前・減価償却前利益(EBITDA、収益性の重要な指標)は7億3000万ドルとお伝えしている。一方のAppleはiPhoneの売上が1,464億ドル、iPadの売上が205億ドルで合計1,669億ドルで、これがAppleのiOS関連の売上の91%を占めている。

Appleは1月、2008年のApp Store開設以来、開発者に1,550億ドルを支払っており、そのうちの4分の1にあたる388億ドルが2019年に支払われると報告している。Appleと開発者の間で収益が30対70の割合で分配されると仮定すると、これは2019年のAppleの収益が166億ドル、つまりEpicの収益の4倍になることを意味する。

Appleは、App Storeにある170万個のアプリのうち84%が無料であり、Appleは名目上の99ドルの年会費を除いて、これらのアプリから手数料を徴収していないと主張している。Appleは2009年にApp Storeを導入して以来、他のアプリから30%の手数料を取ってきた。しかし2016年、Appleは初年度以降に更新するサブスクリプションのコミッションを30%から15%に引き下げている。

Epic側は、Epic Games Storeのユーザー数は1億6000万人、開発者数は200人、ゲーム数は300本だと述べる。Epicは過去8年間で、Unreal Engine 4のアップデートを25回実施した。

Fortnite(フォートナイト)の規模は?

FortniteのiOS登録ユーザー数は1億1600万人で、そのうち63%がiOSのみでプレイしていたことがわかっている。またEpicは、iOS向けのデイリーアクティブユーザーが切断されてから60%減少していることを伝えている。Fortniteの登録ユーザーは3億5,000万人を超えており、それらのユーザーは28億6,000万時間プレイしているそうだ。

Travis Scott氏の最近のFortniteでのコンサートは2,700万人のユーザーを集め、そのうち200万人がiOSを利用していた。EpicはFortnite のこのようなソーシャルな側面がメタバース的であり、他のソーシャルネットワークを凌駕するものであると考えている。

Epic Gamesは、4月21日(FortniteがGoogle Playストアで利用可能になった時)から8月12日(FortniteがAppleのApp Storeから削除される前の最終日)までの間、モバイルでアカウントを作成した新規プレイヤーのうち、61%以上がiOSでアカウントを作成したと法廷に報告している。

ワイルドカード

このすべての法的な論争は、テック・ジャイアントたちが関与する別の論争の真っ最中に発生した。これによりAppleは、広告主のための識別子(IDFA)を廃止する動きを遅らせなければならなかったし、議会はApple、Google、Facebook、AmazonのCEOを委員会に招集し、反競争的な慣行の可能性について質問することとなった。もし議会や政府機関がこれらの企業が反トラスト法に違反していると認めた場合、より厳しい規制を踏み切るため、連邦政府での訴訟に発展する可能性がある。

つまりAppleとEpicに何が起こったとしても、この論争は長引く可能性があるということだ。

参考記事:Fortnite戦争

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Apple v.s. Epic: 「特別待遇」要求はあったのか(5/6)

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論争の背景にあるもの (前回からのつづき)Epicは、ユーザーが直接Epicに課金できる代替アプリストアを望んでいる証拠があると主張している。同社によれば、Fortnite(フォートナイト)のiOSユーザーの54%が、8月13日から27日間にかけて同社が実装した直接課金を利用したと述べている。 筆者はEpicがなぜ直接課金の導入を拒否された時点でAppleを訴訟しなかったのか不思議であった。後から…

Appleに反抗するEpic/Image Credit: Epic Games

論争の背景にあるもの

(前回からのつづき)Epicは、ユーザーが直接Epicに課金できる代替アプリストアを望んでいる証拠があると主張している。同社によれば、Fortnite(フォートナイト)のiOSユーザーの54%が、8月13日から27日間にかけて同社が実装した直接課金を利用したと述べている。

筆者はEpicがなぜ直接課金の導入を拒否された時点でAppleを訴訟しなかったのか不思議であった。後から考えればこれは明らかに、EpicがAppleに対して同社ユーザーが直接課金を望んでいるかの証明を明確にしたかったからだと推測される。

同じ週、FortniteのiOSデイリーアクティブユーザーは60%減少した。この背景には、Appleがアプリのダウンロードを遮断したことやアップデートをできないようにしたことが挙げられるだろう。またEpicは、iOSのFortniteユーザーの内63%はiOSのみでアプリにアクセスしていることを明かしている。

AppleはiOS14における、開発者向けAPIに対し多額の投資をしている。加えて、同社はAppleCareを通し年間2500万件以上のカスタマーサービスにて、5億ドル程の返金手続きに対応しているそうだ。また、iOSアプリの経済圏が世界で最も急成長を遂げていると主張し、米国においては270万件の雇用を創出していることを明示している。

加えて、同社はEpicが主張するような独占禁止法に触れた行動はとっていないとも主張する。AppleのEpicに対する昨年売り上げ18億ドルの内、12%のみがiOSから発生したものだったと結論付けている。

事実関係を巡るやり取り

The Epic Gamesイベント「GDC 2019」/Image Credit: GDC

Appleは、既にEpic陣営より事実と異なると主張される可能性の高い選択肢の道を選び始めている。8月13日時点でiOSユーザーがFortniteをアップデートしようとすると「開発者がストアからアプリを削除しました」と表示さるようになった。しかし、実際にはAppleが主体的に削除したものであり、これはEpicも偽りであると主張している。ここから分かるように、両者ともにユーザーへの印象付けを始めていることが分かるだろう。

さらに興味深いのはAppleが主張する、EpicのTim Sweeney氏による「特別待遇」の件だ。同社は6月30日に同氏がAppleのティム・クック氏へ向けたメールを引用し、そのような主張をしている。

「Epicは収益性の高さから、他と同等の扱いをされることを拒む姿勢をみせていました。Epicは公の場で、誰からも特別待遇は受けるつもりはないと公言しています。しかし、同氏は直接課金をAppleに対して要求するサイドレターを送っています」。

しかし、この主張は事実と正反対だということが明らかになっている。Sweeney氏はTweetにて、同社はAppleに対して公正な条件を依頼していたと述べている。つまり、同社は特別扱いを要求するメールなどしておらず、これまで外部的に見せてきた態度と同じ姿勢をAppleへ示し続けていたのだ。(最終回につづく)

参考記事:Fortnite戦争

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Microsoft支持で戦局は大きく変わるか【Fortnite(フォートナイト)戦争】(1/2)

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Microsoftは現地時間23日、AppleによるEpic Gamesのグラフィックエンジン「Unreal Engine」のサポート打ち切りを阻止するため、同社を支持する形で法的裏付けと共に意見書を提出した。 10日前、Epic GamesはiOSのApp Storeを介さずにFortnite(フォートナイト)アプリ内における決済を可能にするなど、本来Appleに支払うべき30%の手数料を回避す…

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Epic Gamesは「Free Fortnite Cup」を開催。誰が悪者?Image Credit:Epic Games

Microsoftは現地時間23日、AppleによるEpic Gamesのグラフィックエンジン「Unreal Engine」のサポート打ち切りを阻止するため、同社を支持する形で法的裏付けと共に意見書を提出した。

10日前、Epic GamesはiOSのApp Storeを介さずにFortnite(フォートナイト)アプリ内における決済を可能にするなど、本来Appleに支払うべき30%の手数料を回避する施策を講じた。同社はGoogle Play上でも同じ手法を用いており、両プラットフォームはFortniteをストアからダウンロード不可とする報復措置に出ている。こうした中、Epic Gamesは両社に対し独占禁止法の観点から訴訟を起こす流れとなっていた。

さらに先週にAppleはダウンロード不可の措置に加え、Epic GamesのDeveloper support toolsに対するアクセス制限をかけると警告した。仮に実施された場合、1,100万人ものユーザーが利用する同社のUnreal Engineをベースとするアプリケーションが、iOSやMacのデバイス上で作動しなくなる可能性があると言われている。そのため同社は、AppleがSDKへのアクセス制限を実施しないよう、一時的な猶予措置を求めている段階であった。Microsoftは、この禁止措置に対して支持の姿勢を見せたことになる。

MicrosoftがEpic Games側に回ったことはデカい。同社にとって非常に有利になる大きな動きであると言えるだろう。ただし、MicrosoftはEpic Gamesが指摘するAppleの独占禁止法を支持するとは表明していない。

XboxのトップであるPhil Spencer氏はMicrosoftの意見書を引用し「ゲーム開発社やゲーマーのことを考えると、EpicがAppleの提供する最新技術を享受する権利を有するのは当然のことだろう」との見解を示している。

また、Microsoftにおいてゲーム開発エクスペリエンスのGMを務めるKevin Gammil氏は今回提出された意見書において以下のような見解を示している。

「(Epic GamesのUnreal Engineは)Microsoftを含み、多くのゲーム開発者にとって重要なテクノロジーだ。Appleが同社SDKやその他開発ツールへEpicのアクセスを拒否することは、Epic GamesのみでなくUnreal Engineを用いているゲーム開発者を貶める危険性に繋がる」。

Microsoftは以前、同社のクラウドゲームサービス「Project xCloud」をiOSアプリ上で提供しようと試みたが、Appleから拒否された過去を持っている。また、今回の意見書で触れてはいないものの、今までも独占禁止法の監査を受け続けてきたMicrosoftがEpic Gamesを支持しているのは皮肉であると言える。(後半へ続く)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

VR、AR、映画の未来まで脅かす、AppleによるEpicへの脅迫行為【Fortnite(フォートナイト)戦争】

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Fortnite(フォートナイト)開発のEpic GamesがプラットフォームのAppleに対して起こした訴訟は、iOSが全世界で15億台規模にまで成長していることを踏まえればすでに歴史的事件と言えるだろう。だが8月17日、両社の戦いは一段とヒートアップした。AppleがEpicのMac事業およびUnreal Engine事業を脅かしたことにより、両社だけの問題を超え、VR、AR、テレビ番組、映画…

『マンダロリアン』制作チームは背景の多くにUnreal Engineを活用している。
Image Credit: Lucasfilm

Fortnite(フォートナイト)開発のEpic GamesがプラットフォームのAppleに対して起こした訴訟は、iOSが全世界で15億台規模にまで成長していることを踏まえればすでに歴史的事件と言えるだろう。だが8月17日、両社の戦いは一段とヒートアップした。AppleがEpicのMac事業およびUnreal Engine事業を脅かしたことにより、両社だけの問題を超え、VR、AR、テレビ番組、映画の制作者にも影響を与えることとなった。

脅迫はAppleからEpicへ宛てられた書簡の中で行われた。この書簡はAppleによる報復措置の一時差し止めを求めた訴訟の「添付資料B」として提出されている。Appleは、EpicがiOS版Fortniteにおいてガイドラインとは異なるアプリ内課金システムを追加したため、Epicの開発者ライセンスを剥奪する計画だとし、次のように述べている。

以下のプログラム、テクノロジー、機能にもアクセスできなくなります。
・すべてのAppleソフトウェア、SDK、API、および開発者ツール
・iOS、iPad OS、macOS、tvOS、watchOSのプレリリースバージョン
Reality Composer、Create ML、Apple Configuratorなどのベータ版のプレリリースバージョン
・ハード・ソフト両面において、MacおよびiOS上のUnreal Engineのパフォーマンス向上に向けた取り組み、Mac版Unreal Engineの最適化に向けた取り組み、XRチームによるUnreal EngineへのARKitおよび今後のVR機能の採用・サポート

よく確認してほしい。AppleはFortniteをApp Storeから排除するだけでなく、MacおよびiOSデバイスでのUnreal Engineのパフォーマンス向上を妨害すると脅迫している。Appleは独自のARMプロセッサへ移行しようとしている最中だ。今後のAR/VRイニシアチブをUnreal Engineがサポートすることを望んでいないと読める。

AppleのTim Cook氏は7月、議会公聴会で証言している

私たちは報復も脅迫も行いません。それは私たちの企業文化に大いに反することです。

だがこの書簡は、独占禁止法違反の強力な証拠でもある。iOSにアプリ内課金の30%を支払うことについて盾付けば、iOSのみならずMacからも追放するという脅迫だ。

次世代の没入型デバイスに対するUnreal Engineの重要性は無限だ。Unreal Engineは、ホログラフィック3Dディスプレイ巨大な3DウィンドウARヘッドセットVRヘッドセットゲーム機映画テレビ番組、さらにはウェザーチャンネルなどさまざまな媒体で写実的なコンテンツの生成に使用されている。8月17日時点で「何百万人もの開発者がUnreal Engineでソフトウェアを開発しており、数億人の消費者がそのソフトウェアを使用している」とEpicは述べている。

AppleがUnreal Engine開発者を締め出したとしても、彼らは別のプラットフォームで没入型コンテンツやテレビ番組、映画などを作り続けるだろう。Apple製のデバイスではそれらの作品が制作されることはなく、AR/VR体験がプレイされることもない。Appleの損失、ひいては顧客の喪失にもつながると考えられるが、現実的にiOSはコンテンツ制作のあり方に影響を及ぼすのに十分なシェアを占めている。

筆者が最も懸念するのは、Appleが「XRチームによるUnreal EngineへのARKitおよび今後のVR機能のサポート」を打ち切ると明言していることだ。AppleがAR/VRグラスに取り組んでいるのは公然の秘密だ。書簡によると、Unreal Engineは少なくともAR/VRグラスの一部として搭載される予定だった。写実的なAR/VRコンテンツを制作できるEpicとの関係を壊し、二番手を選択するのはスマートではない。Fortniteのアプリ内課金の一部をAppleが取れるか否かにかかわらず、すべてをピボットさせるのはさらにまずい。

Appleは書簡の締めくくりとして、Epicが引き続き開発プログラムに参加することを望むと伝えている。AppleがEpicに求めているのはただ一つ、Fortniteのアプリ内課金システムを削除することだけだ。独占禁止法違反の上に開発者の広い怒りを買うことはAppleにとって正しい道でないことは明らかだ。長い道のりとなっても逆の方向に行けばすべてが好転するだろう。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳です

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Appleが「Unreal Engine排除」という強烈な報復へーーFortnite(フォートナイト)のアプデも不可に

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Epicからの追及に対し、大手Apple側が報復手段に訴えた。Appleが今月28日にも、Epicが提供するiOSおよびMac用の開発ツールの許可を取り消すと通告してきたそうだ。Epic GamesがTwitterで明らかにしている。 これにより、iOSでのFortnite(フォートナイト)のアップデートが禁止されるだけでなく、Epicのゲーム制作ツール「Unreal Engine」を使用するすべ…

EpicがAppleを非難する動画の一場面
Image Credit: Epic Games

Epicからの追及に対し、大手Apple側が報復手段に訴えた。Appleが今月28日にも、Epicが提供するiOSおよびMac用の開発ツールの許可を取り消すと通告してきたそうだ。Epic GamesがTwitterで明らかにしている。

これにより、iOSでのFortnite(フォートナイト)のアップデートが禁止されるだけでなく、Epicのゲーム制作ツール「Unreal Engine」を使用するすべてのゲームが影響を受ける可能性がある。 Epicは、Appleからのこの報復を停止するよう求める申立てを提出した。

Epicは法的文書で次のように述べている。

Unreal EngineがAppleプラットフォームをサポートできなくなれば、これを使用するソフトウェア開発者は別のゲーム制作ツールを使用せざるを得なくなります。Epicの進行中のビジネスおよび顧客からの評価や信頼に対する損害は計り知れず、修復不可能です。この訴訟が裁判にかけられる前にAppleがEpicを潰すのを防ぐために、暫定的な差し止めによる救済が必要です。

Epicは8月28日までに裁判所がAppleの差し止めを行ってくれるよう対応を急いでいる。EpicにとってUnreal Engineは「Fortnite」に匹敵する稼ぎ頭だ。iOSのような巨大なゲームプラットフォームへのアクセスを失うことは同社にとって大きな打撃となるはずだ。

Epicの主張は理に適っており、受理される可能性が高いですが、差し止め命令が行われなければEpicは最終的な判決が下るまでの間に取り返しのつかない損害を被ります。テクノロジー市場は急速に動きます。Appleの行動が放置されれば、FortniteユーザからのEpicへの信頼は修復できないダメージを受け、Unreal Engineのビジネスそのものの将来性も破滅的となります(同申し立てより)。

このドラマは8月13日、EpicがiOSおよびAndroid版のFortniteにおいて直接課金のオプションを導入したことから始まった。これによりモバイルアプリストアに支払うべき手数料30%を回避することができる。Appleはすぐに、App StoreからFortniteを削除するという報復に出た。

Epicは訴訟を起こし、ゲーマーたちを味方につける様子を描いた風刺動画で応戦した。Andoroidにおいても後に同じくメインアプリストアから削除されたが、AndroidユーザへのFortnite提供はGoogle Play以外でも行える。だが、Appleに関してはApp Storeが唯一の市場だとしている。

(8月17日午後7時26分原文更新)Appleの広報担当者は8月17日夜、次の声明を発表した。

App Storeはユーザにとって安全で信頼できる場所であり、すべての開発者にとって大きなビジネスチャンスとなるように設計されています。EpicはApp Storeで最も成功した開発者の1つであり、世界中の数百万人のiOSユーザにリーチできる数十億ドル規模のビジネスに成長しています。

EpicがApple Developer Programの一部としてアプリをApp Sotreで提供し続けてほしいと強く願っています。Epicが提起した問題はEpic自身によるものであり、彼らが同意し、また全ての開発者に適用されているガイドラインに準拠するようにアプリをアップデートすれば容易に解決できます。Epicだけを例外として扱うことはしません。なぜなら、私たちの顧客を保護するガイドラインよりも彼らのビジネス上の利益を優先することは適切ではないと考えるからです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Fortnite(フォートナイト)戦争勃発、AppleとGoogleがAppStoreから削除ーーEpicは「手数料引き下げ分をプレイヤーに還元」と言及

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ヤバいぐらいデカいApp Store戦争が勃発してしまった。 Appleは今日、Epic Gamesが人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」にAppleを経由せず直接課金できる仕組みを作り、利用規約に違反したかどでこれを削除した。そして今日の午後には、Googleもまた、同社のPlayストアからFortniteを禁止にしてしまった。 Epic GamesはFortniteの「mega d…

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Epic takes a swing at Apple.Image Credit: Epic Games

ヤバいぐらいデカいApp Store戦争が勃発してしまった。

Appleは今日、Epic Gamesが人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」にAppleを経由せず直接課金できる仕組みを作り、利用規約に違反したかどでこれを削除した。そして今日の午後には、Googleもまた、同社のPlayストアからFortniteを禁止にしてしまった。

Epic GamesはFortniteの「mega drop(メガドロップ)」がそれだ。これは、Vバックス(Fortniteのゲーム内通貨)やゲーム内でのその他の購入を最大2割まで永久に割引するもので、新たな直接課金オプションも導入された。一方、iOS App StoreやGoogle Playでゲーム内のVバックスを購入した場合、費用はこれまでと同じになる。新しい直接課金オプションでは割引される仕組みになっている。

この戦いには多くの利害が絡む。調査会社Sensor Towerによると、Fortniteは過去30日間で約240万件のインストールを記録し、App Storeで世界的に4,340万ドルの経済効果を生み出したという。現在までに、同ゲームのインストール数は1億3320万件に達し、App Storeだけで全世界で12億ドルの売上を記録している。

Epic Gamesは、AppleとGoogleが「すべての支払いに対して法外な30%の手数料を徴収し続けている」とコメント。AppleとGoogleが手数料を引き下げれば、Epicはその分をプレイヤーに還元するとしている。Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏は、彼らの手数料がすべての開発者に対する不公平な税金であると指摘し、数カ月前からAppleとAndroidに対して「独占的な慣行」を終わらせるよう求めてきた。

Appleはアプリを引っこ抜き、Epic Gamesは現在Appleを訴える事態となった。Epic Gamesは、AppleがiOSアプリの配信市場を独占していることや、iOSのアプリ内課金処理市場を独占していることなどの弊害があるとして、差止命令による救済を求める訴状を提出している。

Epic GamesはAppleに対する訴訟の中で、同社の行動が反競争的であったと述べている。そうなると、最近ワシントンD.C.で大手テック企業の独占禁止法違反を視野に入れた公聴会を開催した議員や規制当局の関心が高まるのは間違いない。本誌はAppleとGoogleに追加コメントを求めている。

声明の中で、Appleは次のように述べている。

本日、Epic Gamesは、すべての開発者に平等に適用され、ユーザーのためにStoreを安全に保つために設計されたApp Storeのガイドラインに違反するという不幸な一歩を踏み出しました。その結果、同社の Fortnite アプリはストアから削除されています。またEpicは、Appleの審査や承認を受けていないアプリ内の機能を有効にしており、デジタルアイテムやサービスを販売する、すべての開発者に適用されるアプリ内課金に関するApp Storeのガイドラインに明確な意図を持って違反しています。

Epicは10年前からApp Storeでアプリを提供しており、Apple がすべての開発者に提供するツール、テスト、配布など、App Storeのエコシステムの恩恵を受けてきました。EpicはApp Storeの規約とガイドラインに同意しており、彼らがApp Storeでこのようなビジネス的な成功を収めたことを嬉しく思っています。彼らのビジネス上の利益のために特別な取り決めを求めるようになったという事実は、これらのガイドラインがすべての開発者にとって公平な競争の場を作り、すべてのユーザーにとって安全なストアを作るという事実を変えるものではありません。私たちは、Epicと協力してこれらの違反を解決し、FortniteをApp Storeに戻すことができるよう、全力を尽くします。

その2時間弱後、GoogleはFortniteをPlayストアから追放している。同社もまたこのような声明を発表した。

オープンなAndroidエコシステムにより、開発者は複数のアプリストアを通じてアプリを配布することができます。Playストアを利用するゲーム開発者に対して公平であり、ユーザーにとって安全なストアを維持すべく、一貫したポリシーを持っています。FortniteはAndroidにおいては利用可能なままですが、当社のポリシーに違反するためPlayでの利用はできなくなりました。しかし、Epicとの話し合いを継続し、FortniteをGoogle Playに復活させるよう努力いたします。

またSweeney氏は、Epic GamesのプレイヤーがGoogle Playストア経由ではなく、Epic Gamesのサイトから直接Fortniteをサイドロード(※正規のプレイストア以外で入手すること)できるようにした際、ユーザーにある障壁を設けたことについて、GoogleのAndroidを “偽のオープンシステム “と呼んでいた。

Sweeney氏は、Epicのために特別な取引をするつもりはなく、代わりにすべての開発者が同じように高額な料金から解放されることを望んでいると発言している。Epic自身は、Epic Games Storeでの売上に対して12%の手数料を徴収している。

2月に行われたゲーム業界のDice Summitでのスピーチで、Sweeney氏は「ゲームのオープン化やクロスプラットフォーム化のためには、私たち全員が不動の姿勢で闘わなければなりません。そして、その未来を実現するためには、必要なだけの不快な会話をする準備をしておく必要があります」と述べている。

しかし会話の時間はどうやら終わってしまったようだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Fortnite(フォートナイト)開発のEpic Gamesが17億8,000万ドルの資金調達を発表ーー評価額は173億ドルに

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「Fortnite(フォートナイト)」を販売するEpic Gamesは8月6日、評価額173億米ドルで17億,8000万米ドルの資金調達ラウンドを発表した。同社によると、この資金にはソニーが先月発表した2億5,000万米ドルの投資や、従業員株主からの二次購入などが含まれているという。 Epic Gamesは3億5,000万人の登録プレイヤーを擁するFortniteの開発・販売元だ。また、ゲームエン…

Image Credit: Epic Games

Fortnite(フォートナイト)」を販売するEpic Gamesは8月6日、評価額173億米ドルで17億,8000万米ドルの資金調達ラウンドを発表した。同社によると、この資金にはソニーが先月発表した2億5,000万米ドルの投資や、従業員株主からの二次購入などが含まれているという。

Epic Gamesは3億5,000万人の登録プレイヤーを擁するFortniteの開発・販売元だ。また、ゲームエンジン(最近では映画やテレビ番組の制作に使われることが多くなっている)「Unreal Engine」も開発している。

その他の投資家には、Baillie Gifford、Black Rockが管理・運用するファンド、Fidelity Management & Research Company、Lightspeed Venture Partners、Ontario Teachers’ Pension Plan Board、T. Rowe Price Associatesが管理・運用するファンド、David Tepper氏が含まれている。

既存投資家のKKRとSmash Venturesは2018年にも投資している。Endeavor(米国のタレントエージェンシー)は保有株式の一部を売却する予定だと報じられたが、Epic Gamesはこれについてコメントを控えている。

7月、Epic Gamesはソニーが170億米ドルのポストマネー評価で1.4%の株式を購入したと述べた。同社は8月6日、CEOのTim Sweeney氏が引き続き株式を管理すること、普通株式のみ保有することを発表している。

Dice Summit 2020にて、今後10年間でゲーム業界をよりオープンにしたいと語るEpic GamesのCEO、Tim Sweeney氏
Image Credit: Dean Takahashi

Sweeney氏は声明で次のように述べた。

金融界のリーダーたちのサポートを得ることで、リアルタイム3Dテクノロジー、数億人をつなぐサービス、および公正なビジネスモデルを提供するデジタルストアフロントを活用した新たなエコシステムを構築する取り組みを加速させることができます。 Epicファミリーの一員として迎えられたことを嬉しく思います。

2019年、Epic Gamesは収益が42億米ドル、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が7億3,000万米ドルと報告した。 2020年の収益は50億米ドル、EBITDAは10億米ドルになると予測されている。

情報筋によると、パンデミックによって4月だけでもFortniteの収益は4億米ドルあったそうだ。Fortnite Battle Royaleは4月だけで32億時間プレイされたと同社は述べている。また、FortniteではTravis Scott氏のバーチャルライブに2,700万人もの人々が参加し、大きな注目を集めた。

同社の2018年の収益は56億米ドルだった。同社はその大部分をEpic Games Storeへ投資し、FortniteとUnreal Engineのスタッフの拡大といくつかの買収を行った。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳です

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】