Huaweiが衛星接続スマートウォッチ発売へ、一部コマースライバーが捜査対象になど——中国スタートアップシーン週間振り返り(3月13日~17日)

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「Huawei Watch Ultimate」
Image credit: Huawei(華為)

本稿は、Technode(動点科技)が、3月13日〜3月17日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

「消費者権利デー」で批判を受け、コマースライバーが捜査の対象に(3月16日)

中国国営テレビ(中国中央電視台、CCTV)が毎年3月15日の世界消費者権利デーに放映する「3.15晩会」で、一部のインフルエンサーがデータを捏造し、高齢者を食い物にしていると非難し、中国のコマースライバーらは、さらなる監視の目にさらされている。CCTV の番組は、不適切な商習慣に従事している企業や個人を暴露することを目的としており、一部のコマースライバーが意図的に弱い立場の高齢者の視聴者をターゲットにし、粗悪な製品に高い料金を支払わせるよう騙していると指摘した。

また、この番組では、業界の偽ファンやデータの利用についても取り上げ、一部のコマースライバーが自動アカウントから何百もの「いいね」や推薦を受ける様子を紹介した。この番組で明らかになった不正行為について、複数の地方政府が調査を発表しており、中国東部の浙江省嘉興市は早急に調査を開始するとしている。快科技

Huawei(華為)、衛星接続スマートウォッチを発売へ(3月16日)

Huawei(華為)のコンシューマービジネスグループ CEO Yu Chengdong(余承東)氏が Weibo(微博)に投稿したところによると、3月23日に開催される Huawei の製品発表会で、衛星通信技術を搭載し、地上波の電話信号がない場所でも接続できる新しい「Watch Ultimate」が発表される予定であることがわかった。

業界初の衛星 SMS 技術を搭載したスマートウォッチと称されるこの製品は、LTE ネットワークが利用できない場合に、衛星通信を利用して SMS を送信できるようになる。業界関係者は、2023年、2024年には衛星通信技術がフラッグシップ携帯電話の標準機能になると予想している。科創板

ショッピングアプリ「Temu」、3月25日にイギリスに進出(3月14日)

Pinduoduo(拼多多)の兄弟会社である格安 e コマースアプリ「Temu」は、3月25日にイギリスでサービスを開始する予定であると、中国のメディア「界面」が13日に報じた。Temu の従業員が同誌の取材に応じ、同社は他のヨーロッパ諸国での展開も並行して進めていると付け加えた。

この社員は、この国境を越えたショッピングプラットフォームが、アフリカとラテンアメリカでの展開も視野に入れていることを明らかにした。Temu は昨年9月にアメリカで初めて公開され、瞬く間に同国のダウンロードチャートの上位にランクインした。その後、オーストラリアとニュージーランドでもサービスを開始し、先月にはカナダでもテストを開始した。界面

BYD(比亜迪)、イギリスのレンタカー向けに5,000台のEVを納入(3月14日)

イギリスのエネルギー供給会社 Octopus Energy のレンタカー部門 Octopus Electric Vehicles は、両社が締結したパートナーシップ契約に基づき、今後3年間で BYD(比亜迪)から5,000台の電気自動車を購入することを約束したと、BYD が13日発表した。BYD のコンパクトな5人乗りクロスオーバー「Atto 3(中国国内では別名、元 Plus)」は、BYD が供給する最初のモデルとなり、イギリスの顧客がカーリースプログラムで購入できるようになる予定だ。

この発表があったのは、BYD が Atto 3 の販売を開始し、月内にイギリス国内で4つの販売店を開設する計画を発表した数日後のことだ。同社は、早ければ2025年にもヨーロッパで EV を生産することを計画している。可能性のある場所はドイツとフランスであると、Financial Times が12日に報じた。比亜迪

「Xiaohongshu(小紅書)」、マネタイズ加速でライブコマース強化(3月14日)

現地メディア「晩点」が3月10日に報じたところによると、ライフスタイルアプリ「Xiaohongshu(小紅書、またの名を RED)」はマネタイズキャンペーンを加速させる取り組みの一環として、ライブストリームショッピング事業を独立した部門に転換するとのことだ。Xiaohongshu の新部門の責任者は、同社のコミュニティエコロジーも担当することになる。

Xiaohongshu の最近の動きは、中国国内の主流のショッピングプラットフォームがライブコマースが盛んな時期に、さらなる収益化を推進することを示すものだ。この動きは、最近、中国の女優 Dong Jie(董潔)氏が Xianhongshu でライブストリーミングによる e コマースを成功させたことに続くもので、同社が IPO を申請するかどうかが不透明な中、Xiaohongshu に収益拡大の道を多様化する可能性を示した。

Xiaohongshu は、2019年半ばにライブストリーミングの E コマース機能を初めてテストし、中国がライブストリームコマースのブームに沸いていた2020年に正式にローンチした。しかし、同社は当初、この新興分野には慎重で、特に Xiaohongshu のコミュニティエコロジーへの影響を懸念していた。晩点

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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