東大発産業用知能ロボット開発のMujin、123億円をシリーズC調達——米国に加え、欧州にも進出へ

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Image credit: Mujin

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。

産業用知能ロボットを開発する Mujin は5日、シリーズ C ラウンドで123億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、SBI インベストメント、Pegasus Tech Ventures、アクセンチュア、ロボット研究者の James Kuffner 氏(トヨタ自動車傘下の Wovn Planet Holdings の CEO)、7-Industries Holdings。これは Mujin にとって、2014年8月に実施したシリーズ B ラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、同社の累積調達額は205億円に達した。

Mujin は2011年、ロボット科学者の Rosen Diankov 氏によって設立され、東京大学から発展した。彼のチームは、実際のロボットアプリケーションのためのモーションプランニングソフトウェアである「OpenRAVE」や、さまざまなロボットの動作パターンをシミュレートし、本格的な運用に移る前にパフォーマンスを最適化できるソフトウェアである「Mujin Controller」を開発した。2012年にはシリーズ A ラウンドで、東京大学エッジキャピタル(UTEC)などから7,500万円を調達している。

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ロボットの操作においては、複雑な工程の自動化は従来難しいとされていたが、Mujin Controller によりロボットに知能を付与したことで、環境の変化に適応する知能ロボットを実現できるようになった。また、産業用ロボットだけでなく、ロボットハンド、AGV(無人搬送車)、コンベヤなどと連携させ、大規模な自動化ソリューションを提供している。

Mujin では、今回調達した資金を使って、知能ロボットコントローラや 3D ビジョンシステムへの技術投資を行い、高度化や多機能化を実現する。また、モバイルロボットやデバンニングロボットなどの新製品の市場投入、自動化トータルソリューションの提供、欧米市場での事業拡大を推進し、新たにヨーロッパ市場へ進出する計画だとしている。

via PR TIMES

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