[翻訳News] 人人網がNY証取に上場、5億8千4百万ドルを調達の見込

スタートアップ・デイティングでは、アジアのテックニュースを日本語でお届けできるよう努めています。先頃、試験的にシンガポールの「ペン・オルソン」の一部記事の翻訳転載を開始しましたが、加えて、中国のテックブログ「テックノード」記事の翻訳転載に向けて調整中です。

今回は、「テックノード」記事の翻訳転載を試験的に配信します。短い記事ですが、映画「ソーシャル・ネットワーク」の中国版を彷彿させます。


【翻訳:池田 将】

また一つ、中国のインターネット巨大企業が米国に上場する。中国の主要SNS「人人網」がニューヨーク証券取引所に上場する最終準備に入った。5億8千4百万ドル(約478億円)を調達する予定だ。

このところ、中国のインターネット企業の上場の多くは、調子がいい。今回の人人網の上場も、明るい話題となるだろう。私は以前、自著「レッドワイヤード:中国のインターネット革命」で、人人網の陳一舟(Joe Chen) CEO にインタビューしている。彼が立ち上げた最初のスタートアップは、中国の学生SNS「ChinaRen」で、2000年のネットバブル崩壊後、捜狐(Sofu)に売却された。以下は、私の本からの引用だ。

2000年のネットバブル崩壊後、ChinaRen は中国2番目のポータルである捜狐に、3300万ドル(当時のレート換算で約36億円)で売却された。陳氏はしばらくを捜狐で過ごした後、米国に戻り、光通信の会社を立ち上げることになるが、そこでは無情な努力を強いられた。通信業界は、バブル崩壊と9・11事件の余波を受けており、彼にとっては、これ以上の悪い状況はあり得なかっただろう。

2002年11月、陳氏は再び中国に戻り、新しい会社「千橡互動集団(Oak Pacific Interactive)」を設立して、さまざまなネットビジネスを仕掛けた。2004年には、「猫扑(Mop.com)」を買収し、エンターテイメントに特化したオンライン・コミュニティへと育て上げた。翌年にはテックブログ「DoNews」を買収している。

ベンチャーキャピタルから4800万ドルを調達後、彼はこのような買収が容易に行えるようになり、さらにビジネスを拡大することになった。2006年、校内網(Xionei)を買収し、彼は再び、自分のこだわりであった大学生のためのコミュニティ・サイトの世界に戻ってくる。

「大学生活は、私に大きな影響を与えました。どんなインターネット製品が学生にアピールできるか、私には常によい直感があると思います。フェースブックを見たとき、このモデルは成功するだろうと確信しました。だから同じことを始めたんです。」

ChinaRen は、卒業生同士が互いにメッセージを交換できるサイバーフォーラムだった。クラスごとに、会話のための掲示板が用意されていた。フェースブックの掲示板が、ユーザ毎に用意されているのと対照的だ。

「情報を連携させるには、この方が効果的だったんです。まさに、情報と情報を引き合わせる糊の役割ですね。」(2009年、フェースブックに居た世界2億人のユーザのうち、約半数が毎日フェースブックを開いていた。)

校内網の最初の経験は、フェースブックより大きなものだった。立ち上げ当初、中国の10ある大学の学生達の間で人気となり、サイバースペースやキャンパスでのプロモーションによって、やがてその動きは、全国の短大などにも広がっていった。陳氏はさらに、この人気を高校生やホワイトカラーの労働者にまで広げたいと思った。

2008年4月、日本のソフトバンクが千橡互動(Oak Pacific)の株式14%を9600万ドルで取得し、陳氏の中国ウェブ2.0王座への道はさらに加速した。(ソフトバンクは、それから1年以内に、追加で2億8800万ドルを出資し、出資比率を40%までを引き上げるオプションを保持していた) 最終的には、ナスダックの平均的な資金調達額を上回る、4億3000万ドルを調達することに成功した。

2009年までに、校内網は4000万人のユーザを擁し、そのうち、2200万人のユーザは毎日サイトを訪問するようになった。2009年8月、陳氏のふくらむ野心を反映して、校内網は中国語で「みんな」を意味する「人人網」に名前を替えた。「校内網」という名前は、もはやふさわしいものではなくなってしまったのだ。

陳氏は、フェースブックと比較して、人人網のユーザの違いを次のように説明する。「米国に比べれば、中国ではまだデジカメは普及していないから、人人網のユーザは多くのブログを書くものの写真は多用しないようですね。」

さらに重要なのは、フェースブックは基本的に広告収入に頼っているのに対し、人人網にとってはオンライン・ゲームの収入が大きい点だ。

「中国では、オンライン・ゲームが大きな市場です。人人網では、ソーシャル・ゲームやウェブゲームが、売上を上げる重要な役割を果たすでしょう。有料ユーザは少人数だけでも十分です。」

オンラインゲームでのバーチャルアイテム販売は、大きなビジネスになっており、多くの中国のオンライン・ゲーム会社がそれを経験している。中国のトップ・ネット企業10社のうち6社は、売上の多くをオンライン・ゲームで稼ぎだしている。

陳氏は2008年中頃、ウェブゲーム開発会社「Peagame.com」を買収した。今後、さらなる買収を計画している。「我々は、中国で最大のウェウゲーム開発会社にもなりたいのですよ。」と陳氏。

開心網(kaixin001)」のもたらしたSNS人気の波は、ゲームのサービスを備えたSNSこそが進むべき道であると、陳氏に確信させた。開心網は、ベンチャーキャピタルの支援を受け、新浪網(Sina)の元役員らによって設立された。”Friends for Sale” や “Parking Wars” などのソーシャルゲームを備え、人気を急上昇させている。

陳氏は、開心網(Kaixin001)に対抗して、開心(Kaixin)をスタートさせている。

(訳注:非常に紛らわしいのですが、「開心網(Kaixin001)」に対抗した「開心(Kaixin)」は、名前は似ていますが全く異なるサービスです。また、詳細な経緯は不明ですが、その後、開心(Kaixin)は人人網(RenRen)に統合されているように見受けられます)

【via Technode】(@technodechina)

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