日本のココネ、アバターとデジタルファッションで米国のゲームエンタメ市場に参入

SHARE:
ココネは自社のアバターをアメリカ市場に投入する

日本の没入型エンターテインメントスタジオであるココネ、アバターとデジタルファッション作品で米国のゲームおよびエンターテインメント市場への参入を計画している。

ココネは2008年のスタート以来急速に成長し、アジアで最も人気のあるスタジオのひとつとなった。日本、韓国、中国、シンガポール、エストニア、アラブ首長国連邦、そして現在はアメリカにオフィスを構えるココネは、世界中で200万人以上の月間アクティブユーザ(MAU)を獲得している。

同社は100万を超えるユニークなデジタルアイテムを作成し、そのサービス全体で166億という驚異的なデジタルアイテムを生み出してきた。

同スタジオは、ディズニーやサンリオといった世界的ブランドとの提携実績があり、その先進的なテクノロジーは、人々がデジタル世界とつながる方法を再定義してきた。ココネの没入型ソーシャル体験は、キャラクタークリエイションを中心に展開される。

ココネは日本からアメリカに進出する

ココネはアメリカ市場への参入に伴い、3つの新サービス「Centennial」「C.A.T. Club」「Toyverse」を開始する。これらのサービスは2023年第4四半期から2024年第1四半期にかけてリリースされる予定で、2024年初頭には追加発表が予定されている。

ココネは、メタバースサービスとアバター作成における約15年の運営経験を活かし、仮想世界の資産と現実世界の経済をつなぐ安全なエコシステムの確立を目指している。

ココネは現在、「ポケコロ」「リヴリーアイランド」などの人気タイトルを含む16のアクティブなサービスを運営している。これらのゲームは1億3,000万人以上のユニークログインを獲得し、アジア数カ国でトップセールスランキングを達成している。

アーティストであり、Cocone NY の CEO でもある Mari Kim 氏とのコラボレーションによる「Centennial」は、アメリカ市場でローンチされる最初のタイトルとなる。Centennial City を舞台に、プレイヤーは自分だけのアバターを作成し、さまざまな生命体と交流し、社会活動に参加できる没入型の世界を提供する。Centennial は2023年第4四半期にローンチ予定だ。

Centennial のリードデザイナーでもある Kim 氏は、声明の中で次のように述べている。

アメリカには活気あるゲームコミュニティがあり、メタバースを通じたデザインと個人的なつながりに対する私たちの斬新なアプローチは、欧米の視聴者に強く響くと思います。私たちは、革新性、創造性、そして限界を押し広げることで、一流のスタジオであることを証明してきました。この空間における私たちの成熟度が、この競争の激しい市場において重要な差別化要因になると信じています。

ココネはあなたの分身を作りたがっている

ココネの C.A.T.Club は、ゲーム内通貨「Cryptons」を集めて仮想アイテムを購入するコレクション型体験となっている。このサービスでは、パロディマーケットを通じて、実際の通貨を交換することなく、疑似的な投資体験を提供する。興味のあるプレイヤーは、C.A.T. Club の Web サイトから事前登録することができる。

2024年第1四半期にローンチが予定されている Toyverse は、玩具の制作を通じてプレイヤーが感情や個性を表現することを奨励している。おもちゃはプレイヤーのアバターとなり、豊富なカスタマイズオプションによってユニークなアイデアやスタイルを表現することができる。Toyverse は、拡大するユーザ間のコミュニケーションと共存のためのデジタル空間を提供する。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する