不動産VR内覧「ROOV」開発のスタイルポート、7億円をシリーズD調達——累積調達額は20億円に

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Image credit: Style Port

空間コミュニケーションプラットフォーム「ROOV(ルーブ)」を開発・提供するスタイルポートは4日、シリーズ D ラウンドで約7億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、KURONEKO Innovation Fund(ヤマトホールディングスとグローバル・ブレインによる運営)、野村不動産、大和企業投資、ケップルキャピタル、ソニーグループ(東証:6758)、ゼンリンフューチャーパートナーズ。事業シナジーを期待する事業会社や CVC からの調達が中心となっている。

ゼンリンフューチャーパートナーズ、ソニーグループは以前のラウンドに続きフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、スタイルポートの累積調達額は約20億円に達した。

スタイルポートは2017年に創業、その後、ROOV の提供を開始して以来、住宅産業における広範な市場の存在およびソリューションの有効性を実証してきた。さらに、最近ではオフィス、大型アリーナ施設、物流倉庫などでの活用実績も増え、住宅領域だけに留まらない建築不動産業界全体へのサービス展開に意欲的だ。

ROOV は、未竣工の建物やアクセスが不便な立地にある建物を、仮想空間上にデジタルツインとして再現できるコミュニケーションプラットフォームだ。空間理解の障壁であった時間・場所・経験による制約からユーザを解放し、コミュニケーションを拡張する。現在、新築マンション販売において採用実績が多くあり、2022年10月からは戸建て住宅分野においても、商談から設計時のコミュニケーションを効率化するソリューションとしての提供も開始している。

今回調達した資金は、ROOV の用途を他産業領域にも水平的に広げるとともに、販売接客から、企画~設計、集客~入居、管理に至るまで顧客の業務フローにおける垂直方向への利用シーンの拡大を行なっていくためのプロダクト開発と、ROOV のカスタマーサクセス体制の拡充に投資していくとしている。

via PR TIMES

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