狭所や荒れた床面の製造現場で自在に移動可能、球駆動式ロボット開発のTriOrbが3.3億円をシリーズA調達

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「TriOrb BASE」
Image credit: TriOrb

自律移動プラットフォーム「TriOrb BASE」を開発する TriOrb は23日、シリーズAラウンドで3.3億円を調達したと発表した。また、同社は東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)取締役COOの坂本教晃氏が社外取締役に就任したと発表した。

今回の資金調達は同社にとって、2023年4月に実施したシードラウンドに続くものだ。今回のラウンドにはUTEC、みらい創造機構、DRONE FUND が参加した。みらい創造機構は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

今回の調達を受けて、TriOrb の累計調達額は4.4億円に達した。今回調達した資金は研究開発の促進、組織体制の強化に充てられる。

TriOrb は2023年2月の創業後、球駆動式全方向型自律移動プラットフォーム TriOrb BASE をリリースした。このプラットフォームは、3つの球体と3つのモータを用いて構成されており、全方向に自由自在に移動可能。従来の全方向移動機構と比べ、コンパクトかつ高い走破性や移動性能を持ち、製造現場の荒れた床面や狭い場所での使用に適している。

また、シンプルな構造により、メンテナンスの簡易性も備えており、製造現場の効率と生産性を飛躍的に向上させるとされている。TriOrb BASE は、複数台が協調して連携し、長尺物や重量物などの様々な荷姿に対応する柔軟な搬送システムを実現することで、産業改革のボトルネック解消を目指している。

さらに、2023年12月には TriOrb BASE の移動性能を最大限に引き出す自律移動ソフトウェアがリリースされた。このソフトウェアは自社開発のため、カスタマイズを含めワンストップで提供できる。ROS2モジュールとして開発され、中間データの活用が可能であり、ユーザー自身で利用状況に応じたカスタマイズが行えるため、多様なアプリケーションに対応したロボットシステムの構築が可能だ。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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