ナイキ、シャネルも参加。米国で話題の「最新インフルエンサーマーケティング」/GB Tech Trend

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1,850万ドルの調達を発表した「ShopMy」
Image Credit: ShopMy

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」掲載された記事からの転載

今週の注目テックトレンド

GB Tech Trendでは世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

レッドオーシャンだと思われていたインフルエンサーマーケティング市場で注目を集めているのが、米国のスタートアップ「ShopMy」です。ShopMyは、ファッションや美容系のインフルエンサーが自分専用のECストアでおすすめの商品を販売できるプラットフォームを提供しています。販売される商品はアフィリエイトリンクと連動しており、インフルエンサーが商品を紹介して売上が発生すると、紹介手数料を得られる仕組みです。

一方、ブランド側はShopMyに月額課金するとプラットフォーム上のインフルエンサーにアフィリエイトリンクや商品を送付でき、商品の紹介を促すことができます。さらに、TikTokやInstagram、YouTubeなど主要SNSで自社商品を取り上げているインフルエンサーの新着投稿を見つける機能「Social Mentions」も利用可能です。

このたび同社は1,850万ドルの資金調達を発表しました。TechCrunchの記事にもある通り、ShopMyには「Nike」「NET-A-PORTER」「Chanel」など有名ブランドが多数参加しており、4万人以上のクリエイターが参加するプラットフォームへと成長しています。

しかし、この市場は類似サービスが多数存在する領域です。そこで、ShopMyの今後の2つの戦略シナリオを想像してみます。

1つ目は、インフルエンサー独自のブランド商品の開発・生産機能までサービスを拡大する戦略です。たとえば、かつての「Pietra」のようにグッズ生産機能を備えたECプラットフォームを展開することが考えられます。

現在のPietraはShopifyブランドの立ち上げプラットフォームですが、もともとはジュエリー製作に特化したインフルエンサーECで、宝石メーカーとインフルエンサーをつないで、最短期間で自身のジュエリーを製作・販売できるネットワークを運営していました。ただ、そこから事業をピボットしたことからもわかるように、重いオペレーションとなる生産機能の提供は得策ではない可能性があります。

そこでもう1つの戦略として考えられるのが、機械学習を用いて最適な商品をインフルエンサーに提案することです。似た戦略を取っているのがセレクトショップ向けサービス「Faire」です。Faireは機械学習を用いて、仕入れるべき商品を各ショップの雰囲気に合わせて提案してくれます。ShopMyも、インフルエンサーの投稿コンテンツや顧客データを分析し、売れる商品を的確に提案できれば差別化が図れるでしょう。ShopMyがインフルエンサーECとブランドネットワークの両軸を持っているなら、Faireのようなパーソナライズ化は有望な戦略と考えられます。

いずれの戦略も容易ではありませんが、ShopMyが新しい技術を上手く取り入れることで、ユニークな価値を生み出せる可能性はあります。ただし、同様のモデルが日本でも通用するかは、まだ検証が必要でしょう。

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