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期待集まる「ライドシェア車内広告」ビジネスーー中国Didi(滴滴)も上海で開始

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中国にてライドシェア事業を行うDidi(滴滴)は、収益増加を目的とした車内へのディスプレイ広告設置への動きを見せている。 重要視すべき理由:車内広告スクリーンの導入は、ライドシェア事業に安定的な収入源をもたらす目的が大きい。同社は昨年、ライドシェア事業「Hitch(順風車)」にて2名の女性が運転手によって殺害された事件を受け、社会的信用回復を第一に捉え経営を行ってきた。 同事件後、Didiは収益・…

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The exterior of one of Didi’s buildings in Beijing on Oct. 30, 2019. (Image credit: TechNode/Coco Gao)

中国にてライドシェア事業を行うDidi(滴滴)は、収益増加を目的とした車内へのディスプレイ広告設置への動きを見せている。

重要視すべき理由:車内広告スクリーンの導入は、ライドシェア事業に安定的な収入源をもたらす目的が大きい。同社は昨年、ライドシェア事業「Hitch(順風車)」にて2名の女性が運転手によって殺害された事件を受け、社会的信用回復を第一に捉え経営を行ってきた。

  • 同事件後、Didiは収益・グロースにプライオリティーを置かず、サービスの安全性向上に努めると表明している。その一環の取り組みとして、顔認証を利用したドライバーの管理手段を開始した。

詳細情報:Didiは同社運転手に対し、広告宣伝を目的とした車内へのタブレット端末の着用を求めている。現在は、上海で試験的に実施されている。

  • 設置されるタブレットには、広告のほか現在走行中のルートや安全面にて役立つ機能が実施されている。その他にも、レストラン・観光地のおすすめ機能なども利用可能。
  • Didiは深センに拠点を置く企業からディスプレイを単価約142ドルで調達した。なお、ドライバーはディスプレイ設置に対し費用を払う必要はないという。
  • ディスプレイ広告の取り組みは2018年中ごろから実施されていた。企業関係者によれば、トライアル期間は間もなく終了するとしている。
  • ローカルタクシーを含め幾つかのライドシェア事業者(Yidao=易到など)も広告事業での収益化を目指したが失敗に終わった(関係者談)。
  • 「(地域的な)スモールスタートのため、広告依頼主側からすればターゲットが限りなく限られてしまい、魅力的に感じないだろう」(関係者談)。
  • Didiはハードウェアの購入数、今後の展開エリアなど詳細について未だ明らかにしていない。

背景:ライドシェア事業者の中でDidiのみが、広告事業を大きく率先しているわけではない。諸外国を含め、数多くの企業が広告業に打って出ている。

  • 今年初めに米Uberは、ニューヨーク発のスタートアップ「Cargo」とタッグを組み、期間限定としながらもアトランタ州にてディスプレイ広告の実験を行った。ディスプレイ広告を受け入れたドライバーには、週ごとに150ドル程度の追加収益が見込まれていたとAxiosのレポートが報じている。また、車内広告をベースとしたスタートアップも数多く誕生してきており、Octopusなどもその一例で、Lyft・Uber共に同社と全米で事業展開している。
  • ライドシェア事業者の経営状況は総じて上手くいっていない。Uberは今年上半期において62億ドルの赤字を計上し、2021年を目途に黒字転換を目指すとしている。同社ライバル企業のLyftも、2019年全体の純損失が7億ドルに登るだろうと予想を公開し、2021年を目途に黒字転換を目指すとした。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

中国の配車サービス最大手Didi Chuxing(滴滴出行)、乗客の殺害事件を受けて相乗りサービス「Hitch(順風車)」を一時休止

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中国の配車サービス大手 Didi Chuxing(滴滴出行)は、Hitch サービス(順風車)を「調整」のため1週間休止すると声明で発表した。また、調査過程に関する詳細情報も以下のように公開した。 弊社による調査で、ドライバーアカウントは容疑者の父親のものであることが判明しました。当アカウントは検証プロセス、犯罪歴チェック、配車依頼の前に行う顔認識、その他セキュリティ対策を全てパスしています。容疑…

Didi Chuxing(滴滴出行)
Image credit: Didi Chuxing(滴滴出行)

中国の配車サービス大手 Didi Chuxing(滴滴出行)は、Hitch サービス(順風車)を「調整」のため1週間休止すると声明で発表した。また、調査過程に関する詳細情報も以下のように公開した。

弊社による調査で、ドライバーアカウントは容疑者の父親のものであることが判明しました。当アカウントは検証プロセス、犯罪歴チェック、配車依頼の前に行う顔認識、その他セキュリティ対策を全てパスしています。容疑者は配車依頼を受けるため、サービス利用規約を違反し、父親のアカウントを借りたと見られています。

同社は次のように自社側の過失を認めた。

夜間の安全装置に欠陥が見つかりました。配車依頼を受ける前に行う顔認識の夜間モードが正常に作動していませんでした。

さらに事件前、被害者である乗客はドライバーからのセクハラで苦情を申し立てていた。その後、カスタマーサービスは容疑者への連絡を5回試みたが、結局つながらなかったという。

プラットフォームにおける仲裁規則に不備があり、その後数日間、乗客の苦情に上手く対処できていなかったのです。

この凄惨な事件を受け、Didi は一連の対応策を以下のように取っている。

  1. 中国全土で Hitch サービスを1週間休止する。
  2. ドライバーと車両とのミスマッチに絡むいかなる事件をも防ぐため、ドライバーに対し徹底的な調査を行う。
  3. 運営とカスタマーサービスのシステムを見直し、抜本的な改革を行う。

中国最大の配車サービス企業 Didi は5月10日火曜、キャビンアテンダントを務める女性(21)が殺害されたことを受け、公式に謝罪した。容疑者は彼女の Didi Hitch ドライバーだと思われる。同社は「このような悲劇が起きてしまい、深い悲しみを覚えるとともに大変申し訳なく思っております」と述べ、容疑者逮捕のために警察当局と密接に連携を取っていくという。この殺人事件により、安全に対する不安が中国全土に広がり、中国のソーシャルメディアで活発な議論が行われている。

Zhihu(知乎)ユーザの1人は、次のように投稿した。

自分自身がドライバーになって、Didi がプラットフォーム上で人の写真や声を載せる理由が初めてわかった。このプロダクトマネージャーは、明らかに Inter-City Hitch(城際順風車)をソーシャルメディアのソフトウェアとして見ている。

Didi Hitch アプリを通じて、ドライバーは配車を希望する乗客の年齢、職業、プロフィール写真、性別といった詳細情報の閲覧や、何人が同乗予定かを確認することが可能。プロフィールの他に、乗客に関する「レビュー欄」があり、しばしば体型や外見に関する不適切なコメントが散見されるという。

【via Technode】 @technodechina

【原文】