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#RISEconf: ピッチ・コンペティション優勝は、エアコンを操る人工知能デバイス「Ambi Climate」が獲得

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。 香港会議展覧中心では、7月31日と8月1日の2日間にわたって、第1回目となる RISE が開催されている。RISE の中で行われるピッチ・コンペティションには、香港内外の300チーム以上のスタートアップから応募があり40チームがピッチ、うち3チームがファイナリストに選ばれた。 優勝者には、ピッチ・コンペティションをス…

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。

香港会議展覧中心では、7月31日と8月1日の2日間にわたって、第1回目となる RISE が開催されている。RISE の中で行われるピッチ・コンペティションには、香港内外の300チーム以上のスタートアップから応募があり40チームがピッチ、うち3チームがファイナリストに選ばれた。

優勝者には、ピッチ・コンペティションをスポンサードする Google for Work から10万ドル分のクラウド利用権とメンターシップが提供される。

このピッチ・コンペティションの審査員は、

  • Sunny Vu, CEO, Misfit Wearables
  • Ricky Kapur, Managing Director, Asia Pacific and Japan, Google Cloud Platform at Google
  • Kevin Prior, Product Marketing Manager, Facebook
  • Jing Ulrich, Managing Director & Vice Chairman of Asia Pacific, JP Morgan Chase

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司会は、StartupsHK の共同設立者である Casey Lau が務めた。

Ambi Climate (Pitch by Julian Lee)

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Ambi Climate は WiFi 接続可能、赤外線によるリモコン機能を持ったデバイスで、部屋の温度や湿度、当地の気候、ユーザの好みを学習してエアコンを制御する。昨年11月にクラウドファンディング・キャンペーンを実施し1,000台の予約注文を獲得、10日後の出荷開始を控えている。

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Soundbrenner (Pitch by Florian Simmendinger)

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ミュージシャン、音楽を楽しむ人が一人で練習する際リズムを刻むことができるウエアラブルなメトロノーム・デバイス。「Soundbrenner Pulse」を開発。振動と光でリズムを教えてくれるので、周囲に迷惑をかける心配もない。現在、20以上の小売業者と流通開始にあたり交渉中。

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Prenetics (Pitch by Danny Yeung)

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薬は汎用的に使われることを想定して作られており、個人差により薬が合わないことで、年間10万人以上の人が副作用により亡くなっている。この問題を解決するのは、Pharmacogenomics(ゲノム創薬、または、ゲノム薬理)だ。

Prenetics はDNAテストを行い、胎児の16種類の健康情報をテスト結果として報告。将来的には、より個人にあった薬の処方や創薬ビジネスを支援する。Prenetics は設立から5年で、創業者の Danny Yeung は以前、Groupon の東アジアの長を務めた人物だ。昨年12月には、500 Startups、SXE Ventures、Joel Neoh(Groupon のアジア太平洋担当)、シンガポールの Coent Venture Partners から265万ドルを調達している。

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#RISEconf: LINE出澤剛氏「決済も、音楽サービスも、IoTも、すべての始まりはコミュニケーションから」

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。 香港会議展覧中心で開催されている RISE の1日目、午後の Centre Stage には LINE の代表取締役を務める出澤剛氏が登場した。 インタビュアーを務めた Financial Times の Hannah Kuchler 氏は矢継ぎ早に「いつ IPO するの?」と質問、出澤氏は「皆に聞かれるが、まだ決ま…

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。

香港会議展覧中心で開催されている RISE の1日目、午後の Centre Stage には LINE の代表取締役を務める出澤剛氏が登場した。

インタビュアーを務めた Financial Times の Hannah Kuchler 氏は矢継ぎ早に「いつ IPO するの?」と質問、出澤氏は「皆に聞かれるが、まだ決まっていない」と答えるにとどめた。

今後18億人の中産階級が生まれるアジアに照準を合わせる LINE は、世界展開にあたり徹底的なローカライズを行っている。ブラジル限定のマッチョなスタンプのほか、最近ラマダン(断食月)が開けたばかりのインドネシアなどではラマダンスタンプを提供している。

メッセンジャーの本質はコミュニケーションだ。コミュニケーションは、その国の文化に大きな影響を受けるので、ローカライゼーションには特に力を注いでいる。(出澤氏)

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IoT との連携を試みる LINE は、冷蔵庫と接続することで、庫内に保管されたビールの本数を LINE 経由で問い合わせができるサービスを実施中。このアイデアを聞いた Kuchler 氏は、ぜひ自分の母親には使わせたいと述べ、会場にも賛同のどよめきを呼んだ。Apple を含め日本で3社が競合するオンラインの音楽サービスの中でも、LINE MUSIC は快勝しているのだそうだ。

例えば、ガールフレンドに「I Love You」と文章を送る代わりに、「I Love You」というタイトルの曲を送るようなケース。音楽サービスをメッセージング機能と連携させることで、うまくいっている。重要なのは、既存のサービスやモノを、モバイルと自然な形でつなぐ、ということだ。(中略)

フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションでも、バーバル(言語)で伝えられているのは10%ほどで、残りはノンバーバル(非言語)なもの。我々のステッカーは、リアルにおけるノンバーバルなコミュニケーションの部分を、メッセンジャーの世界に持ち込んだものだ。(中略)

(デジタル決済の)LINE Pay についても、コミュニケーションからその分野に入っている。メッセンジャーからであれば、ユーザは、身近な友人にお金を送るからだ。(出澤氏)

メッセンジャー業界の今後について、出澤氏はメッセンジャーが各国の文化の影響を大きく受けるため、地域によってさまざまなアプリが存在するものの、将来的には世界で2〜3つのメジャーなサービスに統合されていくのではないか、と持論を展開した。その上で、さまざまなハイクラスなサービスを提供できている LINE のようなプラットフォームが、世界の多くのユーザを魅了できるだろうと自信を見せた。

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#RISEconf: 「スタートアップ・ビジネスと規制」——ソフトバンク副社長Nikesh Arora氏が考える、ディスラプティブなビジネスの攻め方

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。 インターネット・ビジネスにおいて、スタートアップや起業家は比較的自由な存在だ。市場ニーズがあるところに飛行機で飛んでいき、あるいは、現地へ赴くことさえなく遠隔でビジネスを立ち上げることもできる。その市場で遠方からの新たな挑戦者を迎え撃つのは、多くの場合、地元の産業に従事してきた人々ということになるが、ここで軋轢が生ま…

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。

インターネット・ビジネスにおいて、スタートアップや起業家は比較的自由な存在だ。市場ニーズがあるところに飛行機で飛んでいき、あるいは、現地へ赴くことさえなく遠隔でビジネスを立ち上げることもできる。その市場で遠方からの新たな挑戦者を迎え撃つのは、多くの場合、地元の産業に従事してきた人々ということになるが、ここで軋轢が生まれることは少なくない。バケーションレンタル vs. ホテル・旅館業界、タクシー配車アプリ vs. 地元のタクシー組合という対立は世界の随所で起きている。

しかし、神出鬼没のシェアリング・エコノミーであっても、地元に税金を落としてくれる事業者なら招かれるべき存在という解釈もできる。果たして市場(あるいは既存ビジネス)を守るためのルールや規制は、古くから地元に住んでいる人によって定められるべきなのだろうか、それとも、外から来た移民(あるいは、新参のスタートアップ)によって修正されることもあってよいのだろうか。

このセッションには今年5月、Google の最高幹部からソフトバンクの副社長へと、異例の転身で業界の注目をさらった Nikesh Arora 氏が登壇、インタビュアーは Financial Times のアジア担当エディター David Pilling 氏が務めた。

自らも移民のバックグランドを持つ Arora 氏は、次のように話を切り出した。

私はインドで育った。その後、渡米し25年間をアメリカで過ごしたが、未だにアメリカのスポーツにわくわくしたことがない。バスケットボールや野球など、すべてだ。このことを通じて、25年間もアメリカにいるのに、自分はまだ移民なんだ、完全にはアメリカには適応していないのだ、と思う。

例えば、国外からの移民が多く活躍するシリコンバレーでは、典型的なアメリカ人の姿や振る舞いというのもそもそも定義が曖昧であるし、地元民 vs. 移民という対立軸は成立しにくいのかもしれない。守るべきルールが何で、変えるべきルールが何かということは、比較的スピーディーに判断ができる土壌に恵まれているのだろう。

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ソフトバンクの副社長に就任した立場で、現在直面している規制があるかと聞かれると、

私の人生は、常に規制と対峙してきた。なぜなら、規制とは常に古いシステムにあわせてデザインされたものだからだ。

と Arora 氏は答えた。

ソフトバンクはこのところ、インドネシアの Tokopedia、インドの Snapdeal、東南アジアの GrabTaxi などに大型出資をするなど、アジアのスタートアップ・シーンへの関わりを強めている。今後のアジアにおける戦略について、Arora 氏は次のように語り、このセッションを締めくくった。

アメリカではレガシーなビジネスで成功を収める一方で、アジアは欧米からそれらを取り込み、それを新たな自分のビジネスモデルへと変化させている。例えば、ウォルマートのような大きな小売業はインドには参入していないので、Eコマースには大きな可能性がある。

我々は今後、アジアで有望な起業家を見つけ、支援し、問題を解決する最良の方法に関わっていく。すべての規制は常に再定義されるものだ。

ソフトバンクはディスラプトしていくか側の会社かって? ディスラプトされる側よりは、ディスラプトする側でいたいと思っている。

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#RISEconf: 伝説のスタートアップ・カンファレンスが東アジアに初進出、香港でRISEが開幕

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。 Web Summit と言えば、アイルランド・ダブリンを拠点に、毎年2万人以上の参加者を集める世界最大級のスタートアップ・カンファレンスだ。Web Summit 以外にも世界展開しており、アメリカ・ニューオーリンズで Collision、インド・バンガロールで Surge といった派生イベントを開催している。 今回東…

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。

Web Summit と言えば、アイルランド・ダブリンを拠点に、毎年2万人以上の参加者を集める世界最大級のスタートアップ・カンファレンスだ。Web Summit 以外にも世界展開しており、アメリカ・ニューオーリンズで Collision、インド・バンガロールで Surge といった派生イベントを開催している。

今回東アジアに初進出し、7月31日と8月1日にわたり香港会議展覧中心で RISE が開催されている。ブース出展者と一般参加者を併せて72カ国から5,000人が参加するとのことだ。

このイベントのコーホストは、Web Summit の共同設立者である Paddy Cosgrave 氏と、香港のスタートアップ・コミュニティ StartupsHK の共同設立者である Casey Lau 氏が務める。Cosgrave 氏によれば、Web Summit が始まった4年前、最初の回の参加者は400人だったそうだ。ものの4年間の間に本家の Web Summit は参加者ベースで50倍にまでスケールアップ、RISE についてもこの初回が成功すれば、2016年5月に第2回の開催を計画している。

THE BRIDGE では2日間にわたり、現地から RISE の模様をお届けする。

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