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動画投稿アプリ「SlideStory」が100万ダウンロードを突破、クラウドとAndroid対応に向けて着々と邁進中

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iOS 用の動画投稿アプリ「SlideStory」を展開するナナメウエは、同アプリのダウンロード数が100万件を突破したことを明らかにした。 iTunes Store 上の「写真/ビデオ」カテゴリでも常に上位にランク入りしており、今後さらなる機能追加を行い、ユーザの獲得を加速させる。 共同創業者で代表を務める瀧嶋篤志氏によれば、ユーザの45%は日本国内、残りの55%は海外から利用しており、なかでも…

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iOS 用の動画投稿アプリ「SlideStory」を展開するナナメウエは、同アプリのダウンロード数が100万件を突破したことを明らかにした。

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ナナメウエ 瀧嶋篤志氏

iTunes Store 上の「写真/ビデオ」カテゴリでも常に上位にランク入りしており、今後さらなる機能追加を行い、ユーザの獲得を加速させる。

共同創業者で代表を務める瀧嶋篤志氏によれば、ユーザの45%は日本国内、残りの55%は海外から利用しており、なかでもタイや台湾をはじめとする東南アジアからの利用が目立っている。

動画というノンバーバルなコンテンツを扱っていることに加えて、アプリのローンチ当初から、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字/簡体字)、ベトナム語、タイ語、マレー語、インドネシア語の9カ国語に対応していたことも、アジアで多くのユーザを獲得する上で有効に働いたと推測できる。

アジアでも、特段の広告やマーケティングはしていません。しかし、以前、私がエンジニアを務めていたクオンの水野さん(水野和寛氏)にいろいろ教えてもらったり、人を紹介してもらったりしました。

クオンの水野氏と言えば、これまでに開発した数々のモバイルアプリで、中国のTencent(騰訊)タイのモバイルキャリア AIS と提携を成功させるなど、アジアのインターネット業界とのパイプが太いことで有名だ。

また、動画のモバイルアプリと言えば、ブラジルなどでも多くのユーザを獲得しているツイキャスが頭に浮かぶ。ストリーミング型と投稿型の違いはあるが、ナナメウエでは、既に海外で成功を見せているツイキャスの動向を、今後自らの海外展開を練る上で大いに参考にしたいとしている。

今後の課題は、クラウド対応とAndroid版のリリース

これまで SlideStory が提供していた機能は、アプリによる静止画からの動画生成と投稿のみで、生成された動画は「ついっぷる」などの外部サービスに一旦アップロードし、そのリンクを Twitter 等で共有する形を取ってきた。ナナメウエはアプリを提供することのみに集中でき、動画のファイル実体を保存するクラウドやサーバなどといった重いバックエンドのしくみを持つ必要はなかった。

しかし、それでは実現できるサービスの内容に限界がある。DecoAlbum を提供するプライムアゲインの阿部伸弘氏や KIDDY を提供する Compath Me の安藤拓道氏らに、「写真アプリを使うユーザは、アプリに写真をクラウド保存する機能を求める傾向がある」という話を聞いた記憶がある。これはおそらく、動画においても当てはまるユーザ傾向だと推測できる。

現在、ナナメウエでは SlideStory のクラウド環境の開発を進めており、これから約1ヶ月ほど先をメドに新機能をリリースする見込みだ。また東南アジアがユーザの過半数を占めている現状を考慮し、同地域で広く使われている Android 向けのアプリも、時を同じくリリースすることを計画している。

クラウド対応と Android 版のローンチで何が実現できるのか。

まず一つは、ブログなどに使えるエンベッドタグの実装だ。同じ動画アプリの Vine では(ちなみに SlideStory の32秒動画に対して、Vine は6秒動画)、ブログなどに短いビデオクリップを貼付けているユーザを多く見かける。SlideStory でもクラウド対応により、同じような機能が提供可能になる。さらに、自前のクラウドに動画をストアすることで、動画リンクに自前のURLを発行できるようになり、LINE などに容易にリンク投稿できるようになる。

東南アジアで LINE が爆発的な人気を誇っていることを考えれば、この波に乗りたいナナメウエにとって、クラウド対応と Android 版のローンチは、まさに理に適った戦略と見ることができる。

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2013年10月3日に SlideStory をローンチしてから約半年が経過したこの区切りで、次のステップを明確に打ち出せたのは、順調な前進を見せている結果と言えるだろう。同社は昨年末 Skyland Ventures から3,000万円のシード資金調達に成功しているが、さらなる展開に向けて次期ラウンドの調達をまもなく開始する見込みだ。

「動画を使ったコミュニケーションをより日常的なものにしたい」と抱負を語るナナメウエの今後に、大いに期待したい。

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Skyland Venturesがスマホ分野向けの投資枠2億円を設定、動画投稿アプリのナナメウエに3,000万円を共同出資

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東京を拠点にスタートアップに投資する Skyland Ventures は、2014年6月までにスマートフォン分野のスタートアップ向けに2億円の投資枠を設定したと発表した。 先頃のこの記事にもあるように、日本では 2014年までに全ユーザの60.2%がスマホに切り替えるだろうと予測されている。廉価版のハンドセットの普及が進み、デスクトップよりもスマートフォンによるサービスが増えるのは、世界的なトレ…

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東京を拠点にスタートアップに投資する Skyland Ventures は、2014年6月までにスマートフォン分野のスタートアップ向けに2億円の投資枠を設定したと発表した。

先頃のこの記事にもあるように、日本では 2014年までに全ユーザの60.2%がスマホに切り替えるだろうと予測されている。廉価版のハンドセットの普及が進み、デスクトップよりもスマートフォンによるサービスが増えるのは、世界的なトレンドになるだろう。

この流れを受けて、Skyland Ventures は、動画投稿スマホアプリ SlideStory を開発するスタートアップ、ナナメウエに対し、East Ventures と共同で3,000万円を投資したと発表した。East Ventures は Skyland Ventures にとってLPであり、今回の投資における双方の出資比率については明らかにされていない。

ナナメウエは、THE BRIDGE でも何度か紹介している、東南アジア向けにメッセージアプリを展開しているクオンでエンジニアを務めていた、瀧嶋篤志氏と石濱嵩博氏によって2013年5月に設立された。同社のアプリである SlideStory は、日本、タイ、台湾などで通算40万ダウンロードを超え、これまでに制作した12個のアプリのダウンロード数を合計すると230万ダウンロードを超える。

SlideStory は、15枚の写真をスライドショーにして動画が作成できるほか、撮影した動画を繋ぎ合わせ、32秒間にわたる編集動画を作成することができる。機能面では、韓国の Tripvi Album やホンダの RoadMovies に似ていると考えてよいだろう。

動画のアップロード、ダウンロードを行うアプリは帯域を必要とするので、3G 回線でも非力さを感じてしまうことがある。回線インフラが貧弱な東南アジアで、そのようなアプリが流行するのか懐疑的だが、インフラ面での状況は格段に改善してきているようだ。

ちなみに、先般、ジャカルタに渡航した際、空港バスに車内WiFiが備わっていたのでスマートフォンで接続してみたのだが、足回り回線が 2G らしく、THE BRIDGE のバックエンドで使っている Yammer や Asana や Evernote のアプリが軒並みタイムアウトを起こしてしまい難儀した。対照的に、DailySocial の Rama Mamuaya は 4G回線を使っていたので、契約している回線帯域によって、使うアプリの幅に違いが出て来る〝Bandwidth Divide〟的な現象が起きている可能性はある。

新興国のインフラ普及のスピードは、日本のスタートアップの成長にも、直接影響を及ぼすことになりそうだ。

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