ビューティボックスという形の化粧品定期購入サービスが現在勢いを増しているなかで、ファッションeコマースのZaloraが面白いひねりを効かせて同業界に参入している。それは、チャリティーとして販売するというのだ。女性による団体YWCA Singaporeとパートナーシップを結び、Zaloraのビューティボックス(別名beauty fix box)の売上は、YWCAのユースセンターと若い女性向けの新しいホステルに送られることになる。このホステルは、人種や宗教に関わらず恵まれない女性のための避難所だ。
YWCAユースセンターは13~18歳の子供たちを対象としているのに対し、この女性向けホステルは18~25歳までの女性で自立を目指している人の面倒を見ることを目指している。同ホステルは11月までに改装される予定だ。Rocket Internet が運営するZalora Singaporeは、この取り組みは企業にとって初の社会責任(CSR)プログラムであるとしている。
すべての(写真右)ビューティボックスは25シンガポールドルで販売され、Zalora Singaporeは1商品につきかかってくる商品以外のコストについて、配送料を含めて負担するという。これは、この取り組みが本当にコミュニティ全体のためのものであるというメッセージを伝えるためだ。
もしこの取り組みがうまくいけば、Zaloraは化粧品定期購入ビジネスに将来本格的に参入することになるだろう。そうなればVanityTroveやBellaBoxのようなローカルの化粧品定期購入スタートアップにとって大きな痛手となる。
情報アップデート:Zaloraによれば、同社全体としてはビューティボックス定期購入サービスを拡張する予定はないそうだ。Zalora Singaporeチームはもしこのプロジェクトが成功すれば、ビューティボックスの形で行わないかもしれないがCSRプログラム自体は続けるとしている。
もし、何か社会の役に立ちたい、もしくは様々な化粧品サンプルでいっぱいのビューティボックスを楽しみたいなら試してみるといいだろう。送料無料のクーポンコード「ZBFB」もお忘れなく。
[1]これはZaloraのシンガポール支店が行った初めてのCSRプログラムであって、Zalora全社でという意味ではない。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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