DMMがプログラミングスクール「WEBCAMP」運営のインフラトップを買収、DMM CTO・COOの取締役就任も

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写真左よりDMM.comのCTO松本勇気氏、インフラトップ代表取締役の大島礼頌氏、執行役員の長谷川優氏

プログラミングスクール「WEBCAMP」を運営するインフラトップは11月22日、発行済株式の60%をDMM.comへ譲渡し、11月21日付けで同社へグループインしたことを発表した。DMM.comが株式取得に対してかかった金額は非公開で、インフラトップの外部投資家および取締役の保有している株式をDMM.comが買い取った形だ。

また、DMM.comのCTO松本勇気氏およびCOOの村中悠介氏が同社の取締役として参画することもあわせて公表している。

インフラトップは学生起業家でサイバーエージェント・ベンチャーズやリクルートなどでキャリアを経験した大島礼頌氏が2014年11月に創業。同氏の「教育領域のあり方に変革をもたらしたい」という思いのもと、プログラミング学習サービスを立ち上げた。2016年2月にEast Venturesから3000万円、2017年4月に1.6億円の計2回の資金調達を実施している。

今回のDMM.comへのグループインの理由は、プロダクトおよびコンテンツのクオリティ向上、全国展開への足がけということだ。大島氏への取材では、次のように話していた。

「(DMM.comの)CTOの松本さんに本格的にコミットして頂けることがプロダクトのクオリティ向上にとって非常に大きいと感じています。また、DMM英会話などで培われているナレッジを活用し、WEBCAMPを多くの人に届けることも可能だと考えました」(大島氏)

スクリーンショット 2018-11-22 10.32.23.png同社が運営する「WEBCAMP」は、オンラインとオフライン融合型のプログラミングスクール。教養としてプログラミングを学べるWEBCAMP、転職特化のWEBCAMP PRO、在宅ママなどの女性向けスクールWEBCAMP WOMEN、WEBCAMP AIコースの4ブランドで展開している。いずれのコースも学習を支援してくれるバディが生徒につく形で、学習をはじめたきりになってしまわない仕組みづくりがスクールの特徴だ。

学習内容には、フロントエンドやサーバーサイドの技術学習のほか、グループ制作や設計、要件定義など実際の働く現場で必要なスキルを取得するための実践も含まれている。受講者は営業や企画といった触手の人から、サービス業に在職中の人もいる。

グループインについて考えはじめたのは2018年8月頃、売上や受講者数は300%の成長規模であったということだ。現時点での卒業生は3000名。WEBCAMP PROの転職率は98%で、1年半で就職後の退職者は1人も出ていない。

今後はWEB CAMP PROコースに注力するとともに、新拠点の開拓を目指していく。ProgateやTECHCAMP、Aidemyなどタレントが揃いつつあるプログラミング学習。同社が今後どのように戦っていくのか、大島氏は話してくれた。

「増え続けているプログラミングスクールには、正直集客して終わりといったものが多いのも現状です。せっかく一歩踏み出して、キャリアチェンジや独立を目指す人たちにとって、人生を変えていける場所であり続けることを僕たちは目指し、このマーケットを一気にとりに行きます」(大島氏)。

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