自転車事故を減らすために AI を使った実験プロジェクトを Tome Software という会社が始めると知った時、私はこれに注目をした。これは、典型的な AI のユースケースではない。マシーンラーニングの使われ方の多くは、スマートホームの統合、自動運転車、Facebook のボット、旅行や天気予報のチェックを容易にするアプリなどに限られている。
MLGBI へ投資したことを知らせる Charles Xue 氏の Weibo(微博)投稿 Image credit: Sina(新浪)
しかし、このクラウドファンディングキャンペーンは中国名「馬勒戈幣」(「媽了個屄(あなたのお母さんの性器を犯す)」という卑猥な言葉の同音異義語)で注目を集めた。信用するためには彼らの投資資料も見る必要があるが、そこには「アルパカ(草泥馬、中国語ではこの言葉も卑猥な言葉の同音異義語「肏你媽=f**k your mother」)標準人工知能」や「ブロックチェーン技術に基づいた初の現代的パフォーマンスアートワーク」とスライドに記載されていた。
確かにパフォーマンスアートだ。エンジェル投資家の Charles Xue(薛蛮子/薛蛮群)氏(成功したテック系企業の設立者で、Weibo=微博で多くのフォロワーを持つ)がこの ICO への投資に興味があることを表明するまでは、誰も本気で取り合うなんてことは信じられなかった。
中国語で吉兆コインを意味する「万福幣」として市場に出回っている GX Coin プロジェクトは、暗号通貨であり Ethereum に基づいて開発された取引プラットフォームだと主張している。GX Coin は Global Future City Holding, Inc. と関係が深いが、同社はウェブサイトやそれ以外で何をしているかについてあまり多くを公表していない。
GX Coin の主宰とされる Samuel Liu 氏が、ジョージ・W・ブッシュ氏やバラク・オバマ氏、ヒラリー・クリントン氏と共に写真におさまっている Image credit: Samue Liu
GX Coin は中国系アメリカ人実業家の Samuel Liu 氏がローンチした。彼はジョージ・W・ブッシュ氏やバラク・オバマ氏、ヒラリー・クリントン氏といったアメリカの政治家との関係を自慢気に語っている(写真が画像編集されたものかどうか議論されている)。GX Coin が出資金詐欺だと明らかになってから、彼は約20億人民元(約340億円)に値する額の詐欺容疑で、会社の60人の従業員とともに逮捕された。
米フロリダ州を拠点とする同スタートアップは、現実世界の上に非常に高品質なアニメーションを作ることができるという数々の期待が寄せられている AR グラスの開発に向けてすでに13億米ドルを調達している。Magic Leap はここ数年ウェアラブル端末に取り組んでおり、この野心的なプロジェクトを完成させるためにさらなる資金を必要としているようだ。
本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens によるものだ。フランスのスタートアップ・ブログ Rude Baguette への寄稿を、同ブログおよび著者 Mark Bivens からの許諾を得て、翻訳転載した。(過去の寄稿) The Bridge has reproduced this from its origina…
本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens によるものだ。フランスのスタートアップ・ブログ Rude Baguette への寄稿を、同ブログおよび著者 Mark Bivens からの許諾を得て、翻訳転載した。(過去の寄稿)
The Bridge has reproduced this from its original post on Rude Baguette under the approval from the blog and the story’s author Mark Bivens.
私の友人の投資家は、我々は今「ピーク・フィンテック」に近づいているのかもしれないと冗談を言っていた。彼がこういったのは、これからの2週間の間に、東京で数多くのフィンテック・カンファレンスが開催されるからだ。日経、金融庁、Fintech 協会が今週開催する FIN/SUM に始まり、9月26日には Net Service Ventures が FinTech Forum を開催する。そして最後に、今月を締めくくるのは、28日に開催される楽天の FinTech カンファレンスだ。