震災で恐れるべきは元気であるはずの人々が下を向き、情報に惑わされ、できることをしなくなってしまうことだ。
「不謹慎」という三文字でツイートを控え、外出を控え、娯楽を控え、その実態はといえば、なんの役にも立たない「無気力」を生んでることだったりする。
首都圏で「豚組」などの飲食店を展開する中村仁氏ら5名の有志が立ち上げた #smileeat という活動は、そんな私たちに向けてのメッセージだ。現在Twitterの #smileeat タグには多数の飲食店、この混乱期に飲食店に立ち寄り、笑顔を取り戻した人たちのコメントが並ぶ。
この運動は飲食店がお客さんに提供していた楽しさや元気の姿をTwitter、いや、インターネットを通して教えてくれているように思える。
まだまだ余震は続く。交通機関の混乱も酷い。しかし、人が集い、酒を飲み、温かい食事を通じて笑顔と気力を取り戻すことこそ、そしてそれをfacebook、Twitter、Google、あらゆるインターネットを通じて広く理解できる人々に伝えることこそ、いま必要とされていることではないだろうか。
インターネットサービスはなにもシステムやテクニックだけではない。人を動かすことこそ、その本質なのだとこの活動は教えてくれた。そしてその力を使える人々は沢山タイムライン上に存在する。ひとつひとつは小さな活動でも、それが集まったとき、そしてそれをネットを通じてみんなが共有できたとき、いろいろなものが動くのではないだろうか。
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