スマートロック「Lockitron」が語る、ハードウェアの困難と経験

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<ピックアップ> Hardware Case Study: Why Lockitron Has Taken So Long To Ship

IoTとハードウェアって同じではないのですが関係性は深く、今後、多くのスタートアップが関わることになるだろう、ということで関連知識は深めておいて損はありません。特に「Kickstarter-Crunch」と呼ばれる「お金集めて作るっていったのにできないじゃないか!詐欺だ!金返せ!」というトラブル案件、つまりどこに失敗が隠れているかという情報は、学ぶべきポイントを絞ってくれるので重要です。

<参考> Twine事件
2011年11月に出品されたインターネット通信インターフェース「Twine」は温度計やスイッチなどいくつかのセンサーを接続することで、インターネットへの通信を可能にし、センサーが受け取った情報をメールやTwitterに流す、というデバイス。出品当初、3万5000ドルで200個出荷の予定を立てましたが、予想以上の予約が集まり約6週間で55万ドル分、4000個の注文を受け付けてしまいます。結果として翌年3月に出荷予定だったのは9月頃にずれ込むことに。

TCのケーススタディはまさしくそのKickstarter-Crunchがなぜ発生したかを教えてくれています。Lockitronはスマートキーロック(ネット接続型のドアキー)で、kickstarterで2012年の終わりに230万ドルを集める(ちなみに彼らはkickstarterは使わず、自社のサイトで独自にクラウドファンディングという手法を取っています)ことに成功しました。

で、ここまではよくあるクラウドファンディングサクセスストーリーですが、やはりあるあるで、当初1000個の生産予定だったものに対して15000個も注文を受けてしまったのですね。結果、発送は大きく遅れることになります。現在、出荷されているのは3000個ほどだそうです。

寄稿記事をざっと斜め読みしてみると、当初計画してたよりも材料費がかさんで生産地を変更した経緯、各パーツの手配にかかった苦労、基盤設計の見直し、生産ラインの構築、βテストのクリア、バッテリ等の課題に対して既に出荷した客へのファームアップデートなどなど。少々専門的な文言で少し読みづらい箇所もありますが、各所ににじみ出る苦労の痕が窺い知れます。

ちなみに国内のIoT系を牽引するCerevoもやはり初期プロダクトリリース時には塗装や内部の設計でいろいろ苦労を経験して、それを蓄積したという話を聞いたことがあります。創業メンバーが実はハード作ったことなく、下請けに丸投げしてたんですが彼らの言葉が理解できてませんでしたとかそういうトラブルも聞きますが、それも含めてソフト以上にフィジカルな経験値がものをいうカテゴリなのかもしれません。

via TechCrunch 【G翻訳】

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