グリーが“顔が見える”子育て支援サービス「スマートシッター」の提供を開始

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「Casy(カシー)」や「タスカジ」など、生活者や家庭をサポートする生活密着型のサービスの登場が相次いでいます。そこに新たに加わったのが、グリーの子会社による「スマートシッター(smartsitter)」。家庭と、信頼できる保育者をつなぐ居宅訪問型の子育て支援サービスです。

気軽にシッターさんを頼み、頼れる社会を

Smartsitter

スマートシッターが提供するのは、1歳児以上を対象とした訪問型の託児サービス。保護者は同室でも不在でもOKで、居託訪問保育の利用後、保育者が同意すれば送迎なども依頼できるそう。留守中のベビーシッティングだけでなく、家で集中して家事を片付けたいといった日常のちょっとしたニーズに応えるサービスを目指しています。

スマートシッターに登録する保育者は、同社が面接し、保育審査や研修受講を経た人材のみと安心を第一に考えてつくられています。利用者(保護者)は、登録された保育者の写真や経験などのプロフィール情報を確認した上で、子どもの年齢や性格に応じて適切な保育者を検索することができます。子どものアレルギーや特別対応の有無、寝かしつけの方法などを詳細に記入することで細やかな対応を受けられることも特徴です。

保育の資格や経験を持ちながら、保育士として就労していない人材は全国で約60万人いると言われています。スマートシッターでは、時給や勤務可能時間などを自ら設定することが可能なため、経験に応じた柔軟な働き方が実現します。保育者の月額登録料は500円、また手数料として保育利用料の25%が発生する仕組みです。

全員子持ちのコアメンバーが手掛ける「スマートシッター」

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現在、スマートシッターを手掛けるチームは、男女ともに子持ちのメンバー。同社の谷 有紀子さんは、サービスを立ち上げた背景についてこう話します。

「私自身、働く母として、激戦区の保活で十数個の園を見て回った結果、良い保育をする保育者は、資格やブランドでなくその人の人間性だと感じたことが最大の理由です。初めての育児にチャレンジする中で、良い保育士・保育経験者の専門性に何度も救われ、それに感激しました。働いている/いないに関わらず、女性の就業支援や育児支援に強いモチベーションを感じており、社会の課題解決につなげたいという思いでサービスを立ち上げました

“見えない”ことの不安が大きな障壁となって日本ではなかなか定着しないシッター文化。顔や評価が見える「スマートシッター」が、新たな子育て支援の形を実現するのか。今後も、さまざまな保育関連施設や企業などと連携することで、保育現場の課題解決を目指していくと言います。

スマートシッターのチームに別途お話を伺う機会がありそうなので、また続編をお届けします。

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