激しく調達して弾け飛んだ「あの」スタートアップ9社

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credit: gnislew via FindCC
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<ピックアップ>9 Startups That Just Couldn’t Live Up To The Hype

企業生産の先進国、北米でもやはり数年前から「そもそもこれ大丈夫か?」という案件に巨額の資金が投じられ見事に破綻、消えて無くなったスタートアップというのが存在しています。

有名どころだとColor Labsでしょうか。360度どこから見てもただのカメラアプリに、創業期で突っ込まれた資金が4100万ドル(100円換算の日本円で41億円)。創業者が元々La La Media(2009年に8000万ドルでAppleが買収)の創業者でシリアルアントレプレナーであったこともあるのでしょうが、ほぼ目隠し状態で投入された資金は当然のことながら膨らむことはなく、最終的にまたもやAppleが700万ドルで買収して終了、という幕引きでした。

この記事にはそうやって沈んでいったスタートアップが9社並んでおります。クレジットカード情報の共有で一躍名を馳せ、最終的に(カード番号含む)個人情報をグーグルにばらまいて激しく散っていったBlippyがランクインしており個人的に胸熱です。

ところでこういう未公開の投資環境について、先日ある投資関係者が国内のスタートアップを眺めながら「評価額が高すぎる」とつぶやいているのを発見してしまいました。

確かに国内エコシステムは北米ほど寛容ではなく、DeNAのiemo/MERY買収やKDDIによるnanapi大型買収などを除くとそこまで大きな額でバンバン買うからよろしくね、という状況になるにはまだ時間がかかりそうです。

評価額を無駄に大きくしてしまったがために発生する問題というのがいわゆる次の調達が難しくなってしまうことです。

もちろん、彼らが調達や売却を目当てにやってるわけじゃないことは理解しているのですが、なんとなく眺めてて数億円前半を調達、2年ほどで消化する計算なんだけど、その2年後にその評価以上の価値が付いているかというと「微妙」な事案に出会うと、スタートアップに求められる成長スピードというのはなかなか酷だなと思う次第です。

via CB Insights

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