3D空間でバーチャル・リアリティーを体験しながらお絵描きができるGoogleの「Tilt Brush」アプリ

Tilt-Brush

<Pick Up> Google’s Tilt Brush is the first great VR app

HTC Viveヘッドセットが発売されたことで、VRにはチャンスが広がっています。世の中にはゲームはあまりしないものの、バーチャル・リアリティーに関心を持っている人が数多くいるからです。そんな中、Googleから新たに登場したのが、直感的に楽しめるVRのペインティングアプリです。

Tilt Brush」は、3D空間でバーチャル・リアリティーを体験しながらお絵描きができるアプリ。Viveのようなシステムで、アプリとコントローラーを使うことで驚くほどディテールに富んだアートワークが描けます。ブラシや鉛筆、ズーム機能で、バーチャル・リアリティーのコントローラーの使い方を直感的に学びながら、没入感や面白い作品が生まれるのです。

Tilt BrushのクリエイターのDrew Skillman氏は、Fast Companyに対してこうコメントしています。

「Tilt Brushは、VRペイント・アプリですので、子どもやアーティスト、その他誰でも直感的に使えます。30秒〜45秒もあれば、誰でもアプリを起動して、自分の周りの空間にしるしをつけたり、ちょっとした落書きが出来るようになります。VRがどれ程の可能性や未来を持つものか気づく瞬間になるはずです」。

ところで、新しいテクノロジーの使い方を習得するためにアートを使うことは珍しい方法ではありません。1980年代、Windowsの初期バージョンが世に出た際、ユーザーにマウスの使い方をすぐさま理解してもらう必要が生じました。そこでMicrosoftは、ペイントやソリティアでクリック&ドラッグを、左右ボタンの同時押しはMinessweeperで、ユーザーが自然に楽しみながらGUIを学べるようにしました。

Googleも、これと同じことを実現しようとしています。Tilt Brushを使ってVRを広く一般に向けて紹介し、パートナー達と仕事をしやすくしようとしているのです。

VRアートアプリの分野には、Tilt Brushの他にもOculusのQuill等多くのライバルがありますが、Tilt Brushは最も多くの関心を集め、様々な場所で入手可能になっています。Tilt Brushで楽しく使い方を学びながら、一般にもVRが普及するきっかけになることが望まれます。

via. FastCompany

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