
<ピックアップ>Visionary VR raises $6 million to make it easier to create stories in VR
バーチャル・リアリティー(VR)の世界の中でディベロッパーがコンテンツをより簡単に制作できるようにするソフトウェアを開発するVisionary VRが600万ドルの資金調達を行いました。
ロサンゼルスに本拠を置くソフトウェア会社 Visionary VRは、デベロッパーがヘッドセットを装着してVRの世界に飛び込み、そこでコンテンツを制作し、同時にそのまま出来を確認することで、もっと直感的かつ簡単にVRのコンテンツを制作出来るようになると考えています。
テクノロジー関連のレポートを提供するDigi-CapitalはVRマーケットが2020年までに300億円規模の市場になると予想していますが、現状からすればその実現にはまだ相当の努力が必要になるでしょう。
今回のラウンドは、TwitterやSkype、Tesla Motors、Tumblrをはじめ10億ドル以上の評価でイグジットした23社への投資実績のあるDFJ Venturesの主導で行われており、資本市場の勢いが失われつつあるなかでもVRへの投資がまだまだ活発であることを示しています。
DFJ VenturesのパートナーであるBubba Murarka氏は、以下のようにコメントしています。
「将来バーチャル・リアリティーによってストーリーの語り方がどのように再定義されるかという点におけるVisionary VRの考え方を見る限り、この会社はDFJが長年、破壊的なテクノロジーに投資してきた方針に合っています。」
彼はさらにVisionary VRのプロダクトについて、「何百ものVRデモを観て自分たちもVRアプリを制作してみたものの、Visionary VRのプロダクトに初めて触れた時は、その完成度の高さに呆然としました。それほど印象的でした」と褒め称えています。
Visionary VRは、今までのストーリーの伝え方のあり方を変革し、さらに先へと推し進めるでしょう。彼らはVRの世界でバーチャル・コンテンツを生み出せることを示した初めての企業のひとつ。今回の資金調達をきっかけにチームを拡大し、商用バージョンのソフトウェアの開発にも乗り出す予定です。
「現在は専門家レベルの開発者だけがVRのストーリーやコンテンツを生み出すことが出来る。私たちはそんな状況を変えたい」とVisionary VRのCEO、Gil Baron氏は意気込みを語ります。
VRの中で開発すれば、その出来を「目の前で」確認出来るこのソフトウェア。開発者にとっては開発環境が新たに増えて便利になりそうですね。
via. VentureBeat
(執筆:RAY YAMAZAKI)
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