米VRスタートアップのNomadic、ロケーションベースVR体験施設をアジアに展開へ——ソウル東部に1号店を今月オープン

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オーランドにオープンした Mission Impossible を体験できる VR エンターテイメント施設
Image credit: Nomadic

Nomadic は初となるロケーションベース VR のエンターテインメントセンターで成功を収めた。これは VR 用のゲームセンターみたいなもので、Vertigo の VR シューター「Arizona Sunshine」がプレイできる。そして Nomadic はこれをアジアで始めようとしている。

カリフォルニア州サンラフェルを本拠とする同社は、MR(複合現実)の大手企業になることを目標としている。MR では、VR のデジタルエンターテインメントをその場にいて楽しめる実際の場所と組み合わせる。Nomadic はセンターを建設し、Vertigo はゲームを制作する。

Nomadic はフロリダ州オーランドにセンターを持っているが、4DX の協力を得て韓国の複合型映画館 CGV Gangbyeon(江辺、강변)内にも同社の技術を装備してセンターを設ける予定。

同社によると、来館者の動きにぴったり合っているように感じられるゲームのような体験を作りだすことで、「バーチャル」と「リアリティ」の境界を曖昧にしているという。ここでは、実物の小道具、セットデザイン、環境効果をストーリー主導型の VR コンテンツに取り入れている。

Nomadic 設立者の Doug Griffin 氏は声明で次のように述べている。

VR は世界的なコンセプトで、最先端のゲーミング文化を持つアジア市場は当社が成長していくのに相応しい場所です。当社パートナーの4DX と CGV はここ数年、映画施設に目新しい技術を開発、装備、サポートしています。当社がアジアに進出するにあたり、完璧なパートナーといえます。CGV の高品質な施設では、エンターテインメント施設で期待できる限界がたえず超えられています。両パートナーとともに初めてとなるこの地域に進出できることを嬉しく思います。

新たなロケーションは TechnoMart ビルの10階にあり、広さは2,000平方フィートほど、受付、ギアアップルームのほか、ローンチ時には Arizona Sunshine: Contagion Z を展示するプレイスペースを備えている。Nomadic と提携した Vertigo Games が開発した体験だ。

CJ CGV のチーフイノベーションオフィサー Jong Ryul-Kim(김종렬)氏は声明で次のように述べている。

韓国で初めて CGV(Gangbyeon)に開設した Nomadic は、4DX が提供する多感覚効果で VR 業界を変革するプレイヤーになるでしょう。CGV は、4DX、ScreenX、VR といった技術を映画館に取り揃えることで映画のトレンドを引き続きリードしていきます。

Nomadic はラスベガスで Area 15とも提携し、2020年初頭にアメリカに新たな施設を開設する予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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