東大発スタートアップのventusが総額1500万円の資金調達、スポーツ選手の電子トレカ取引サービス「whooop!」のβ版登録も開始

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写真左より同社取締役の梅澤優太氏、代表取締役の小林泰氏

東大発スタートアップのventusは5月23日、総額1500万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。引受先は6名の個人投資家で谷家衛氏、高野真氏など。株式比率や払込日は非公開だ。

また、スポーツ選手の電子トレカ取引サービス「whooop!」のβ版事前登録を開始したこともあわせて公表している。正式リリースは調達資金は開発・運営体制の強化、協業チームの拡大に充当する。

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同じ選手でもカードランクは様々

whooop!は、スポーツ選手の電子トレカ取引サービス。スポーツチームやアスリートが発行したオンライン上のトレーディングカードをファンがコレクションするサービス。アプリ内ポイントによりガチャガチャからカードを購入し、集めたカードはユーザー間での取引や「特別映像配信」や「選手と食事」のような特典に利用することができる。β版公開時は、卓球のTリーグに所属する琉球アスティーダ、自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンほかサッカーチームなどの4チームとの連携している。

同サービスはカード購入を通して、大好きなチームを支援したいファンに向けて作られている。いわば、スポーツ選手のクラウドファンディングのような仕組みだ。同社代表取締役の小林泰氏は「クラウドファンディングは、選手にとってリターンが大変かつチームの継続となると2回目以降が集めづらい」と話す。

「ファンからチームへお金が回る仕組みを考えていました。現状、ファンはチームを応援しようと思っても、チケットやグッズを買うしかポイントがないんです。しかし、試合毎にチームを応援するため家にグッズを置いていって、お気に入りの選手にお金が落ちることを知っているので購入するファンもいます」(同社取締役の梅澤優太氏)

2017年11月に設立されたventus。代表取締役の小林泰氏と取締役の梅澤優太氏は東京大学の出身で、梅沢氏は在学中である。共にスポーツ選手経験があり、小林氏はアイスホッケー連盟の国際専門部会委員を務めていた。

今後はバスケや卓球といったスポーツの種類を問わない形で10〜20チームとの連携を視野に入れている。初期段階では、1チーム100万円程度の売上を目指す。

 

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