この点について、エメラダの創業者で CEO の澤村帝我氏は、少額・短期の資金需要に対する攻め方の違いであり、エメラダとしては unbanked の市場の新規開拓よりも、banked 市場の拡大に重点を置きたい、と THE BRIDGE の質問に答えてくれた。既存の金融機関と協力関係を築いていることも、そのような姿勢の表れと言えるだろう。
現在90年代生まれの世代のうち最も年長の人々、つまり1990年生まれの人々は28歳であり、既にキャリアを始めている歳である。中には自らのビジネスを始めた者もいる。90年代生まれの世代には多くの成功した起業家がいる。例えば、3大陸に進出した自転車レンタル企業 Ofo(小黄車)の創業者で CEO の Dai Wei(戴威)氏、中国の大都市に急速に進出したフレーバーティーの企業 Heekcaa の創業者で CEO の Nie Yunchen(聶雲宸)氏、Baidu の史上最年少のバイスプレジデントである25歳の Li Jing(李靖)氏などだ。
ゲーマー用メガネのブランド Zedot(甯承)の創業者、Jiang Jun(江俊)氏は昔、Tencent(騰訊)の売れ行きナンバーワンのゲーム、Honour of Kings(王者栄耀)で2ヶ月丸々毎日10時間プレイしたことがあった。彼の目は赤くなりゴロゴロしたが、青い光を遮断するメガネがそうした症状を和らげてくれた。同じようなメガネを作るブランドがいろいろとたくさんあることが分かったが、それらは主にドイツ、アメリカ、日本製のものだった。そして、彼はこういったメガネのデザインがそれほどクールではないことに驚いた。
Jiang Jun 氏は、メガネ業を20年間続けてきた家族の出身で、業界についてよく知っていた。上海人である彼は裕福な家庭の出で、中国の代表的メディア Diyi Caijing(第一財経)のマーケットプランナーとして月収2万人民元(3,010米ドル)を稼いでいた。後に彼に加わることになる6人の友人は、3万人民元(4,516米ドル)の月収を手放して、彼のローンチした企業に加わった。1人を除いて、彼らは皆90年代生まれである。
Wang 氏はまた、男性の起業家らがフィンテックと投資ビジネスの分野で優勢な傾向も変えたいと望んでいる。
フィンテックとベンチャーキャピタルの分野ではもっと多くの女性の CEO リーダーシップが必要です。今のところ80%を男性が支配しています。より多くの女性が必要なのです。男性は論理的である傾向がある一方、女性は細かいことに対してより注意を払うことが多いです。女性の重役は、従業員の感情によち注意を向ける傾向があり、仕事志向よりも人間志向の雰囲気を重視します。
シンガポールで設立され、インドのグルガオンとプネーに本社を構える Audience Bay はデジタル広告のためのプログラマティック・プラットフォームを開発した。同社はこれをエコシステムに透明性をもたらすものであるとしている。
Maniar 氏は次のように述べた。
ユーザにとって最大の懸念の1つは、自分のデータがパブリッシャーに悪用されたり、無断で第三者に渡されたりするかもしれないということです。今のところこういった悪用を防ぐメカニズムはありません。Audience Bay のプラットフォームはユーザに完全なコントロールを与えることで、これを効果的に抑制することができます。
Audience Bay の仕組み
Maniar 氏と Varun Satyam 氏(チーフビジネスオフィサー)が設立したこのスタートアップはウェブサイトのクッキーポリシーと似たコンセントゲートウェイを作っている。Audience Bay のプラットフォームを使用する広告のパブリッシャーはユーザに「自分のデータを消去する」、「自分のデータが使われる場所」、「データの使用を禁止する」という3つのオプションを提供することができるようになる。パブリッシャーはユーザの承諾なしにはデータを使用することができない。
同氏はこう念を押した。
Audience Bay は広告主とパブリッシャーの間のサプライチェーンを取り除きます。今のやり方では広告主とパブリッシャーの間に18以上のプレイヤーが存在します。広告主が1ドルの広告費を出しても、パブリッシャーに届いたときには40セントにしかなりません。ですが広告主が Audience Bay を使えば、これが90セントになります。ゆえに、パブリッシャーは最大限の額を受け取るようになるのです。
技術的な面では、Audience Bay はリアルタイムビディング(RTB)を1つのプロトコルとするプログラマティック広告となっている。プログラマティック広告では、ユーザがパブリッシャーのウェブサイトを訪れた場合、リクエストは RTB を使用しアドエクスチェンジに送られ、そこではデマンドサイドプラットフォーム、つまり広告主がユーザに広告を見せるために入札を行う。このやり取りで起きるすべての処理はブロックチェーンに蓄積される。
ブロックチェーンはエンドユーザが追跡されたり、ネット上での行動が良心的でないデジタル広告主に掴まれたりすることから守ります。また、ボットによるクリックや、やり取りに去来する人間以外のトラフィックを排除することで、詐欺防止の役にも立ちます。同じユーザのトラフィックは複数のやり取りで利用可能なため、同じユーザの別々の属性が存在すればアルゴリズムは詐欺的なトラフィックを識別し、Audience Bay によって追放されることになります。
Audience Bay は現在、ユーザのプライバシーが重要な懸念となっているヨーロッパ市場に注力している。ヨーロッパでは5月25日に EU 一般データ保護規則が実施されるが、これによってすべての企業は運用方法を改善しユーザのプライバシーの権利を守ることを強いられる。
バンガロールに本社を置く同社は、SPRINGの公開先行販売を5月15日に設定した。 SPRING は ERC20 準拠のトークンで、バリューインセンティブが学業成績や職歴、スキル保証といったキャリア情報の検証と結び付いている。SPRING トークンの公開販売のローンチは6月末を予定している。
DNA の共同設立者 Scott Walker 氏は次のように語っている。
SpringRole は重要かつリスク管理されたアプローチにより、世界的に共通するHR業界の大きな問題を解決すべく取り組んでいます。この問題が特に深刻であり、またすでに業績もあげているインドに焦点を当てることで、同社は急速に市場シェアを伸ばし、また将来的に企業規模の拡大に合わせてさらに新しい機会を得ることにつながるブロックチェーンと API の基準構築という、最高の機会を手に入れたわけです。