クラウドMSPのMegazoneが450億円調達、「保管福祉部」が同業に買収など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(9月5日~9日)

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Image credit: Megazone

9月5日~9月9日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは6件で、資金総額は4,826億ウォン(約483億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • クラウド専門企業 Megazone Cloud(메가존클라우드)が4,500億ウォン投資(約450億円)を調達した。累積調達額は8,000億ウォン(約800億円)に達した。調達した資金を使って、企業顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援し、世界市場進出と2024年の IPO に向け、アジアクラウド市場のポジションを強化する。
  • ファッションテック「Timeflik(타임플릭)」を運営する Apposter(앱포스터)がシリーズ B ラウンドで110億ウォン(約11億円)を調達した。Timeflik  では、ユーザが自分で画面を作成・デザインできるスマートウォッチ販売サービスを提供。調達した資金でオープンマーケットを構築し、オフライン店舗のオープンなどを推進する。
  • 人工知能による音声認識サービス「Sentroid(센트로이드)」を運営する Atlas Labs(아틀라스랩스)がシリーズ A ラウンドで90億ウォン(約9億円)を調達した。コールセンターの会話分析ソリューションで音声通話をデータに変換する機能を活用し、B2B 市場を攻略する計画だ。
  • ゲームサーバープラットフォーム「THEBACKEND(뒤끝)」を運営する AFI(에이에프아이)がシリーズ A ラウンドで53億ウォン(約5.3億円)を調達した。調達した資金でグローバルインフラを強化し、北米、欧州地域にデータセンターをオープンする予定だ。

トレンド分析

VC が注目する、持続可能性に焦点を当てたアーリースタートアップは?

ESG が企業経営においてますます重要性に応じて持続可能な環境のためのスタートアップも注目されている。スタートアップ投資会社はもちろん、大企業も持続可能性をスタートアップに投資を拡大している。国内にはこの分野で活動するスタートアップがまだ少数であり、大規模投資に成功したところも少ない。今年の投資に成功した初期企業は、どのような会社があるのか​​を見てみた。

比較的多くの資金を調達したのは、環境に配慮した素材企業だ。オンライン配送の増加により環境汚染問題が台頭し、環境にやさしいパッケージングでこれを解決する企業への投資関心も高まっている。

LD Carbon(엘디카본)はシリーズ A ラウンドで185億ウォン(約18.5億円)を調達した、注目されている環境に優しい企業だ。廃棄物を活用した循環資源素材を生産する技術力を持っている。熱分解及び精製、加工した廃タイヤを活用して作られた環境にやさしいカーボンブラック(炭素微粒子)を国内外のタイヤ、ゴム製品メーカーに供給している。韓国政府選定の「2021年グリーンニューディール有望企業100」にも選ばれ、さまざまな廃棄物を原料として活用した事業モデルを拡張する計画だ。

Greek Package Solution(그린패키지솔루션)は、環境にやさしい新素材を活用し、環境にやさしいパッケージング技術で、累積調達額は100億ウォン(約10億円)に達した。これらの製品は植物性原材料で6ヶ月以内に自然分解し、環境汚染問題を解決する。

環境にやさしいパッケージスタートアップ Thermo Lab Korea(써모랩코리아)も50億ウォンを調達した。Curley(컬리)や Coupang(쿠팡)など大型流通企業に環境にやさしいパッケージを供給してきた会社で、廃紙を活用した紙断熱材を開発し、環境に配慮した配送ボックスを作ってきた企業だ。

Refeely(리필리)は紙パックを活用して環境汚染を防ぐ。紙パックにキッチン洗剤、洗濯洗剤、シャンプーなどを入れて製造している。この紙パックは収集後100%高級トイレットペーパーにリサイクル可能で、プラスチックに比べ製造時・廃棄時の炭素排出量が少なくて済む。Refeely は、プラスチックの使用を減らす多くの企業と協力し、事業拡大を計画している。

廃棄物を革新する企業も初期投資に成功している。Sugo People(수고피플)は、運営する生活廃棄物サービス「分離収集(분리수 GO)」で、生活廃棄物を訪問して収集するサービスを提供。回収されたごみは選別処理され、資源循環チャネルを通じて原材料として活用し収益化している。

ゴミ収集サービス「Recle(리클)」を運営する Covering(커버링)もゴミを持ってリサイクルできる構造を作っている。海洋ゴミをアップサイクリングする海洋ソーシャルベンチャー Netspa(넷스파)もある。廃漁網のようなゴミを分類し繊維化する技術力をもとに、衣類用の長繊維、自動車部品、電磁部品などを生産する。今年下半期、廃漁網から資源量産するプラントを稼動、再生ナイロン原料の供給を本格的に始める計画だ。

廃プラスチックで歩道ブロックを作る Terra Block(테라블록)も廃棄物を活用し、資源リサイクルソリューションを提供する。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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