トークンがもたらしたファンとの新たな繋がり:鎌倉インターナショナルFC代表 四方 × ACV唐澤・村上(5)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容の一部をテキストとして掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

トークンがもたらしたファンとの新たな繋がり

鎌倉インテルのトークンを購入したファンと一緒に昇格記念ビールを楽しむイベントを開催(画像クレジット:鎌倉インターナショナルFC/フィナンシェ)

 

唐澤:地域に根ざした地方創生の要素はありましたか

四方:鎌倉がそもそも観光地なので、要素としてはやりやすかったです。何かコンテンツがあればその場に来るファンはいますが、逆にお店とかが少なければ少ないほどガイドブックもないので、ユーザーがコンテンツを作っていき、そこにコンテンツがあるからまたユーザーが来る、みたいなことも地方だとできるかもしれないですね。

唐澤:ローカルチームは地域がベースになるので、そこにあるものが基本的に全部コンテンツになるポテンシャルがあるという意味では強いですよね。

四方:土地に根ざしたスポーツチームという吸引力あるんですが、ローカルで閉じるのであれば別にトークンがなくても良いんですよ。ローカルのお店は知ってるし、ご近所さんは知ってるし、スタジアムに行けば会えるし。

地域密着は今までのJリーグでも何のクラブでもありましたが、それがサイバー空間と繋がることで遠方の人すらも楽しめて、かつそこに勝った負けたとか、選手が移籍したとかで、トークンの値動きとかも気になりながら、エンゲージメントが太くなっていって、たまにリアルなスタジアムに行くみたいな形で、今までリーチしなかった層にもアプローチができるんです。

唐澤:僕もホルダーなんです。

四方:トークンじゃなかったら、ひょっとしたら興味を持たなかったかもしれないですよね。「唐澤さんトークンちょっと買ってくれないか」「web3を今、会社でやっているからとりあえずやってみるか」と。やってみたらプッシュ通知はあるし、試合で勝った負けたとかももちろん来るんだけど、心の奥底で「四方さんチームどうなったかな、何とかって言っていたな」と、何か記憶の中にくさびが入るわけですよ。これが大きいかなと思います。

唐澤:それ実話じゃないですか。

四方:実話です。僕実はだいぶ前に自分の別の会社で、Jリーグのクラブを小さくスポンサードしたことがあるんですよ。それは自分の事業に関わりがあるので、スポンサードをしてくれた方がタイアップとかいろいろできるというセールスを受けて、全然興味ないチームでしたが、スポンサードしたんです。

何十万円とかですよ。そしたら「応援ありがとうございます」みたいなカレンダーとか送られてくるんです。(中略)「今日は2対1で勝ったね」とか「10番の何とか選手は最後すごいゴールだったね」とか気になってる自分がいるわけですよ。お金を出した方が気になる。

唐澤:間違いないですね。

四方:その時はスポンサーなので、出したとしても返ってこないわけですよ。でも今回は50万円分トークン買って、上がったら70万円なのかなとか150万円になるのかなとかって思っていると更に気になってくるわけですよね。(中略)

唐澤:逆ですもんね。直接ファンと繋がり、しかもそれでお金までもらえると。払った方も持分までできて気になってしょうがないし、エンゲージメントが勝手に上がってくるみたいな。

四方:実際売るかというと売らないかもしれないし。自分と同じで、「サッカーチームのスポンサーとかやりたいんですよね」みたいな人がいたら、「いますよ」と紹介してくれるわけですよ。そしたら良い選手が来て昇格してトークンの価格が上がって、自分が得するかもしれないんですよ。

唐澤:それで思い出したんですけど、昔僕もシンガポールにいて、その時に1回あったんですよ。「J2のあるチームのスポンサーをやらないか」と。(中略)その時トークンがあって「小口でちょっとこのぐらい」って言ったら買ってたかもしれない。だからある意味小口にできたというところがすごくハードルを下げたかもしれないですね。(中略)

四方:スポンサーシップは企業だけのものだったかもしれないし、エンジェル投資はVCとか一部の富裕層のものだったのが、すごく民主化されてきてるというふうに思っています。クラブじゃなくても会社やプロジェクトかもしれないし。

ちょうどここに紙のコーヒーカップがありますけど、「これ超オシャレじゃん」と言った時に、今まではこのカップを買うとかいう発想しかなかったのが、俺は買うし、利用者だし消費者でもあるが、このカップ会社に投資したいと。

その時に証券会社の口座でどうのこうのではなく、もうちょっとスマホフレンドリーになってきて、QRコードで読み取るとこのトークンがすぐに買えて、このカップのファンになっちゃったと。こういう時代がもうそこにあるんじゃないかなと思います。

唐澤:web3が出てきたときに、消費者は消費者だけじゃなくて、昔Web2の時代は消費者が生産者にもなってみたいな話があったんですけど。消費者であり生産者であり、資本家である1人の人間の多面性。これは新しいですよね。

全記事はこちらから:鎌倉インターナショナルFC

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