TwitterやCoinbase出身の起業家ら、SNS型投資アプリ「woodstock.club」を正式ローンチ——日米VC5社からシード調達も

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Woodstock 共同創業者の3人。左から:Min Ju 氏、Brian Jaehun Yun 氏、河本太輔氏
Image credit: Woodstock

東京に拠点を置くスタートアップ Woodstock は、SNS で他の投資家と情報を共有しつつ、アメリカの株式や ETF に投資ができるアプリ「woodstock.club」を開発・運営している。このアプリは昨年10月に招待制でクローズドローンチしていたが、金融当局からの承認を受け、11日に正式ローンチを迎えた。これとあわせ、同社はシードラウンドで、Coinbase Ventures、Coral Capital、Hyper、Incubate Fund、Kindred Ventures から資金調達したことも明らかにした。調達額については明らかにされていない。

Woodstock は2021年3月、Coinbase のディレクターを務めた Brian Jaehun Yun 氏、Twitter でセールス部長を務めた河本太輔氏、金融やブロックチェーン分野で複数のサービスを立ち上げてきた Min Ju 氏により創業。株式銘柄などに関する情報のやり取りや、投資先ポートフォリオを共有しつつ、アメリカの株式や ETF に投資できるアプリを開発・運営している。名前もどことなく似ている気がするが、ミレニアルから絶大な支持を受け2021年7月に IPO した Robinhood にインスピレーションを得たと考えていいだろう。

「woodstock.club」
Image cerdit: Woodstock

woodstock.club では、ニューヨーク証取や NASDAQ などに上場しているアメリカの株式や ETF など500銘柄以上を、1,000円から成行注文で売買できる。売買したタイミングでの為替レートが適用され、指値注文はできない。市場が閉まっている間も一部時間を除いて注文できるが、注文は予約として処理され、市場が開くと同時に約定される。アメリカの市場へのアクセスについては、昨夏に日米法人のグループ化を発表した Alpaca の日本法人 AlpacaJapan(サービス名はアルパカ証券)を通じて実現しているそうだ。

woodstock.club では自分の保有銘柄を公開するかどうかの判断はユーザに委ねられるが、有名インフルエンサーがポートフォリオを公開したり、TwitterSpace を通じた市場動向の振り返りを行うなどしてユーザエンゲージメントの向上に貢献している。消費者向けブランドの認知度という観点では、日本の株式銘柄よりもアメリカの銘柄の方が親近感が湧くという見方もあり、これまで投資に無関心だった新たな投資家層の開拓に期待が集まる。

Woodstock は、ProductHunt の兄弟会社として設立されたアクセラレータ Hyper の第1期から輩出された。今後、アメリカやアジアへの展開に向け準備を進める計画だ。

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