株式や仮想通貨取引API開発のAlpaca、〝一度は別れた〟Alpaca Japanを完全子会社化

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Image credit: Alpaca

アメリカ・サンマテオを拠点に、株式投資や仮想通貨取引のための API を開発・提供する Alpaca は、日本で事業展開する AlpacaJapan を子会社化したことを明らかにした。AlpacaJapan は、Alpaca が事業を世界展開する上での、日本市場における事業運営を担う位置付けとなる。

Alpaca と AlpacaJapan はこれまで、それぞれ、日米で別々の事業を行い、直接の資本関係は無かった。元は、リーマンブラザーズや野村證券を経て、為替のデイトレーダーをしていた横川毅氏が、2014年に大学時代の友人と共同創業した Ikkyo Technology だ。当初は画像のディープラーニング技術を開発していた。Orange Fab AsiaMovida Japan(当時)のデモデイで注目を集めた。

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画像のディープラーニング技術をトレーディングプラットフォームに活用し、これを世界展開するための法人として Alpaca を設立。Ikkyo Technology は後に AlpacaJapan となる。ここから、アメリカの Alpaca は株式や仮想通貨取引のための API 開発に、そして、AlpacaJapan は、AI を使った市場の短期予測開発の分野へと、それぞれ別の道を走り出すことになった。

この時の経緯は、現在、AlpacaJapan の代表取締役を務める四元盛文氏の Wantedly の投稿に説明に詳しい。(ちなみに、アメリカ法人の正式名は AlpacaDB で、一般通称が Alpaca。四元氏ら AlpacaJapan 経営陣は2017年、 AlpacaJapan を MBO  している。)

Alpacaとは、横川毅(現 AlpacaDB, Inc CEO)と原田均(現 AlpacaDB, Inc. CTO)、林佑樹(現 AlpacaJapan 株式会社 CTO)の3人の慶応 SFC 同期のかっ飛んだ、でもとても魅力のあるチームとの出会いから始まりました。僕自身は横川とバークレイズの前職のリーマン・ブラザーズで一緒に一時期いて、それから10年以上の時を経て、彼がシリコンバレーで勝負をしたいので、日本のビジネスをリードしてくれないか?というアツいトークからの始まりでした。

Image credit: Alpaca

Crunchbase によれば、Alpaca の現在のラウンドステージはシリーズ B ラウンドで、これまでに7,180万米ドルを調達している。関係者によれば、時価総額的には、まもなくユニコーンとなる soonicorn の部類に入る模様だ。一方、AlpacaJapan は、これまでに明らかになっている範囲で17.5億円を調達しており、INITIAL によれば、時価総額は2年前の段階で44億円を超えている。

Alpaca のビジネスモデルは B2B2C だ。証券会社を通じて、証券口座を持つユーザに対してソフトウェアを提供していて、同社が昨年8月にシリーズ B ラウンドで5,000万米ドルを調達した際、横川氏は  TechCrunch に対し、証券会社をはじめとするパートナーを100社確保する目標であること、また、VISA が買収した銀行 API ユニコーン Plaid と連携することも明らかにしていた。

Alpaca による AlpacaJapan の買収額は明らかになっていないが、INITIAL の見立てが正しければ、数十億円の後半以上と考えるのが妥当だろう。シリコンバレーに出張っていった横川氏らは、再び、創業メンバーと同じ屋根の下で、世界展開に向けたチーム戦に臨むことになる。AlpacaJapan は昨年、B2B2C 証券取引プラットフォーム「アルパカ証券」をローンチしている。

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