クラウド電子薬歴「Musubi」運営のカケハシ、76億円をシリーズC1調達——累積調達額は131億円に

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「Musubi」
Image credit: Kakehashi

薬局向けのクラウド電子薬歴・服薬指導ツール「Musubi」を開発・運営するカケハシは11日、シリーズ C ラウンドの 1st クローズで約76億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Axiom Asia、第一生命保険、あおぞら企業投資、フォースタートアップス(東証:7089)、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、Salesforce Ventures。

グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、Salesforce Ventures は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、カケハシの累積調達額は約131億円に達した。

Musubi は2017年8月公開の電子薬歴・服薬指導システム。薬剤師は、患者と一緒に Musubi のタッチ機能付き端末画面を見ながら服薬指導を行い、その内容が自動で薬歴のドラフトとして残る。Musubiを利用することで、患者とのコミュニケーションと薬歴記入を同時に行うことができ、今まで服薬指導とは別に毎日数時間かかっていた薬歴記入に関わる薬剤師の業務負担を大幅に削減できる。

カケハシによれば、サービス提供から5年半を迎えるのを前に、全国7,000店舗以上の薬局に導入され、市場シェアは10%を超えたという。同社では現在、Musubi に加え、薬局向けデータプラットフォーム「Musubi Insight」、患者フォローアップアプリ「Pocket Musubi」、医薬品在庫管理・発注システム「Musubi AI在庫管理」など複数のプロダクトを展開している。

カケハシでは今回調達した資金を使って、既存事業のさらなる伸長を見据え組織基盤を強化するとともに、新規事業の立ち上げを積極化するとしている。具体的には、開発体制強化に向けたエンジニア採用、サービス導入支援・カスタマーサポート体制の強化、新規サービスの立ち上げを含む事業開発を予定している。

via PR TIMES

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