日本酒を世界に広めるWAKAZE、10億円をシリーズB調達——宝HDと提携、米国と中国で事業展開へ

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Image credit: Wakaze

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

日本酒醸造スタートアップの WAKAZE は11日、シリーズ B ラウンドで約10億円を調達したと発表した。このラウンドはジャフコ グループ(東証:8595)がリードし、宝ホールディングス(東証:2531)、DBJ キャピタル、エッグフォワード、SMBC ベンチャーキャピタル、名前非開示の個人投資家1名。累積調達額は開示されている範囲で約15億円に達したとみられる。ジャフコ グループは前回シリーズ A ラウンドに続くフォローオン。

WAKAZE は今回資金を使って、ヨーロッパ、アメリカ、中国を中心としたアジアでの事業拡大のための広告宣伝、アメリカでの拠点設立・人材採用、フランスにおける生産設備の拡張を行う計画だ。また、今回ラウンドの投資家の一社である宝ホールディングスとは業務提携も締結し、宝ホールディングスのアメリカ子会社の製造拠点で WAKAZE の清酒銘柄を生産するほか、中国でも同様の展開を検討する。

WAKAZE は、クラフト日本酒や D2C の波を日本酒の世界に引き起こそうとするスタートアップ。フランス政府の奨学金給費生として École Centrale Paris に留学経験があり、以前はボストンコンサルティング・グループで経営戦略コンサルタントをしていた稲川琢磨氏らにより2016年に設立された。山形県鶴岡市などで新種の日本酒醸造レシピを開発するほか、2019年11月にはパリ郊外に醸造所「KURA GRAND PARIS(クラ・グラン・パリ)」を設立し、フランス向けに日本酒を現地醸造している。

via PR TIMES

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