モバイルアプリ向けマーケティングツールの提供を専門とする上場企業で、顧客エンゲージメントソフトウェア企業の Braze は27日、新しいジェネレーティブ AI ソリューション「Sage AI by Braze」を発表した。このプロダクトは、顧客に対する、自動化、パーソナライゼーション、予測機能を強化するという。
Braze はすでに、Burger King からストリーミング配信の Peacock まで、業界を問わず最も知名度の高い大手ブランドとの強力な実績を持っている。
Sage AI には、AI レコメンデーションエンジンがベータ版として含まれている。機械学習(ML)を使用して、このエンジンは、CSV インポートおよびアクションツール「Braze Catalogs」から関連するアイテムと、それらを購入する可能性が最も高い顧客をマッチングする。
Braze によると、AI レコメンデーションにより、マーケターやブランドは超パーソナライズされたメッセージを作z成することができ、収益の増加やブランドロイヤルティの強化につながる。
Braze はまた、OpenAI の「GPT-4」技術を使用した AI ツール「AI Content QA」を発表した。このツールは、送信前にメッセージのトーン、構造、文法、適切な言語がチェックされることを保証する。
さらに Braze は、クエリビルダーと SQL セグメントエクステンションツールにジェネレーティブ AI を組み込む計画で、チームが自然言語プロンプトを強力なレポートやオーディエンスセグメントに簡単に変換できるようにする。
もう1つの新しい Sage AI ツール「Winning Path」は、Braze のノーコードによるジャーニーオーケストレーションツール「Canvas Flow」に最適化と自動化を直接もたらす。これによりマーケティング担当者は、ML 統計モデルを使用して、ブランドのモバイルアプリやサイトを通じたカスタマージャーニーをシミュレーションし、どのパスが最高のパフォーマンスをもたらすかを発見できる。
Brazeによると、Sage AI は最終的に、ユーザの属性、嗜好、行動に基づいて個々のユーザに最適なパスを推奨する「Personalized Path」と呼ばれる別の機能を導入する予定だが、この時期については明らかにされていない。
また、予測分析を用いて最も効果的なキャンペーン戦略を予測し、キャンペーンをより効率的に最適化する A/B テスト予測機能も提供する予定だという。
Braze の Sage AI は、同社の既存の AI/ML 機能に基づいており、解約や購入の可能性が高い顧客を予測的に特定し、ターゲティングする機能を備えている。
インテリジェントタイミング、セレクション、チャネルなどの機能により、メッセージの送信時間、チャネルの選択、コンバージョンを最適化する。ジェネレーティブ AI 機能により、キャンペーンのコピーや画像を迅速に生成し、マーケティング担当者は新しいアプローチやコンセプトを探求することができる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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