企業向け評価・報酬決定SaaS「PROJECT COMP for Business」、社員の昇給計画を設定できる新機能公開へ #IVSPRWeek #IVS2023

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IVSのプレスセンターで会見した田川啓介氏

#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報。同社のプレスリリースはこちらから

ニュースリリース:PROJECT COMP は、企業向け評価・報酬決定プラットフォーム「PROJECT COMP for Business」に、社員の昇給計画を設定できる新機能を追加することを発表した。

この新機能は、社員が数年後に目指す市場価値(将来年俸)を設定し、そこから逆算して今期の目標を設定することができる。PROJECT COMP の給与データを活用し、対象業界で求められる人材要件を考慮しながら目標を設定することができる。社員の納得感や成長実感を高め、リテンションやエンゲージメントの向上につながることが期待される。

さらに、他社から引き抜かれやすい優秀な人材を選定する機能も追加される。これにより、企業は重要な人材の選定、管理、育成、リテンションを効率的に行うことができる。PROJECT COMP は、報酬と努力が連動し、働く人々の活力を高める世界を目指していて、この新機能の追加は、その一環として位置づけられている。

PROJECT COMP は、DeNA グループの HR 本部長などを歴任した田川啓介氏により2020年に設立。採用難に直面する企業にとって社員の定着率向上が重要な課題となる中、クラウド上で簡単に評価制度を設計できるサービスを提供している。給与市場の透明性を高める取り組みにより、適切な評価・報酬決定を実現し、人材の流動性を促進することで、経済全体の成長に寄与することを目指している。

話題のポイント:もともとは、エンジニアが自分の市場価値を客観的に判断するためのデータベースとしてスタートした PROJECT COMP。しかし、データが溜まったことで企業の経営層や人事部門からの注目を集めるようになり、3月にリアルタイムで給与の相場がわかるサービス、5月に人事評価や報酬決定を支援するサービスをローンチしました。今回の昇給計画を設定できる新機能は、それらをさらにもう一歩進めたもので、PROJECT COMP にとっては4つ目の SaaS になります。

人事評価の制度は、社内のリソースだけで一から作り上げるのが難しい企業にとっては、この分野に長けたコンサルティングファームなどが支援することもありました。しかし、数々の企業に利用されている PROJECT COMP では、多くの企業に利用されることで蓄積された知見をもとに、SaaS 上でいくつかの選択肢を選ぶだけで、効果的な評価制度を作ることができる、と自信を見せます。集積されたデータが多岐にわたることから、今回から対象を当初のエンジニアのみに限定せず、それ以外の職種にも拡大しました。

フラグ人材(例えば、経営幹部候補)が辞めた場合、その補填には多額のコストがかかるばかりではなく、もうそのような人は採用できないかもしれません。したがって、フラグ人材への普段からのリテンションが重要になります。辞めた人の理由の多くは結局、「人間関係」「給与」「将来性」の3つに集約されることがわかっており、新機能で昇給計画を明確に設定することで、給与や将来性の課題を最小化できる可能性を狙います。具体的には「3年後に給与をいくらにするか」を決め、そこからマイルストーンを定めていくそうです。

今回のサービスは、社員の成長をモニタリングできるだけでなく、レポートされた実態評価をもとに、その社員の上長に対して、社員への働きかけを促す仕組みとしても機能するということでした。上長の支援により、社員が目標を達成できれば、成長できているとい実感が湧き、さらに昇給にもつながり、社員の会社に対するエンゲージメントのアップにも寄与するという、ポジティブなスパイラルが回り始めることが期待できます。

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