“カスハラ”からタクシー運転手のメンタル救う「Intellect」エムケイHDが導入 #IVSPRWeek #IVS2023

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#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報をお伝えします。同社のプレスリリースはこちらから

メンタルヘルスケア・ソリューションを提供するIntellect Japanは6月27日、エムケイホールディングスの従業員に対して、メンタルマネジメント・ソリューション・サービス「Intellect」の提供を開始することを発表した。エムケイホールディングスは全国8都市でタクシー、ハイヤー、バス、サービスステーションを展開しており、今回の取り組みでは全国200名の従業員に対してソリューションの提供を実施する。

Intellectは、ウェルビーイング診断プログラム、セルフケアプログラム、コーチングプログラムなどを通じて個々の従業員のメンタルヘルス課題に対する解決策を提供するもの。利用者は初期設定で自身が抱える悩みやメンタルヘルス課題を入力し、それに適したプログラムをIntellectと契約しているメンタルヘルスケアの専門家から受けることができる。ひとりで実施するセルフケアプログラムには、5分程度の「ミニセッション」と数日から2週間程度をかける「学習コース」があり、これらを通じてストレス管理、不安対処、感情コントロール、睡眠改善、人間関係改善、自己肯定方法などを学ぶこともできる。

IVSのプレスセンターで会見したカントリーマネージャーの松田ジェフ氏

全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協・2021年)の報告書によれば、交通運輸・観光サービス業従事者の約半数近くが直近2年間で利用者からの迷惑行為を一度以上受けていることが明らかとなった。その結果、約5割の労働者が「軽いまたは強いストレスを感じた」と回答しており、7割以上の労働者が専門的な相談が可能な体制が必要であると回答している。

特にタクシードライバーの勤務は隔日勤務が多く、深夜や早朝などを含めた長時間勤務が一般的である。これに加えて、タクシードライバーの平均年齢は60歳と高く、援助を求めることが難しい世代であるため、体調や精神面の問題が顕在化しにくいという問題も存在している。

このような背景からIntellect Japanでは、個々の労働者が抱えるストレスや不安の早期緩和を目指し、企業に対してメンタルヘルスの部門間比較などの結果分析を提供することで、労働者のメンタルヘルス改善を支援する。

Intellect Japanは、シンガポールに本社を置くIntellect Company Pte. Ltd.の子会社で、アジア圏20の国と地域で300万人以上の利用者に14言語でサービスを提供している。日本では、Intellectのメンタルヘルスケア・ソリューションに加え、日本市場に適したサービス開発と導入支援を手掛ける。

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