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AI開発環境を手掛けるFastLabelは6月26日、AI開発の各プロセスを全方位的にサポートする「AI Process as a Service(AIPaaS)」の提供を開始した。AI開発に必要なデータ生成からアノテーション、モデル開発、MLOps構築までを含むAIソリューションとなっている。
FastLabelの創業は2020年1月。主力事業として成長しているのが教師データ作成代行やアノテーションツールの提供。通常、AIに何かを判断させるためには、その正誤を読み解くためのデータが必要になる。この「教師データ」そのものは従来、手作業を中心に生成しており、このアノテーション作業にはどうしても労働集約的なイメージが付き纏っていた。これを独自のAIで自動化させたのがFastLabel。
今年5月からはSaaS型システムの機能を拡張。データ生成や選別、自動アノテーション、AIモデルの管理、学習、評価、デプロイ、モニタリング、パフォーマンス監視を一気通貫で行えるようにした。同社によるとこれにより、データ作成コストを7割削減、AI精度の3割向上を達成したとしている。同社が提供するAIPaaSの具体的な機能として次を提供するとしている。
- データ販売・収集:AI開発用の教師データ(画像約100万点他)を提供
- データ生成:ジェネレーティブAIやGANを活用して、AI学習に必要な量のデータを生成
- データ選別・アノテーション・Human In The Loop:アノテーションの作業代行
- モデル開発・データコンサルティング:MVP構築まで一気通貫でサポート
- 画像生成AIツール:ノーコードで独自の生成AIを作成可能。アノテーション付きの教師データを元に、AIが自動で新たな画像を生成
- MLOps構築:デプロイ、モニタリング、パフォーマンス監視を一括で行うシステムを提供
同社は今後、データ生成、アノテーション、モデル開発、MLOps構築など、AI開発の各プロセスにおける新たな技術とサービスの開発にも取り組んでいくとしている。
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