営業・CS特化メール「yaritori」がSalesforce連携、顧客管理プラットフォームへ領域拡大 #IVSPRWeek #IVS2023

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IVSのプレスセンターで会見したOneboxの奥村恒太氏

#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報をお伝えします。同社のプレスリリースはこちらから

クラウド型メールサービス「yaritori」を提供するOneboxは6月27日、Salesforceが提供するSales CloudとのAPI連携を公表した。これまでOneboxでは顧客対応領域でサービス提供を実施してきたが、今後、同社では顧客管理(SFA・CRM)も含めた対応プラットフォームへと領域を拡大する。今回の機能追加はそれに伴うもの。

yaritoriは営業やカスタマーサポート(サクセス)に特化したクラウド型のメールサービス。チームでの複数メールの対応状況を一元管理し、Slack・Chatworkとの連携を可能にして社内外のコミュニケーションを効率化する。現在150社を超える企業にて利用されている。

企業での利用が進む中、顧客対応だけでなく顧客情報も同時に管理したいという要望を多く受けていた同社では、CRMツールとyaritoriのシステム間の往来を頻発させる問題や、CRMツールでの顧客情報の記録におけるヒューマンエラーの課題を解消するため、既存CRMツールとのシームレスな連携を進めてきた。

この取り組みの第一弾としてSales CloudとのAPI連携を実装する。これによりyaritoriの顧客対応画面からSalesforce内の必要な顧客情報を参照し、データの更新ができるようになった。これまで顧客対応担当が行っていたCRMシステムでの顧客情報確認・入力作業をyaritori上で実施可能となり、2つのシステム間の往来は不要となる。同社では今後、自社でのSFA(営業支援)・CRM機能を実装し、新たなCRMサービスを導入することなく、1つのツールで顧客対応・顧客管理業務が完結する予定。

また、対話型AIのChatGPTを組み込んだ機能強化も進める。同社ではこれまで既にyaritori内での文面自動作成などyaritori内で生成AIを活用する「yaritori AI (α)」の提供を開始していた。具体的にはGPT-4を使って受信したメールの内容を認識し、それに基づいて返信メールを自動生成してくれたり、丁寧な言葉への自動変換や翻訳などを自動化していた。同社ではこの機能をさらに進め、コミュニケーションの履歴からその内容を自動転記したり、顧客情報に基づいた管理フラグの自動付与ができるようにするなど、顧客対応プラットフォームサービスとしての機能強化を計画している。

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