空間伝送型ワイヤレス給電「AirPlug」展開、エイターリンクが20.6億円をシリーズB調達——累積調達額はデット含め30億円に

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Image credit: Aterlink

空間伝送型ワイヤレス給電「AirPlug」の開発・提供を行うエイターリンクは9日、シリーズBラウンドで20.6億円を調達したと発表した。このラウンドには慶應イノベーション・イニシアティブ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、ジャフコグループ(東証:8595)、未来創生ファンド、みずほキャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、三菱 UFJ キャピタル、名前非開示の1社が参加した。今回の調達を受けて、エイターリンクの累積調達額はデット含め約30億円に達した。

これは同社にとって、2021年10月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものだ。慶應イノベーション・イニシアティブ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

エイターリンクは、AirPlug の開発・提供を軸に、FA(ファクトリーオートメーション)、ビルマネジメント、メディカル分野で事業を展開する。特にビルマネジメント領域では、AirPlug を2024年3月に詳細発表及び一般販売を開始した。AirPlug は、長距離からのワイヤレス給電が可能で、角度にかかわらず電力を送ることができる。

AirPlug は特定の周波数を用いて最大1Wのエネルギーを送信する「PowerTx」、マイクロ波エネルギーを電気エネルギーに変換し、環境データを感知して「Sumit」へ送り返す「AirPlug Sense」、集められたデータを受信し、処理して外部のシステムやアプリケーションと連携するエッジコンピュータ「Sumit」の3つの仕組みで構成される。

この技術は、センサーが必要な場所に自由に設置できるため、従来の配線制約を解消し、効率的なデータ収集と運用を可能にする。さらに、持続可能なエネルギー利用を推進し、CO₂排出量の削減にも貢献するという。

今回調達した資金は、「AirPlug」の量産化や営業拡大、FA領域へのプロダクト開発、新たな研究開発と事業立ち上げのために充てられる予定だという。さらに、ビルマネジメント向けシステム・ソリューション「AirPlug」の海外展開も視野に入れ、グローバル市場への進出を図るとしている。

via PR TIMES  Summarized by ChatGPT

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