デジタルサービスコンサルティング企業の Infosys は、ジェネレーティブ AI 技術を活用した AI 中心のサービス、ソリューション・プラットフォームの包括スイート「Infosys Topaz」を発表した。このリリースで同社は個人、企業、コミュニティの潜在能力を引き出し、イノベーションを促進し、次世代価値創出を達成することを目指す。

同社は、この革新的なジェネレーティブ AI ツール群により、企業はコグニティブソリューションの能力を効果的に活用ができるようになり、飛躍的な成長への道が開けると述べている。

Topazは、Infosys Cobalt クラウドとデータアナリティクスの機能を組み合わせ、企業が AI とコグニティブソリューションを活用できるようにする。企業は、12,000以上の AI ユースケースのリポジトリにアクセスすることで、新しいアイデアの実装を促進することが可能だ。スイート内のジェネレーティブ AI ラボは、AI とコグニティブテクノロジーを迅速に導入するための事前構築された業界ソリューションを提供する。

Infosys の EVP 兼 AI・自動化部門責任者 Balakrishna DR 氏は、次のように VentureBeat に語った。

クラウドを基盤としたジェネレーティブAIと高度なデータ分析によって解き放たれる変革は、深遠で不変の方法でビジネスを変化させている。それは、企業がビジネス価値への新たな道を解き放ちながら、これまでにない効率で事業を展開することを可能にします。

ジェネレーティブ AI によるデータとインテリジェンスの民主化

同社によると、この新しいサービスはデータとインテリジェンスを民主化し、より幅広いステークホルダーが AI 主導の製品、サービス、収益源で破壊的なビジネスモデルを生み出す力を与えるものだという。Topaz は、多様な分野における100を超える業界パートナーシップのネットワークにより実現される。

Topazは、オープンソースの大規模言語モデルを採用して、企業内の特定の問題を解決する狭いトランスフォーマーを構築することで、AI ファーストのアプローチで企業の成長加速と価値創造を支援してきました。私たちは、あらゆる産業ドメインや機能領域の課題に対処することを目指しています。（Balakrishna 氏）

Balakrishna 氏は、Topaz が連携されたガバナンスとセキュリティのフレームワーク、ツール、アクセラレータに支えられた「責任あるデザイン」アプローチを採用していることを強調した。これらの対策は、倫理、信頼、プライバシー、セキュリティ、コンプライアンスの遵守を保証するものだ。

同社は、苦情パターン、顧客離れ、顧客体験に関する洞察を導き出すために、顧客データをデジタル化し、絞り込み、検索可能な形式で保存する必要があった英国の銀行の事例を紹介した。

同社はTopazを利用して、会話分析、通話意図予測、エージェントパフォーマンス分析、感情分析を含むコンタクトセンター・インテリジェンス・ソリューションを構築した。さらに、これまで数週間かかっていた2,000以上のプロセスの自動化とオーケストレーションが実現し、ほぼリアルタイムに対応できるようになった。

別の例として、Infosys はある通信大手の AI／ML アーキテクチャの将来性向上を支援したという。同社は、弾力性があり、スケーラブルでテンプレート駆動の MLOps プラットフォームの構築を目指した。

Infosys は、MLOps の原則とクラウドネイティブの原則を活用したリアルタイムモデルサービングバッチなどのさまざまなパターンを展開するためのブループリントを実装した。このアプローチにより、ソリューションの移植性が高くなり、オンプレミスや Azure、GCP などのさまざまなクラウドプロバイダへの展開が可能になった。

その結果、標準化された拡張性の高いプラットフォームが実現し、同社のフィールドオペレーションに180万ドルの利益をもたらすことになったという。

Infosys の次なる目標

Balakrishna 氏は、AI がほぼすべての業界を破壊する変曲点に組織があると断言した。

また、Infosys は仕事、労働力、職場を変革するためにプロセスを再構築することで、「AI ファースト」な企業を目指すと述べた。

人間の可能性を増幅し、エクスポネンシャルなインパクトを生み出すために、組織内のすべての人に AI ツインを作っています。私たちは、AI ファーストのアプローチですべてのサービスを再発明しています。Infosys のジェネレーティブ AI ラボで先を見据えて、業界垂直方向のクライアントがデジタルエンタープライズを再想像し、人間の能力を再定義し、AI 倫理を強化するのを支援したいと考えています。（Balakrishna 氏）

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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