Amazon、販売事業者向けにAI商品画像ジェネレータをローンチ

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Amazon は、そのオンラインマーケットプレイスと広告に関して連邦反トラスト法違反で起訴されるかもしれないが、それでもこの巨大テック企業は、このマーケットプレイスと、マーケットプレイスを通じて商品を販売したり広告を出したりするサードパーティベンダーのための新機能のリリースを止めない。

25日、Amazon CEO Andy Jassy 氏(2021年、創業者で長年の CEO だった Jeff Bezos 氏の後を継いだ)がソーシャルネットワーク「X」に投稿した中で、ベンダーが Amazon の Ad Console サービスに商品の写真をアップロードし、AI が生成した背景を追加できる新しいジェネレーティブ AI 機能を発表した。

AI 商品画像ジェネレータの仕組み

Amazon はブログ投稿でこの機能を説明している

例えば、広告主はトースターのような白い背景の商品画像を単独で用意することができます。その同じトースターを、モバイルのSponsored Brands 広告で、キッチンカウンターやクロワッサンの隣など、ライフスタイルの文脈に配置すると、標準的な商品画像を使った広告と比較して、クリック率が40%高くなる可能性があります。

新機能を紹介するプロモーションビデオでは、ユーザはまず、Amazon を通じて販売する商品の新しい広告を作成できる Ad Console に移動するようだ。そして、「Enter List」の下にあるテキストボックスに、少なくとも3つ(またはそれ以上)の商品シリアル番号を入力し、「Add」をクリックする。

そこから、製品はユーザの新しいリストに表示される。「Go to creative」と書かれたボタンをクリックすると、「Customize Images」画面が表示され、「Image descriptions」と書かれたフィールドに、商品の背景画像として必要なテキストを入力することができる。ただし、300文字の制限がある。

他の画像ジェネレータとの類似点と追加機能

この機能は、OpenAI の「DALL-E 3」や「Midjourney」のような、ユーザが説明的なテキストプロンプトを入力し、AI が説明に基づいて画像を返す、オープンエンドのテキストから画像へのジェネレータと同様に動作する。

さらに、Amazon のプロモーションビデオでは、AI 商品画像ジェネレータにはもう一つの機能、テーマが含まれていることも明らかにされている。背景を生成した後に「テーマで強化」をクリックすると、ユーザはさらに、さまざまなテーマのカテゴリに当てはまる小道具やオブジェクトを追加して画像を補強することができる。例えば、「パンプキンハウス」では、リアルなカボチャを背景一面に配置して秋の雰囲気を演出する。

Amazon のビデオでは、「コテージ」から「森」「メタリック」「オフィス」まで、緩やかな設定と美的ファミリーで整理された数十のストックテーマのリストが紹介されている。

商品販売者と広告主に役立つ方法

Amazon はブログ投稿の中で、AI 商品画像ジェネレータを構築したのは、「社内に能力や代理店のサポートがない企業でも、より簡単にブランドをテーマにした画像を作成できるようにする」ためだと書いている。

この機能はまだベータ版だが、Meta Platforms が Facebook と Instagram の広告主向けに発表した同様の機能に続くものだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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