ラボシェアリングのCo-LABO MAKER、1.9億円をシリーズA調達——理化学機器大手アズワンと協業

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Image credit: Co-LABO MAKER

研究リソースシェアリングプラットフォーム「Co-LABO MAKER」を運営する Co-LABO MAKER は11日、シリーズ A ラウンドで約1.9億円の資金調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、アズワン(東証:7476)、ディープコア、QB キャピタル、Kips、ガバナンス・パートナーズなど。アズワンとは、協業によりサービス開発を行う。

Co-LABO MAKER は2017年4月に創業した東北大学発スタートアップ。研究開発したい研究者と研究リソースをもつラボをマッチングし、機動的な研究開発を支援する。化学、材料、製薬会社などのメーカーは、新商品を開発する際に専門的な設備が必要だが、常備するには多大な資金と時間がかかる。この課題を解決するべく、同社では迅速で投資対効果の大きいアジャイル研究開発をサポートする。

大学の研究室などは、Co-LABO MAKER を通して保有している設備や人材・技術をリソースとして提供し、資金獲得・連携先獲得・研究成果獲得の機会を得ることができ、企業などは自社に設備や技術がなくても外部のリソースを活用することで、短期間かつ低予算で研究開発を進めることが可能となる。

現在全国300件以上のラボを中心に、5,000件以上の研究リソースが登録されていて、大手メーカー、一般企業、学校、団体などとの間で、400件以上のマッチングを実現しているという。同社では今後対応する地域と研究分野を広げ、2年後には全国に5,000カ所まで増やすことを目指す。今回調達した資金は、ラボの対応地域・研究分野の拡大、顧客増加のための体制強化、ディープテックスタートアップ振興のための PoC 支援機能強化に充てる。

同社にとって、今回の調達は2018年3月の調達(3,000万円)、2022年5月の調達(1億円)に続くものだ。2017年8月に開催された Incubate Camp 10th では、ベストグロース賞2位タイを獲得している。

via PR TIMES

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